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「アストラゼネカのワクチンを接種する人々に謝礼を出してはどうか」

身近な人へ「ワクチン効果を謳う論文を信用しすぎないで」と伝える際に引用できる文面を探していた時に以下の文章を見つけました\(^o^)/


2017年7月21日掲載
第5回「エビデンスに基づく医療がハイジャックされている?」
関沢洋一

公表バイアスが起きる原因としてありそうなのは次のことだ。第1に、多くの臨床研究は製薬会社など民間企業がスポンサーになって行われており、研究スポンサーにとって望ましくない結果が出た場合には、それを公表することをためらう
(中略)
公表されていなかったデータは全体の60%に及んでいた。全てのデータを使って行われたメタ解析の結果では、タミフルには、インフルエンザらしき症状を1日未満減少させたものの、入院を減らす効果は確認されず、肺炎のような合併症を減らすかどうかについては、肺炎などの定義が明確にされていなかったためにわからなかった。有害事象として、吐き気、嘔吐、精神的症状が見られた。全体として、従来考えられていたよりも、タミフルの効果は小さく、有害事象は大きいと評価されている。
(中略)
全体の185件のうち、論文の要旨において、抗うつ薬についてネガティブな記述をしているのは58件あったが、抗うつ薬のメーカーの従業員が執筆者になっている場合(54件)にはネガティブな記述をしているのは1件しかなかった
(中略)
製薬業界などの医療関係業界にとっては医学雑誌も広告みたいなもので、望ましい効果は大きく見せて、有害事象はあまり見せないようにするというのは自然なことなのかもしれない。しかし、テレビの広告をそのまま信じる人は少ないと思うが、専門家によるチェックである査読を経た医学雑誌に掲載された結果であれば多くの人々はそのまま信じてしまうのではないだろうか。
(中略)
日本の場合、財政事情は年々悪化しているから公的資金を投入した研究を大々的に行うのは難しいだろう。


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これ(上記の文章)は利用できそうだ!と思いつつ、他にはどんな事を書いているのかなーと思ってRIETI(独立行政法人 経済産業研究所)のサイトを見ていたら・・・

以下の論文もあって( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)

初版:2021年5月18日
どういう人々が新型コロナウイルスのワクチンを接種したがらないか:インターネット調査における検証https://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/21j026.pdf

5. 結論
本研究は新型コロナウイルスのワクチン接種が開始したばかりの2021年4月下旬の日本 において、インターネット調査結果を利用して、調査参加者のワクチンの接種に対する 態度、および、それを予測する変数を明らかにした。分析の結果、女性、高齢者以外、 社会経済状況(学歴、世帯収入、預貯金額)が低い人々、他人を信用しない人々、うつ や不安の傾向がある人々において、ワクチンを接種するかどうか決めていない人々や接 種しないつもりの人々が多い傾向が見られた。

( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)

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あと、こんな提言👇まで・・・(-_-メ)(-_-メ)(-_-メ)

2021年8月23日掲載
「アストラゼネカのワクチンを接種する人々に謝礼を出してはどうか」


ワクチンの接種意欲をテーマとしたRIETIのディスカッション・ペーパーにおいては、高齢者以外の人々、女性、低学歴者、低所得者、預貯金額の少ない人々においてワクチン接種をためらう傾向が強かった。
(中略)
一番ありそうな説明は、社会経済的状況が低い人々は健康増進に向けた行動をとらない傾向があり、その中にはワクチン接種も含まれるというものだ。
もう1つ私が考えているのは、社会経済的地位が低い人々は、ワクチン接種を受けにくい固有の事情があることだ。社会経済的地位の低い人々は、非正規雇用や零細企業で働く人々や、自営業に携わる場合が多く、組織的にワクチン接種に対応できる大企業の正規職員のように簡単にワクチン接種を受けられないのかもしれない。とりわけ、ワクチンを接種した人々の多くが副反応を経験するという事情があるとこの問題は顕著で、非正規雇用や零細企業の従業員やブルーワーカーであれば、体を思いどおりに動かせなくなることを心配する、仕事を1日休むだけで収入に響く、といった事情があるのではないだろうか。
(中略)
40歳以上65歳未満でアストラゼネカのワクチンを接種した人々は全て、国か地方公共団体が1万円程度の謝礼を払ってはどうだろうか
(中略)
社会経済的地位の高い人々の多くは職域接種ですでに接種を終えたり接種予定をすでに立てていることが想像され、アストラゼネカのワクチンの対象者は、社会経済的地位の低い中高年層(高齢者を除くとワクチン接種の必要性が最も高い人々)のウエイトが高くなると思われる。アストラゼネカのワクチンはファイザー・モデルナより安価とされ、効果も劣後すると指摘されている。
(中略)
風評ベースでも少々問題のあるワクチンを接種してもらうのであれば、それに伴う補償のようなものがあってもいいのではないか。
仕事を休んだり仕事のパフォーマンスが落ちたりすることによる損失をこうした補償によってカバーできないだろうか。


「社会経済的地位が低い」と何度も書かれると(T_T)(T_T)ともなりますが、「なぜワクチン接種をためらうのか」の分析については、なんか、合ってるわ~!と思う部分もあり。うん、うん、よかった、今の環境で生活が出来ているおかげでワクチン接種を回避できたんだな~としみじみ。

それにしても、社会経済的地位が低い人が、ワクチン接種をためらる理由として、著者自身が「仕事を1日休むだけで収入に響く」と分析しているのに、「効果も劣後する」と著者自身が認識しているアストラゼネカのワクチン接種を「1万円程度の謝礼」で奨めようとするとは!!鬼畜か。

それで、接種後に体調が悪くなって、数日寝込んだり、場合によっては長期副反応で3ヶ月間とか寝込んだ日には・・・どうなるの??その間、収入途絶えちゃうじゃん。期間限定で治るならまだしも、体調不良がずーっと治らなかったら??「仕事を1日休むだけで収入に響く」人が、たった1万円で、そんなリスクをとるだろうか?
まあ、でも関沢氏は、社会経済的地位が低い人は1万円程度の謝礼にとびつくと思ったんだろうね、きっと。



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