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ハーフムーン(詩集)

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あとがきにかえて(無料記事) https://note.com/minezatoeri/n/nf0d3287e210d 生きていて 自分が一番いびつにみえるとき その不格好さを…
WEB詩人時代に文芸社に拾われて世に出た詩集「ハーフムーン」です。マガジン 詩集「ハーフムーン」は…
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#あの恋

君の 綿毛のような部分に触れたいんだ 落としてしまえばいい とがった固い心など 紅の葉は 足もとを行く清流に乗って はるかな海に沈むだろう

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もう手紙なんか書かない

昨日はとても言えないと思ってた だから手紙を書いた なのに今日 あなたの穏やかな顔を見て 言えばよかった と

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癒着と剥離

かなしい秘密を胸にしまいこむよりも めくるめく思いを閉じておくほうが難しい わたしにとって大切な出来事も 口に出してしまうととがった石のように

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七夕キャンプ

夜空に散る星たちを ぐるり みんなで寝転んで見上げた 波の音だけが聞こえ だれも喋らないのにひとつ

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春風の中で

陽射しが 柔らかな君の髪を照らすので 思わず抱き寄せて ほおずりしたら

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ちょっとだけときめき

違うところを見てるふりしたり 偶然を装ってそばにいたり ともかく電話番号だけは必死で聞いた

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気まぐれなお天気

昨日30度越えたのに 今日は肌寒い 湿度が微妙にまとわりついてくる朝

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吟遊詩人

あなたしかいないとはじめから思ってた 異国の地で 一人旅できるほど 強くないから あなた わたしの心の弦に触れて ここでは意味をなさない言葉を汲んで 伝えてよわたしのかわりに

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砂漠のラクダ

ゆううっさゆっさと ふたつのこぶを揺らしながら 砂漠を歩くフタコブラクダ きしきしと 足元で砂がきしみます

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宇宙船

がたぴしのトレーラーで夜空を旅しよう 持ち主が誰かもわからない 放置され錆びた箱の中

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