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フランスのリヨンに行ってきた

国際学会に出席するために、フランスのリヨンに行ってきました。
パリは何度か行きましたが、リヨンは今回が初めてです。前から行きたいと思っていたので、いい機会でした。

リヨンの歴史地区(オールド・タウン)は、ユネスコの世界遺産に指定されています。

また、リヨンは、キリスト教作家の故・遠藤周作氏が 1950年代に留学していた場所でもあります。戦後間もないフランスに、敗戦国の日本人が単身で留学するというのは、かなり勇気がいることだったと思います。

現在のリヨンは、パリに次ぐフランス第二の大都市で、移民もけっこう多いです。

市内は交通網がよく整備されていて、バス、地下鉄、トラムの連絡もよく、非常に便利な街です。なんか、とっても住みやすそう。

短い滞在には、公共交通機関が乗り放題の City Card なるものもあって、大変重宝します。

このカードはもちろん現地でも買えますが(各駅に券売機がある)、オンラインで事前に購入することもできます。

私は、リヨン空港から市内への高速トラム RhôneXpress(ローヌ・エクスプレス)の往復乗車券と City Card がセットになったものを前もって買って行きました。この場合、リヨン空港に到着したら、ローヌエクスプレスの駅に向かう前に、空港内のカウンターで City Card を受け取る必要があるのでお忘れなく。

リヨンで必見の聖堂ふたつ

リヨンの観光名所はいろいろありますが、サン・ジャン大聖堂と、フルヴィエール大聖堂(リヨンのノートルダム大聖堂)がおすすめです。とくに後者は必見です。

フルヴィエール大聖堂は丘の上に立っていて、そこへはトラムが通じています。このトラムが、傾斜角度が45度はあろうかと思うほどの急こう配で丘を登っていくので、これに乗るだけでもけっこう楽しいです。平地部の駅からひと駅なので、すぐ着いてしまいますが。

フルヴィエール大聖堂は、評判にたがわず素晴らしかったです。

個人的にはサン・ジャン大聖堂のほうが好きなのですが、フルヴィエール大聖堂は、とにかく神聖にしてかつ豪華。あらゆる人的資源と可能な限りの財源をつぎ込んで建てた、って感じです。

私は各地の聖堂をかなり見て回ったほうだと思うのですが、それでも、フルヴィエール大聖堂は圧巻でした。

フルヴィエール大聖堂に行ったら、地下聖堂 (crypt) も見ておきましょう。上部の聖堂部分とは、また違った趣きが味わえます。少し足を延ばすと、古代ローマ劇場もあります。私は時間の都合で行けませんでしたが。

リヨンは、この街を作り上げ、守ってきた人々の、意気込みと熱意が感じられる場所です。
パリに飽きたかたは是非。