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生後10ヶ月、FeLVキャリアの猫が縦隔型悪性リンパ腫を発症した話⑧

4月6日(土曜)
先週は若干便秘気味とは言え、本当に元気に過ごしていた。
よく食べ、よく遊び、よく甘えた一週間だった。

今日は一番強いドキソルビシン(ADM)の投与日。
まずは血液検査をして、白血球数を見て、
投与可否を判定する。

朝9時に預けて、16時にお迎え。

先生『レントゲンを見る限り腫瘍の調子は順調です。
 若干上の部分に腫瘤が見られますが、心臓付近は小さくなっています。
 白血球数は4300/μL。このくらいあれば投与できますね。
 気になるのは前足で、やっぱり膿んでしまっています。
 熱はないので全身に感染が広がっている感じはしませんが…。
 毎日洗って、軟膏をぬってあげてください。』

私『はい。今日はドキソルビシンは投与したんですか?』

先生『あっ……!あれ、今日は血液検査だけの日では……!』

私『今日はドキソルビシンの日ですwwwww』

先生『わ、1週勘違いしていた、そうか。』

ニル『!!!!!』

ここでニル氏、翌日まで入院決定。

急遽ニルがいない夜になってしまったので、
ニルを拾った、前の家の近くの神社にお参りをしてきた。

なんとなくだけれども、ニルが生まれたところの神様の方が
情をかけてくれそうな気がして。

その後は神社の近くで催されていた、桜祭りに足を運んだ。

桜は満開、空気も暖かく、人々の浮かれた感じがとても心地よかった。

4月7日(日)

昼にお迎え。
診察室の中から何やら動物の悲鳴が聞こえる。
ひっきりなしに叫び続けて、声が枯れている。
ニルじゃなかろうか、と戦々恐々とひたすら待つ。

しばらくすると、えらくすっきりした顔のわんこが
ご機嫌に飛び出してきた。
どうやら皮膚の治療をする為に一度膿んでいる所の毛を抜いて
洗浄を行ったらしい。

呼び出されたので、ニルと対面。
なんか、いつもより調子がよさそうな顔をしている。

先生『ドキソルビシンの投与が終わりました。
   漏れていないかの確認はこちらでもしましたが、
   投与した部分が熱くなっていないか等ご自宅でも確認をして下さい。
   ドキソルビシンは血管外に漏出すると壊死を起こしてしまうので。』

帰宅して、キャリーから飛び出したニル。
後ろ足に力が入らないようで、いきなり転ぶ。
明らかに、様子がおかしい。

すぐにクリニックに電話をして、状況を説明する。

先生『今回はドキソルビシンを投与する為に、いつもよりも
   しっかりと麻酔をかけたのでその影響でしょう。
   夕方くらいから戻ってくると思いますが、
   様子がおかしかったらすぐまた連絡をください。』

しばらくは、テーブルとかに登ろうとしてうまく登れなくて、
私に助けを求めていたのだけれども、すぐにいつもの動きに戻った。

とりあえず一安心。

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