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何てなくても成人式は参加しておくといいかも。

新成人の皆さま、おめでとうございます。
コロナ禍で成人式がなかった地域もあって、
何とも言えない気持ちの人もいるかもです。
でも、成人式に参加することが全てではないです。
少しずつ少しずつ大人になるんだと思います。
30歳になった私もまだまだ子どもの部分を持ち合わせてるっぽいです。
そんな私の成人式の思い出を書かせていただきます。

田舎ということもあったのか、
祖父母はすごく高い振り袖を孫の私に着せようとした。
実際着るのは私なのに、祖父母と店員さんの方が
やる気があって、私は途中から疲れてきていた。
私は青が似合うって思ってるのに、赤を選ぶのー?
と内心うんざりしていた。
最終的に母と祖父母がいいと言った振り袖を試着するとそれが一番しっくりきた。
白と赤で、髪飾りや付け爪も赤だったけど、
素敵な振り袖に出会えた。
全員一致で決まった振り袖となった。
前撮りでお化粧してもらって、たくさん撮影。
振り袖選びや前撮りって、大人になるのを本人だけでなく、家族みんなも楽しみにしてるってことなんかな、と今なら思う。
あとは成人式だね。と話をしていた。

が、事件は起きてしまう。
事件の発端はある人から電話。
番号を見て私は凍りついた。
中学・高校の元友人からだったのだ。

なぜ“元”友人なのかというと、
高校生の時にいろいろあり、
卒業してからは連絡先も教えずにさよならした。
しかし連絡網があった時代。同じクラスだったので家の電話番号はわかる。
そして共通の友人から聞き出し、
ケータイ番号まで入手されてしまったのだ。

家とケータイの両方から交互に電話が掛かる。
恐怖で仕方なかった。
中高一貫校は私立だった為、他府県から通学している友人が多かった。
市町村単位で開催される成人式だと、小学校時代の幼なじみと中高一貫校の他の友人がきっといる。
でも絶対あの子に引きづられてしまう。
事情を知っていたクラスメイトは同窓会の時に一緒にならないようにしてくれた。
でも成人式は避けられない……
布団にもぐりこんで恐怖を感じていた。

そして、成人式当日。
私は行かないことにした。
行かなくても死なないし、あの子に会って振り回されて成人式の思い出を台無しにされたくない。
もちろんいろいろ予約していたので、
キャンセルしないといけない。
事情を知っている母は「それでもいい」と言ってくれた。私が体調を崩したと、電話してくれた。

成人式のニュースを見ると、自分が行かなかったことを思い出す。
折角振り袖いいの選んでもらったのになぁー。
2年後の妹の前撮りで一緒に参加した時も
大学卒業時の謝恩会でも振り袖を着たけど、
成人式に着る振り袖はまた違っただろう。
自分に娘ができたらすこぶる可愛く着せてあげよう。

よく成人式ではしゃいでる子達がいるというニュースを見るので、わざわざ行くなんて…と思うかもしれない。
でも「参加することに意義がある」という言葉もあるように、成人式ですっと引き締まる想いもあるのかもしれない。
成人式に参加することが義務じゃないし、
参加したことで急には大人にはなれないけど、
成人式の空気と同級生に会えることを楽しみに参加することをおすすめします。
成人式以降、こんな市町村単位の同い年での集まるイベントなんてありませんし。

新成人皆さま、
少しずつでいいので、素敵な大人になっていきましょう。
ちょっと上(?)の先輩より。

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