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ビオンテックが気になる①


MBSニュース
【独自】ビオンテック社CEO×京大・本庶特別教授が対談 ワクチン開発競争の舞台裏(2021年6月28日)
日本で最初に承認されたアメリカ・ファイザー社のワクチンは、ドイツのビオンテック社との共同開発で完成しました。このビオンテック社のウグル・シャヒンCEOが日本のテレビメディアの取材に初めて応じました。ワクチン開発競争の舞台裏です。



(動画書き起こし・英会話部分は字幕より)

ナレーター
シャヒンCEOは癌の臨床医から研究者になり、妻で医師のテュレジさんとビオンテックを創業。
RNAを使った癌ワクチンの研究をする中、去年(2020年)1月、急遽、新型コロナのワクチン開発を始めたと言います。

ウグル・シャヒン氏
武漢での感染がパンデミックになると思いました。
私たちはどこよりも早くワクチンを開発する技術をこれまでの経験から持っていると考えました。
しかし、ウイルスについて分かっていることが少なすぎて、1種類のワクチンを作るだけでうまくいくとは期待出来なかったので、20種類ほどの候補を選び出しました。

本庶佑氏
そのうち何種類がいい効果を示しましたか?

ウグル・シャヒン氏
とてもエキサイティングなストーリーです。
20の候補から動物実験の結果、4種類に絞り込みました。
臨床試験では、このうち2つが強い免疫応答(効果)を示したんです。

ナレーター
アメリカでは、モデルナ社でも同じタイプのワクチン開発をすすめていましたが、アメリカで緊急使用許可が降りたのは、ビオンテックのパートナー、ファイザー社が早かったのです。わずか1週間の差でした。(去年(2020年)12月英国で世界初承認)

本庶佑氏
モデルナとは非常に競っていましたが、何が違ったのですか?

ウグル・シャヒン氏
私たちはこのプロジェクトを「ワイドスピード」=光速と呼んでいました。
24時間休みなしのプロジェクトを組んだのが、他との差を生んだと思っています。
学生時代、博士号を取ろうとしていた時を思い出しました。
毎日研究室にいましたから。

ナレーター
ビオンテックが開発したワクチンはすでに6億人に接種され、欧米では生活スタイルが元に戻りつつありますが、副反応や新たな変異ウイルスも懸念されています。
シャヒンCEOは、ワクチンの効果(抗体)が接種後半年~8カ月で落ちる事に触れ、その対策を明らかにしました。

ウグル・シャヒン氏
抗体を回避するような変異株も出現しています。
私たちは2度目の接種を終えた半年から9か月後の追加接種が有効だと考えています。
今後のデータから追加接種を行うかどうかの判断をしたいと考えています。

ナレーター
驚異的なスピードで開発されたワクチン。今年のノーベル賞候補とも囁かれる中、さらなる研究は続きます。


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最初にこの動画を見たのが2021年の夏頃だったと思います。ワクチン情報を求めてネット上をウロウロ彷徨っている時に偶然目にしました。
まだビオンテック社とファイザー社の違いも分からなかった頃です。

その時、なんだかとても強い違和感を感じ、強く印象に残りました。

どうして印象に残ったのかというと、何というか、この人、えらい楽しそうだなーと思ったのです。
以前、別の研究者の方が「科学者はやっぱりヒトで試したいですよ。でも、それは倫理的に許されないですからね」というような内容の事を言っていたのを、動画か何かで聞いた事があったからです。

なので、楽しそうなこの人を見て、なるほどなー、科学者としてはこんなに多くのヒトで堂々と試せれるのは、そりゃ嬉しいだろうなー、と思ってしまった訳です。

個人的な感想です。これのフルバージョンの動画もあるのですが、それを見ると、「真実」を求めるために純粋に研究に取り組んでいる人、という気がしなくもないです。

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