タミヤのノーマルモーターFA-130の回転数をロギングしよう⑤


f:id:this_is_log:20200216195706j:plain
f:id:this_is_log:20200216195706j:plain

@logaria


お疲れ様です。正直面倒になってきたましたが続けましょう。


 


前提として測定したデータは非常に個体の中でバラツキがあるデータとなった。そのため、随所に平均値を採用している。その点はご容赦いただきたい。


 


・初期回転数のばらつき


初期回転数は60秒12点の平均値を初期回転数としました。今までに10サンプルのデータを取ってたのでその10サンプル分で正規分布グラフを作ってみました。


平均値は16742.4rpmで標準偏差は548.1rpmでした。初期から18300rpm程度出るモーターがあれば超あたり。といえるかもしれませんね。これは3σですね。


 


f:id:this_is_log:20200308155528p:plain
f:id:this_is_log:20200308155528p:plain

@logaria

 


・ピーク回転数のばらつき


ピーク回転数はある1点のMAX値である。同じように正規分布グラフを適当に作りました。平均値は19746rpmで標準偏差は458.8rpmでした。


21100rpm程度出るモーターは当たりってことですね。


 


f:id:this_is_log:20200308155930p:plain
f:id:this_is_log:20200308155930p:plain

@logaria

面白い点は今回標準偏差が初期回転数548.1rpmに対してピーク回転数が458.8rpmだったことです。もちろん値の取り方の違いがある、と言われればそれまでですが、ピーク回転数のばらつきは少なくなるということで個体差自体がそれほどない、と言えなくもないですね。


どのモーターが来てもOK!我々はスクリーニングをする必要がありません!という結論にさせていただきます。 


 


・初期回転数とピーク回転数の相関


相関係数をとってみたところ0.14と非常に非常に低い正の相関となりました。


むしろ相関無しといって問題ないでしょう。 


つまり、初期回転数からピーク回転数を予測してスクリーニングすることは不可能。というより全くの愚策と言えると推察します。

item 初期回転数[rpm] ピーク回転数[rpm] N1 17509 20040 N2 16395 20220 N3 16990 19860 N4 16165 19860 N5 16960 19260 N6 17200 19860 N7 17565 19920 N8 15940 20160 N9 16440 19680 N10 16260 18600

 


・ピーク回転数に到達するまでの時間


 幅を持ったデータを取得できました。概ね1800sec(30分)あれば回転数の帯域が変化して安定しているのではないでしょうか。


f:id:this_is_log:20200308171235p:plain
f:id:this_is_log:20200308171235p:plain

5400secまでの回転数データ

結果としては3V30分としておきましょう。


 


・ピーク回転数を維持できる時間


そもそもピーク回転数は安定しません。維持できる時間は1secもないでしょう。


・ピーク回転数から性能低下開始のタイミング


議論するとしたら今回の連続条件では39600sec=11時間を超えてくると性能低下が見えてくる個体がありました、そのあたりでしょう。しかしながら、実は環境温度がかんけいしている可能性もあります。この指摘については次回特別に取り上げようと考えています。 


f:id:this_is_log:20200308171844p:plain
f:id:this_is_log:20200308171844p:plain

回転数データ

 


 


 


結論は今までに書いてきましたが私のまとめとして以下となりました。


・初期回転数からモーターをスクリーニングすることが可能か?


→不可能。


・モーターをスクリーニングするには何個あれば良いか?


→スクリーニング効果は低そう。


・ブレークインの妥当な時間は?


→30分と判断する。


 


次回は、環境温度とデータの推定といたします。


 


lga.hatenablog.com


最初に戻る↓


 


lga.hatenablog.com


 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?