ラルク初心者が勢いだけで書いたラニバの感想(L'Arc-en-Ciel 15th L'Anniversary LIVE)

 L’Arc-en-Cielというアーティストがいます。今年結成29周年を迎える世界的ロックバンドです。ご存じの方も多いと思います。お恥ずかしながら、わたしは今年から好きになったばかりのヨチヨチ歩きのファンです。しかもバンドにハマること自体初めての、右も左も分からない、バンドの知識は『けいおん!』のみという人間です。

 まずは、先日観た15th L’Anniversary LIVEの感想をざっくばらんに書いていきます。所々Twitterで既につぶやいた内容も含むと思います。あと今リモコンが行方不明で、DVDの再生は出来るのですが一時停止が出来ないというノンストップアンシエルなので記憶が前後している部分があると思います。そこはご了承ください。20周年ラニバやラルクにハマった経緯はいつかまた暇なときに書こうと思います。

 初めに、15th L’Anniversary LIVEはわたしにとって、初めてのラルクのライブ円盤です。アルバムを何枚か聴きこみ、歌詞を写経し、ネットで情報を集め、公式YouTubeチャンネルにある映像を何度も再生し、満を持してのライブ映像でした。この15周年ラニバを一言で表すとするなら「愛」です。

ライブスタート


 ライブ開始と共に映像が流れ出しました。ライブ会場である東京ドームがタイムマシンという体で、お姉さんがお話しされていました。ドラえもんもびっくりの大きさですね。いよいよライブが始まるんだと感じました。

 1曲目は『the Fourth Avenue Café』でした。正直どの曲が来ても大喜びする自信があったのですが、もうお祭り状態でした。お祭りとはかけ離れた曲ですが、ラルクが登場したというだけでこの円盤を買って良かったと、そう思いました。しかも、いきなりけんちゃんがてっちゃんに近づき、楽器弾きながら、追いかけっこのようなことを始め、「こ、これ以上オタクの心を揺さぶらんといてくれ!!!」と暴れ出しそうになりました。そしててっちゃん髪の毛どうした?!??!!!パーティーの後みたいになってるよ。

 曲が終わり、「次は何かな」とワクワクしていたら、ゴーカートでした。突然すぎてクスクス笑っていたのですが、ゴーカートに詰め込まれているラルクを見たらなぜか愛おしさでいっぱいになりました。横で一緒に爆走するカメラマンすら愛おしいですね。

 続いて『Caress of Venus』と『Vivid Colors』でした。個人的に『Vivid Colors』はお気に入りなので、最高でした。これまたけんちゃんが気持ちよさそうにギターを弾くのです。こちらもつられて笑顔になっちゃいましたよね。衣装の赤いフリルリボンかわいいです。そして、「目を閉じていたいだけ」の部分がわたしは非常に好きで、光が差し込むけれども、届かないものを求めるようなはいどちゃんの歌い方に、完全に心を奪われてしまいました。ライトも鮮やかで、いかにもライブという感じで楽しいです。

 そしてお待ちかねのMCでした。
はいどちゃん「こんばんは…」「L’Arc-en-Cielです!!!!」
 もうすでにかわいいですね。何なんですかねもう。はいどちゃん袖はゆるゆるなのに首元はかっちりしててかわいいね。そうだね。

 ところでゆっきーの衣装の首元もどうしたんですかあれ。ふさふさしていますね。細身だからなのか、すごく存在感ありますねあのふさふさ。狂いなくドラムを叩いているけれども、ふさふさしててかわいいですね…そうですね…

 『All Dead』では、はいどちゃんのクネクネが炸裂していました。それにしてもめっちゃ移動するな…カメラ指さすから「お、何かするんか」と思っていたら、はいどちゃん超ドアップになったので思わず後ろに仰け反りました。心臓に悪いので、そういうときは事前に言ってほしいものです。

 続いては、けんちゃんのMCでした。ラルクさんは一人ずつMCなんですね。そしてけんちゃんのしゃべり方、とにかくゆるい。ほんまにさっき情景を描くように芸術的なギター披露してた人なんか?Twitterでも同じこと思うのですが、けんちゃんの話で一気に会場の空気変わりますね。この独特な感じが、けんちゃんの良いところですね。
 ゆっきーも意外とお茶目ですよね。あんなポーズ決めちゃうのですから。スクリーンにゆっきー映ると上がる歓声に思わず笑いました。もっと映してもいいんだよカメラマンさん。

 けんちゃんのMCが終わると、『White Feathers』が始まりました。「彼女に想いをはせて」で一段と強くなる歌声、そして両腕を大きく広げ歌う姿。昔、このひとには羽根が生えていたんだ、と思いました。わたしはオタクなので、羽根とかそういうのに弱いのです。この曲は、てっちゃんとけんちゃんもコーラスに参加していて良いですね…てっちゃんの声ハイトーンすぎますね。なんて美しい声が出るのでしょう。そしてまだ初めの方なのに、銀テープも発射され、銀テ獲得出来ていませんがわたしも気分が高まりました。20thでも思ったんですけど銀テ出るの早くない?

 お着替えがあり、『NEO UNIVERSE』、『HONEY』と続きました。『HONEY』でコーラス間に合ってないけんちゃんかわいいですね。
そして、てっちゃんがバナナを持ちながらベース弾いていました。はいどちゃんがてっちゃんの服の後ろのひらひらをめくっていましたが、あれは何の確認なのでしょうか。けんちゃんともじゃれていましたね。楽しいですね…
てっちゃんのベースソロから、『STAY AWAY』が披露されたのですが、けんちゃんがカメラに尻を向けて小刻みにジャンプしながら近付いていくという何とも理解しがたい光景でした。どういう状況だよ。しかも制服を着たダンサーまで登場してあのダンスを踊っているのです。すごい光景ですね。ダンサーとか出てくるんですね…ちなみに、わたしはあのダンスを練習して、5億回はドアや机にぶつかっています。

 そしてはいどちゃんMCになりました。はいどちゃんのシャツのボタンが7割ほど留まっていなくて、全く喋りに集中できません。何なんだ。どうやら今回のセットリストはリクエストを基に決めたようで、次に披露する曲が予想以上に人気だったようです。というか「楽しんでるかぁ?!」と叫んだ直後に、「ありがとうございます。」と敬語になるのかわいいですね。「ふ~んそうなのか~それにしても胸元開きすぎやぞ」と聞いているとはいどちゃんが「(次の曲に票を入れるなんて)ご主人様は…案外…えっちがお好きなのね…metropolis…」と。

この曲を聴いたことがなかったわたしは「?????????」という状態でした。えっちだなんてけしからんですね。その後歌詞検索して、床に倒れました。

 『winter fall』のおかげで身体が冬になったところで、わたしの大好きな『あなた』のイントロが流れ出しました。わたしはこの曲を聴き、真っ昼間から号泣をかますくらい、感情があふれ出てしまいます。「胸にいつの日にも輝くあなたがいるから」とても素敵な歌詞です。他の曲でも思うのですが、敢えて多くの人にリンクするような歌詞にしているのかなと思います。大切な人の死というのは、ふとした瞬間に思い出し、暗闇に一人放り出されてしまったような感覚になると思います。それでも、自分がその人のことを忘れない限り、その大切な人は自分の心の中に居続けてくれるのだと、この曲は教えてくれるような気がします。メロディーも、何だか心に寄り添うようで、水が流れるように自然と心に入ってきます。自分でも、なぜここまでこの曲に感情が揺さぶられてしまうのか分かりませんが、このライブ映像のおかげで、またこの曲が好きになれたように思います。

 『あなた』で既に倒れそうなほど泣いていると、『trick』が始まりました。すごいですね、先ほどまでしっとりしていたのに感情の置き場が迷子です。ライブはわたしを待ってくれないんですね、最高です。
 しかも知らなかったのですが、『trick』ではメンバー全員歌うんですね。てっちゃんが歌い出したとき「あれ?!CD音源ってはいどちゃんしか歌ってなかったよね?!」と思いましたが、「まあライブだしそういうこともあるよな」となりました。都合の良い頭をしています。続いてゆっきーもけんちゃんも歌い、『trick』はライブで姿を変える曲なんだなとニコニコしていました。しかし、はいどちゃんがけしからん舌の動きをしはじめたときは「コラーッ!!!!!!!!!」と豹変してしまいました。このエネルギーで発電できるのでは?

 そして『L’Arc-en-Ciel PARADE 2006』という名のメドレーが始まりました。メドレーだとは思わなかったので、『HEAVEN’S DRIVE』から『DIVE TO BLUE』が来て「おいおい待ってくれよ」となりましたが勿論待ってくれなかったので良かったです。
 『flower』では何処に隠し持っていたのか、はいどちゃんがハーモニカ演奏を披露してくれました。そして演奏が終わったと思った次の瞬間、そのハーモニカを客席に投げました。

 「え?????????」

 「いや、あの、今そのハーモニカ使ってましたよね?」

 「鳩が豆鉄砲を食ったよう」ということわざがありますが、まさにその状態でした。こんなのもうWill you please tell me the situationですよ。信じられませんねほんと。飲んだペットボトルも投げるし。フォロワーによるとVAMPSのライブはもっとやばいらしく、完全に宇宙ねこです。

 見事メドレーは『HEAVEN’S DRIVE』で締めくくられ、『Driver’s High』のエンジン音が聞こえてきました。この曲って、どうしてこんなに突っ走りたくなるメロディーしているのでしょうか。許されるのならば、わたしも大金ばらまきながら運転したいものです。来世でまたラルクに会いたいです。

 『いばらの涙』が終わり、突如客席でウェーブが起こっていました。これも後で教えてもらったのですが、ウェーブ自発的にやったりするんですね。そして、後方から馬たちによってL’Arc-en-Cielが運ばれてきました。『虹』のMVに出てくる馬ですね。しかし運ばれているラルクかわいいですね。ほら、さっきまでステージで動き回ったり楽器演奏していたのに、ファンを見ながら座っていますよ。色々客席にプレゼントしていますけど。かわいいですね。衣装チェンジもしていますね。かわいいですね。

 『Dune』や『自由への招待』、『Killing Me』は初めて聴きましたが、「また聴きたい」と自然と思いました。こうやって人はオタクへと成長を遂げるのですね…『自由への招待』はハモりがとても良いなと思いました。『Killing Me』は、客席にはいどちゃんが降りてきて、ファンがパニックになっているところが印象的ですね。み、みんな落ち着いて!あとここ意味分からんアンシエルなんですけど、けんちゃんの股の間に入り込むはいどちゃんの図ってどういう顔で見ればいいのでしょうか。いやどういう状況なん。二人が楽しそうなのでOKです。

 『Link』も初めて聴く曲でした。初めて聴く曲なのに、突如ステージ後方にめちゃめちゃファンキーなせんとくんが登場して「?!??!!!」と困惑しました。後で教えてもらったのですが、彼はファンクラブのマスコット、シエルくんという名前なんですね。せんとくんではない。しかも追い打ちをかけるように、唐突にメンバー紹介のアナウンスがかかり、もう何が何だか…正直置いて行かれてしまうと思いました。必死で追いつきますが。
 
かれこれ7時間以上ドラムを叩いていることについてコメントを求められたゆっきーが、「まだまだいけま~す」と答えたの、あまりにもパーフェクトなコメントで手叩いて大喜びしてしまいました。しかも言い方がゆるい。わたしもまだまだゆっきーがドラム叩いてる姿見たいよ!!!(迫真)

次にキュルキュルお目々のてっちゃんが紹介され、「てっちゃん何するんだろうな~」と思っていたら、懐からハンカチ出して爽やかに汗を拭いだしました。
わたし「どういうこと?!??!!!」
アナウンス「ハンカチ王子でした~!」
わたし「さらにどういうこと?!??!!!」

 よく分かりませんがてっちゃんは王子。

 けんちゃんの番になると、今度は早口言葉というミッションが。どういうメンバー紹介なんだ。
けんちゃん「とうきょうとっきょきゃきょきゅ!!!!」「ブスガス爆発!!!!」「ブス大爆発!!!!」
もうちゃんと言おうという気ないですよね。文字に起こすとさらに大事故です。はいどちゃん寝転びながら、呆れて笑ってますよ。でもけんちゃんがかわいいのでOKです。

 最後にはいどちゃんが紹介され、特技のブレイクダンスのお披露目という流れになりました。「ダンスできるんだ…」が率直な感想です。ちょっと照れてますね。かわいいですね。ブレイクダンスがどういうものか詳しく分からないのですが、あれもブレイクダンスなのでしょうか。

 『Link』が無事に終わり、最後のMCとなりました。「歌が楽しくなったので歌ってもいい?」っていう盛大なフリからハッピーバースディに繋げるのほんと笑いましたね。けんちゃんおめでとう!!!!「けんちゃん鼻ついとるで」って言ったのてっちゃん?何はともあれおめでとう!(14年前だよ)
そしてはいどちゃんMCに戻りましたが、「楽しんでもらえ…ましたか?」の言い方、非常にずるいです。さっき「イエーイ(低音)」って言っていたのに…愛おしいね…
はいどちゃんが「くじけそうなときもみんなあったんだけど」と言っていて、それでもラルクとして活動してくれていることに感謝せずにはいられませんでした。「そんな中でも、ずっといてくれたのは、みんなだと思っています」や「みんながいたから、やってこれたと思います」と話してくれましたが、ここにいる人たちは皆恐らく、ラルクのおかげで生きてこれた人たちだと思います。けれども、こうして言葉にしてファンに感謝を伝えてくれるのは、素晴らしいことだと思います。こちらこそ続けてくれて、表の舞台に出てくれてありがとうと伝えたいです。ライブっていいですね。
 30周年ライブ、腰が曲がっていても来てくれるのかと問いかけていましたが、2020年現在、四人とも曲がる気配もなく、本当に全員50代なのか疑ってしまうほどです。30周年…!絶対に行きたいと決意を固めました。生きよう。

 最後の曲は『虹』でした。色々な想いがつまった『虹』だったと思います。歌声も演奏も、一段と強く、輝いていました。ただ強いだけでなく、人間の弱さや繊細さも含んでいるからこそ、こうやって輝くのではないでしょうか。観ているうちに涙がこみ上げてきて、この四人が作り上げる曲が好きなんだと気付きました。「何も!何も!何も!」の叫ぶような歌い方…思わず震えてしまいました。
そして、わたしは「なぜこの胸から愛は生まれて行く?」のところが一番好きなのですが、自分では止められないほどの愛があふれている様子が表され、胸をグッと掴まれました。それまで少し耐えていたのに、ここでもう我慢できなくなり、この日一番泣いてしまいました。羽根が落ちていく演出もずるいですし、構成する何もかもが美しく感じました。

とうとう『虹』も終わってしまい、感動しまくって倒れそうになっているとてっちゃんがバナナを大量に投げだしました。「だから何でバナナなんだよ…」と言いながら泣いていました。でも「まったねー!ありがとう!」の声を聞くと、無意識に笑顔になってしまいました。最後ステージに虹が架かっていましたね。観てよかった。

EXTRA


EXTRAにも何曲か収録されていて、「この流れで観るしかねえ!」となったのですぐ観ました。いざ再生すると、最初は『Pieces』だったんですけど、なぜか四人とも袖がなくなっていて一瞬涙が引っ込みました。そんな同じタイミングでみんな袖がないことある?!??!!!あるんですね…それにしても、ゆっきーは肘から手首にかけての部分には布があるという何ともセクシーな衣装ですし、てっちゃんは二の腕綺麗すぎますね。
わたしはこの曲も大好きで、何度も聴いていたのですが、とても良いパフォーマンスでした。愛する人への想い、慈しみ深い愛をひとつひとつ紡ぐようでした。

『Pieces』で感動しまくっていると、急に『Shout at the Devil』がスタートしました。どんな順番?!??!!!EXTRAも飛ばしてきますね。ロックに明るくないのですが、いかにも「ロック」という感じでかっこいいですね…ぜひわたしもライブで聴きたい一曲です。最後のドラムソロが、脳みそにまで響いてくるようでたまらないです。このドラム音で狂いたい。

ゆっきーのお言葉も収録されていて、有り難いですね。サプライズされて嬉しそうなゆっきーかわいいですね。あとけんちゃんと譲り合ってて微笑ましい。この流れで『瞳の住人』ってすごく祝福感増しますね。ライトも幻想的なブルーで、心が浄化されていくようです。ほんとめでたいときはこの曲流しててほしい。

ところでL’Ar Turnって何ですか。急に画面変わったので追いつけてないのですが。それにしても新曲のフリをするてっちゃん可愛らしいな…ウキウキしているの抑えられてなくて愛おしいですね…

鑑賞を終えて


「幸せ」というのはとても主観的で、人それぞれ何に対して幸せを感じるかは、好みや境遇などによって異なると思います。それでも、この東京ドームには、L’Arc-en-Cielが好きという同じ気持ちを持った人たちが集まり、多くの人が「幸せ」を感じているのではないかと思いました。これってすごく奇跡だと思います。ここにいる人みんなラルク好きなのか…すごい…って思いました。もちろん毎日つらいことも多いですし、特に今はいつも通りの生活が出来ませんから、苦しいときもあります。すみません、クソインドア人間なので家から出なくてもそこまで苦しくなかったです。それでもわたしは、このL’Arc-en-Cielのライブを観て、ゴーカートに乗るラルクに愛おしさを感じ、MCでニコニコしたり、胸元が開きまくってることにキレたり、『虹』で泣いたり、とにかく楽しかったです。いや忙しいな。根がオタクなので、こうやって感情があちらこちらへ行ってしまい、とても忙しいです。一つのことに盛り上がれたり、泣いたり出来ることっていいよね。わたしは好きなものが他にもありますが、その中にラルクが追加されたことがとても嬉しいです。

…とまぁ長々と書きましたが、15th L’Anniversary LIVE、最高でした!先日20thも観ましたが、またL’Arc-en-Cielのことを愛してしまいました…ラニバは「愛」です。この調子で円盤集めて、またこんな感じで狂喜乱舞したいです!
そしてもちろんライブに行きたい!!!!!!!!!わたしにとっての初ラルクライブが、30周年ラニバになればいいなと願っています。初めて行くライブって特別なものになるじゃないですか。わたしも中学生のとき初めてPerfumeさんのワンマンライブに行ったのですが、とても印象に残っています。ラルクさん、30周年楽しみにしています。初ラルクライブに向けて、歌詞を写経して、体力つけておこうと思います。

長すぎますね。最後まで読んだ物好きな方、ありがとうございます。それでは。

20thを観た直後のツイート

 ……大丈夫でしょうか。

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