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物を読むより河童を出せ!!

皆さんお久しぶりです。Minest110こと みねすと(@MinestMoja)です。前回エコー親和(https://note.com/minest110/n/n7a65aa394820)のnoteを投稿させていただきましたが、前回の記事から環境が変わったため、環境の変遷や新しいレシピ、サイドのインアウトなどのプレイガイドを新しく書いていきます。

エコー親和の終わりと8castの始まり

前回Legacy Super Qualifierで優勝を果たしたエコー親和ですが、1つ問題が発生しました。それはURデルバーの《溶融》や《無のロッド》の採用枚数の増加、コントロールやミッドレンジの《濁浪の執政》を意識した《紅蓮破》《赤霊破》の採用枚数の増加、《ウルザの物語》を対策するために採用が増えた《不毛の大地》など確実に向かい風になってしまいました。
URデルバーに勝率の悪い非青デッキが減ったため、《永劫のこだま》のリスクが増え、構築の改善が求められていました。
そこで以下のリストを作成いたしました。

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《ライオンの瞳のダイアモンド》《永劫のこだま》を抜き、代わりに《虚空の杯》を採用しました。

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これは前回《虚空の杯》について言及した部分ですが、意見は今も変わっていません。ラガバンが禁止される前のURデルバーは母数、サイドボード共に最大手であり明確に対策しなければいけませんでした。逆に《虹色の終焉》を使用するデッキにはデッキ単位で有利であるため、《虚空の杯》が仕事をしないデメリットよりも、デッキの最大値を犠牲にする代わりにURデルバーに脅威的なカードの枚数が増えた現在の形に軍配が上がりました。

《虚空の杯》入りのリストがメジャーになったころ、世間でのこのデッキの通称が、8枚の《物読み/Thoughtcast》が積まれたデッキの意である「8cast」と呼ばれるようになりました。なので以降は8castで統一していきたいと思います。
もちろん環境次第では《永劫のこだま》パッケージが突き刺さる場合がありますのでお忘れなく。

公式のオリカ

8castに構築を移行してからそこそこの勝率を維持できてはいるものの、《溶融》や《無のロッド》に枕を濡らす日々は続きました。URデルバーの《敏捷なこそ泥、ラガバン》が禁止になり、《ウルザの物語》が禁止を免れるよくわからない事態が発生したり、イニストラードのチャンピオンシップで2日目進出の101位(野生のシャハール・シェンハーに負けてから一気に3連敗。次は倒す)になったりしてる間に新神河のフルスポイラーがでました。
《天上都市、大田原》や《継ぎ接ぎ自動機械》、《現実チップ》、《月罠の試作品》など試してみたくなるカードが沢山発表され、楽しみにしていたのですが、神河統率者のフルスポイラーですべてが吹き飛びました。

Kappa Cannoneer / 河童の砲手 (5)(青)
アーティファクト クリーチャー — 海亀(Turtle) 戦士(Warrior)
即席(あなたのアーティファクトが、この呪文を唱える助けとなる。あなたがマナ能力を起動し終えたあとにあなたがタップした各アーティファクトは、(1)を支払う。)
護法(4)
アーティファクト1つがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、河童の砲手の上に+1/+1カウンター1個を置く。このターン、これはブロックされない。

4/4

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なんかオリカ来て草
というわけでこのカードで皆様の尻子玉を抜いていきたいと思います。

デッキ解説

ここからは私が使用している最新のリストと採用理由です。

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上記が私が使用しているデッキの最新リストです。そうです、8castの説明記事なのにまさかの6castです。

《湖に潜む者、エムリー》4

引き続き4投です。エコー親和の時と違って《虚空の杯》による呪文ロックで生存させやすさはアップしています。

《練達飛行機械職人、サイ》2

枚数が減りました。このデッキの《練達飛行機械職人、サイ》は比較的重く、《河童の砲手》とキャストターンが被るなどテンポ面でのアンチシナジーを見せる時が多く、完全に抜くのも視野でしたが、《濁浪の執政》や《ドラゴンの怒りの媒介者》など環境を定義する飛行クリーチャーの存在や、《河童の砲手》のサイズアップなどのシナジーもあり現在の枚数に落ち着きました。

《河童の砲手》4

《濁浪の執政》と《真の名の宿敵》を交配させたら卵からメカ河童が産まれました。どういうことだよ。
待ち望んでいた追加の《ウルザの物語》であり、高マナコスト故に《溶融》を耐え、護法により《剣を鍬に》を弾き、青マナがあれば《無のロッド》の状況下からも出せるスーパーインチキカードです。画像4

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上記のようなことが無いように皆さん気を付けましょう。

自身が出た時にも何故か1/1カウンターが乗り、アーティファクトの為《湖に潜む者、エムリー》で落ちてもキャストできます。ほぼアンブロッカブルなので相手の盤面を無視して殴りに行け、6マナなので初手で出る可能性もあり得ます。怖。
一応即席の都合上、親和のように他のアーティファクトがないと戦場に出せない、《ウルザのガラクタ》《ミシュラのガラクタ》をコストにしてしまうとドローが行えない、アーティファクトが戦場に出ないとアンブロッカブルがつかないなどの欠点も存在します。

《物読み》3
《思考の監視者》3

《河童の砲手》採用に伴い、デッキ内のアーティファクト要求数が増えてしまいました。それにより枠の都合で減りました。また8castでもエコー親和でも引いてもしょうもないカードしか引かないという事象がまま発生していたため、直接プレッシャーをかけることができる《河童の砲手》を優先しております。枚数比は《物読み》4 《思考の監視者》2の方が総マナコストは減りますが、飛行の枚数はあまり減らしたくなくこの枚数比になりました。

《意志の力》4

抜くのは非推奨です。この世の中いつでもどこからでも理不尽なことは起きます。皆さん、保険には入りましょう。

《ミシュラのガラクタ》4
《ウルザのガラクタ》4

《水蓮の花びら》4

《オパールのモックス》3

《溶接の壺》1

0マナアーティファクト16枚です。《河童の砲手》の即席の都合上2枚目以降の《オパールのモックス》は《水蓮の花びら》の下位互換になってしまいました。なので嵩張るリスクをケアし3枚にし、代わりに《溶接の壺》の採用に至りました。《虚空の杯》を守れる点は他のカードにできない仕事ですが自由枠でもあります。

《上天の呪文爆弾》1
《影槍》1

《魂標ランタン》1

1マナアーティファクト3枚です。《虚空の杯》をほぼ1で置くため、素引きしたくはありませんが、《ウルザの物語》でのサーチもあるためこの枚数です。
《上天の呪文爆弾》は《濁浪の執政》対策です。戻して時間を稼ぎましょう。
《魂標ランタン》も《濁浪の執政》対策です。出そうだなぁと思ったら起動しましょう。

《稲妻のすね当て》1

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基本的には自由枠です。サーチもできないピン差しの為引けないことの方が多いですが、引いた時に上振れが発生する1枚です。《湖に潜む者、エムリー》が出てすぐ効果を起動できるのはもちろんのこと、《ウルザの物語》2章の構築物トークンや《河童の砲手》が速攻で殴るなど、キルターンの短縮が実現します。ですが引きすぎても仕事をしないため1枚でとどめています。素足より靴を履いたほうが足が速くなるのは人間も河童も同じみたいですね。

《虚空の杯》4

しょうがないよね枠です。ここが前回のエコー親和との大きな差異です。基本的には1,2で設置します。0は概ね自滅するので止めておきましょう。致命サイドである《紅蓮破》への対策が一番の仕事です。メインボードでのイージーウィンが発生したり、《意志の力》と合わせてコンボ相手に強気に立ち回れるなどカードパワーは高いです。1で置いた際には《湖に潜む者、エムリー》で《上天の呪文爆弾》や《魂標ランタン》を使いまわすプランは出来なくなりますので気を付けましょう。

《ウルザの物語》4
《古えの墳墓》4

《教議会の座席》4

《島》2

変更なしです。

《天上都市、大田原》2

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神河でのアップデートその2です。《河童の砲手》の影に隠れてますがこのカードも大きな成果です。青単の都合上クリーチャーを触れないのが難点ですが、このカードは打ち消されずバウンスを放つことができます。《濁浪の執政》での早期キルパターンをケアできたり、《暗黒の深部》や《実物提示教育》からの《全知》をほぼ裏目なく(《この世界にあらず》《もみ消し》など例外は少し存在するが)バウンスできるなど仕事が多く、さらに青マナがでる非アーティファクト土地であるという最高の土地です。
あと自分の住んでいる栃木県には大田原市が存在します。観光地はなかがわ水遊園という淡水魚専門水族館があります。海無し県なので。ですが憧れの海コーナーもあります。幼稚園の頃行ったとき、アロワナがクッソでかくて大泣きして以降行ってません。

メインボード採用圏内カード

《継ぎ接ぎ自動機械》4

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自分なら《虚空の杯》の枠。唱えたらサイズが上がり護法2です。小河童の称号を与えましょう。神河ってすごいですね。より前のめりになり、デルバーチャネラーヤンパイ濁浪のように小河童サーガサイ河童のパワフルな攻めが実現します。

《探検の地図》1
《不毛の大地》2

自分なら《稲妻のすね当て》、《魂標ランタン》、《溶接の壺》の枠です。《カラカス》や《Glacial Chasm》、《The Tabernacle at Pendrell Vale》、《ウルザの物語》など辛い土地に対して強くでることができます。土地単やポストなどが近所に多い場合はありです。サイドに《世界のるつぼ》も入れましょう。

《現実チップ》2

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自分なら《物読み》と《思考の監視者》を少し減らして入れます。壁としてもまぁまぁですが、装備された場合のアドバンテージ量は物読みを軽々と越えていきます。青いので《紅蓮破》に当たると寂しい気持ちにはなりそうです。

《改良式鋳造所》1

《魂標ランタン》か《上天の呪文爆弾》の枠です。《敏捷なこそ泥、ラガバン》にはすこぶる強かったですが、飛行を対処するにはマナがかかり、《練達飛行機械職人、サイ》の枚数も減ったのでシナジーは落ちましたが、それでも単体カードパワーは随一です。

他にも《ウルザの後継、カーン》や《最高工匠卿、ウルザ》など4マナ圏で強いカードは多々ありますがこのデッキは不毛に弱いので止めておきましょう。ブン回りを狙うならそもそもエコー親和のが強いです。8castは理性を持ってリスクとリターンを考えてデッキを組みましょう。

以下からはサイドボードと各マッチアップでのサイドインアウト。キープ基準の説明、小ネタなどですが、ごめんなさい。有料にさせてもらいます。皆さんからのご支援お待ちしております。

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