520ボールベアリングと620ボールベアリングは何が違うのか

お疲れ様です。


今回は普段と違った切り口の520と620ボールベアリングの違いを考えてみましょうか。
前提として車軸に使います。


外径が違う?はい、そうですね。



以下NSKから拝借したカタログデータです。


https://www.nsk.com/jp/common/data/ctrgPdf/bearings/split/1103/nsk_cat-1103c_c052-c069.pdf



この中の一部を切り取りまして、外径スペックが同じものを抜き出します。通常品の620の厚みは2.5mmです。



これを見ると違うのは何でしょうか。


外径が違う?はい、そうですね。



 


■寿命について


大きな違いは定格荷重です。これにより何が変わってくるのか、は以下になります。



 


つまり、寿命が3乗で変わってくるということです。一応ですが、確認する値はラジアル荷重なのでCrです。


ざっくり計算で安全率を見ますが、軸受けに掛かる荷重が1コあたり150gとしましょう。マシン重量を150gと考えたとき4倍の負荷ですが。


そのときに520は205万回転。620は1129万回転となります。仮に30000rpmのモーターを限界まで使い続け、3.5:1のギアとした場合、8570rpmでボールベアリングが回り続けることになります。寿命は4時間となります。それに対して、620の場合は22時間となります。同等の条件で使えるのならば620が5倍のコストでも納得はいくでしょう。いきません?


 


■精度について


ところで620には通常品とHG品というのがあります。HG品の公式説明書きが以下になります。



 


 


ボールベアリングの高精度とは何でしょうか。


カタログなどを見ると分かると思いますが、ボールベアリングには精度等級というのがあります。


以下はミスミから引用させてもらった説明書きになります。



大変分かりやすいですね。


さて、ここからはだから何だ、と言われる適当なコメントですが、


HGは5級品、それ以外は0級品というところを想定しておきましょう。


 


520ボールベアリング


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620ボールベアリング


 


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