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【#TCUAC2023】冬なのでMTGのキューブドラフトやってみた【Magic: the Gathering】
※この記事はTokyo City University Advent Calendar 2022 最終日の記事です。
※昨日の記事は鬱メロさんの「○○」でした。
まだご覧になっていない方は 先に読んできてください、面白いので。
※MTGArenaドラフトランク万年ブロンズが書いた記事です、叩かないでください。
※参加者の合意の元プロキシを使用しています、ご了承ください。
0.MTG、やってるか?
開幕から上から目線の太字ですいません。
アドカレも終盤戦、本日記事を担当します炭水化物と申します。
今回私が取り上げるコンテンツはこちら!
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世界初のTCGとしても名高い超有名カードゲーム「Magic: the gathering」です。
30年以上の歴史を持ち「マナコスト」「カラーパイ」などの他のカードゲームにも生かされているノウハウを確立し、まさに全てのTCGの礎といっても過言ではないこのゲーム。
賞金総額100万ドルの世界大会が開催されたり多人数戦のカジュアルフォーマットである統率者戦が流行ったりと、様々なフォーマットの存在からガチ競技勢からゆるふわカジュアルプレイ勢まで幅広いプレイスタイルを受け入れてくれることも追い風に、今なお世界一人気のトレーディングカードゲームとして様々なプレイヤーに遊ばれています。
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トロフィーのデザインがカッコいい
しかしこと日本においては、硬派なイラストが受け入れられづらく、かつ「遊戯王」「ポケモンカード」「デュエルマスターズ」「シャドウバース」「ワンピースカードバトル」などの競合が多くプレイ人口が少ないのも事実。海外発祥のゲームである点も敷居が高くなる要因となっており、読者の皆様も"MTGの名前は聞いたことがあるけど実際に遊んだことはない"という人がほとんどでしょう。
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私も普段はMOやMTGArenaなどのオンラインツールで軽く遊んで楽しんでいるのですが、やはりTCGは対面で友達と遊びたいもの。対戦相手が必要なカードゲームというジャンルのなのに、なぜか孤独感を感じながら日々プレイをしています。
もっとみんなにマジックの魅力を知ってほしい、カジュアルにプレイしてほしい。そんな私の欲求を叶えるべく、今回は「嫌がる知り合いを集めて強制的にキューブドラフトでマジックの面白さを体験してもらう会」を開催しましたので、その様子をレポートさせていただきます。
1.そもそも「Magic: the Gathering」とは?
まずは簡単にこのゲームの概要を説明。
マジックザギャザリングとは1993年8月からWizards of the Coast社が販売している世界初の戦略トレーディングカードゲームです。
プレイヤーは多元宇宙(Multiverse)を旅する魔法使い「プレインズウォーカー(PlainsWalker)」となり、様々な「次元(Planin)」を旅して得た「呪文書(Spell)」を集めて形成した「ライブラリー(Library)」使い、敵のプレインズウォーカーと戦います。呪文書を使うにはその土地に根付く「マナ(Mana)」が必要、ライブラリーには"自分の訪れた次元とその土地"を記憶し、対戦中にそれらの土地からマナの繋がりを得ることで呪文を唱えます。
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専門用語が多いので分かりにくいとは思いますが、滅茶苦茶雑に言うと「デッキに呪文カードと土地カードを沢山入れて対戦相手と戦うカードゲームだよ」ぐらいの理解をしていただければ大丈夫です。
今回の記事では基礎ルールに関する説明は省きます、この記事をより深く読みたいときは以下の動画をご覧いただけるとより理解が深まると思います。
※動画時間は長いです。
※見なくても雰囲気は分かります。
2.キューブ・ドラフトとは?
今回は「リミテッドフォーマット」の「キューブ・ドラフト」という遊び方で遊んでいきます。遊び方が少し複雑なので順に解説していきます。
※2-5以外読まなくても雰囲気はわかります。
2-1.フォーマットとは
「フォーマット」とはデッキを作る際の取り決めの総称を指します。
30年も続いてるマジックには10000種類以上のカードが存在し、制限なしでデッキを組んで対決しようとするとカード資産の差が強さに如実に表れてしまいがちで「古参=強い」という新規参入の難しい図式が成り立ってしまいます。
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それを防ぐため、ボクシングの階級の様に「ここからここまでの範囲の中のカードだけでデッキを組む」「使用してはいけないカードを指定する」といったルールを制定し対決を行う事で対戦の公平性を担保することがフォーマットを設定する目的です。
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フォーマットは基本的に「構築フォーマット」「リミテッドフォーマット」という二種類に大別され、今回は「リミテッドフォーマット」を使用します。
2-2.リミテッドフォーマットとは
リミテッドフォーマットとは「カードパックを開けて即興でデッキを組んで対決する」フォーマットの総称を指します。他のカードゲームなどでも使われる「自分の所持しているカードから事前にデッキを組んで対決する」遊び方をマジックでは構築フォーマットと呼び、その対義語に存在するのがこのリミテッドフォーマットです。
構築フォーマットと違い事前にデッキを組む必要が無い分、カード資産やカードプールに関する知識の差が出にくいという特徴が存在します。
しかし、カードパックを開けた中身をそのまま使う仕様上安定したデッキ構築が難しく、また基本的にはコモンなどの通常の構築に入らない弱いカードを使用することを強制させられることから「デッキ構築の基礎力」「細かなプレイング力」「想定外の状況へ対処するアドリブ力」などのカードゲームの基礎能力の優劣が如実に勝敗に影響を与えることが特徴です。
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“事前の準備”が勝敗に大きな影響を与える
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野球とサッカーぐらい求められる力が違う
リミテッドフォーマットは「ドラフト」と「シールド」に大別でき、今回は「ドラフト」で遊んでいきます。
2-3.ドラフトとは
ドラフトとはリミテッドの遊び方の一つで、カードパックの中身を各プレイヤーが順番に選んでいき、自分の選んだカードでデッキを構築する遊び方の総称です。
以下の手順で遊ぶ「ブースター・ドラフト」という遊び方が一般的です。
1.ゲームに参加するプレイヤー全員が市販の未開封カードパックを3パックずつ持ち寄って卓に座る。
2.各プレイヤーは自分が持ってきたカードパックの内1パックを開封する。
3.自分の開封したカードパックから使用したいカードを1枚選択する。
4.選択したカードを手元に残し、余ったカードを隣のプレイヤーに渡す。
5.逆サイドの人から4の手順が行われたカードの束が渡ってくるので、その中から使用したいカードを1枚選択する。
6.4と5をカードが無くなるまで繰り返す。
7.これを3パック分、1パック消費する毎に余ったカードを渡す方向を変えながら繰り返す。
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対となる遊び方である「シールド」は「開封したカードをそのまま使う」ルールで運要素が強く反映されるのに対して、「ドラフト」ルールはある程度自分でカードを選択する為、より「デッキ構築の戦略性」に重きを置いた対戦を行うことができることが特徴です。また、シールドルールは他人の使用する可能性のあるカードを事前に見ることが出来ないのに対し、ドラフトルールでは“自分の選択しなかったカードは相手が使う可能性がある”ことにより、要所要所でより緊迫感のある読み合いが発生するのも魅力の一つです。
2-4.キューブ・ドラフトとは
基本的にドラフトで遊ぶ際は市販のカードパックをそのまま使用するのが一般的です。しかし市販のカードパックは中身が固定でないので“1枚で試合を決めるようなとてもレアリティが高いカードを引く”“同名カードを複数引く”など、開封運によってはデッキの安定感や強さがリミテッドフォーマットで想定されているものを大きく逸脱する場合があり、ドラフトの戦略性や面白さを損なわせるようなつまらないカードプールで勝負を行わなくてはならない時も存在します。そんな状況への救世主が「キューブ・ドラフト」です。
キューブドラフトでは、市販のカードパックの代わりに自分の用意したカードの山、通称「キューブ」を使用します。一般的にキューブは任意のカード300-400枚で構成され、この山から15枚1組の束を取り出し、この束をひとつのパックと見なしてドラフトを行ないます。
このフォーマットの最大の魅力は"通常のドラフトとは全く異なるカード・プールを体験できる"ことと"カードバランスの調整を任意で行える"ことにあります。キューブには好きなカードを搭載できるため、普段の構築戦では使えないが面白いカードを好きに遊べるだけでなく、“色バランス”“カード単体の強さ””カード間のシナジー”など、ドラフト戦略を決める重要な要素プレイヤーが好きに決定することができ、また収録カードが共有されていることによる読み合いの変化も楽しむことが出来る為、ドラフトの面白さの根元を一番分かりやすく体験できるフォーマットと言えるでしょう
2-5.つまり何が言いたいの?
「持ち寄ったカードからドラフト形式で使用するカードを決めつつ、即興でデッキを作って対決」というルールで遊ぶよ。
ここだけ分かってくれたらOKです。
3.キューブドラフトの準備をしよう
キューブドラフトを行う為には事前に準備しないといけないことがあります、まずはそれを片付けていきましょう。
3-1.参加者を集めよう
先述したようにMtGのドラフトは参加者一人に付きカードが45枚が必要になりますが、それは裏を返せば参加者が多ければ多いほどドラフト中に卓に存在するカードの数が多くなるという事を意味します。ドラフト中に確認できるカードの枚数が多ければ多いほど、予想できないシナジーやデッキが生まれる可能性が増え、デッキ構築やピックの幅が広がる楽しいドラフトになる為、キューブドラフトを最大限楽しむためにはより多くのプレイヤーを確保する必要があると言えるでしょう。
MtG公式のドラフトプレイ推奨人数は8人である為、今回はこの人数を目指してプレイヤーを集めていきましょう。
幸いなことに都市大には、MtGをプレイした事はないが他のTCGを現役で遊んでいる“カードゲームオタク”というキモイ人種の人達が沢山存在する為、彼らに声をかけてプレイヤーを集めていきましょう。
普段Arteでデュエマを遊んでいる人たちに声をかけてみたり
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Xで都市大のヌシに凸してみたり
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記事のインプレを増やすために元デュエマプレイヤーの娘娘老師にアタックしてみたり
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とにかく持ち得る人脈を駆使してプレイヤーを掻き集めたところ、有難いことに私を含めて8人全ての枠が埋まり、12/16にみんなで集まってキューブドラフトをすることで話がまとまりました。
3-2.キューブを用意しよう
キューブドラフトをやる上で大事なのは“面白いデッキが組めるキューブを組む”こと、今回は私が主催でドラフトを行う事に加えて私が唯一のMtGプレイヤーなので、私がキューブを用意する必要があります。
MtG初心者に分かりやすく、かつ面白いと感じてもらえるような環境を目指して、持てるカード知識を駆使してキューブを作っていきましょう。
出来ました。
キューブのリストはこんな感じ。
キューブを組むのは初めてだったのでキューブドラフトに特化して発信を行っているYouTuber「Might of Cube」氏のスターターキューブを改造する形で8人用のキューブを作りました。
↓参考にした動画です。
細かいキューブの調整やアーキタイプなどを書き始めると去年の二の舞になりそういくら書いても終わらなそうなので、ここではざっくりとキューブの調整意図を説明させていただきます。
キューブを組む際に意識したのは
・強くて派手なレアカードを多くする
・状況を選ぶような尖ったカードを少なく、汎用性の高い使用タイミングが生まれるようなカードを集める。
・初心者でも分かりやすいカードを多く。
・複数の使い方が出来るカードを入れ、プレイヤーの独創力を発揮してもらう。
・早いデッキも遅いデッキもどちらもバランス良く勝てるように調整
の5点
特に強くて派手なカードを多く集める点をかなり強く意識してカードを揃えました。
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結果として遊んでいて楽しいキューブになったものの、初心者に対する配慮に欠ける物になってしまったかなと思います。取り敢えず完成してしまった物は仕方が無いので、まぁカードゲーマーなら何となくわかるやろの精神で参加者のTCG理解力を信頼してこのキューブで遊ぶことにしました。
3-3.サプライを用意しよう
ドラフトの為に大量のカードを持ち込む関係上、カードを持ち運ぶ為のカードケースやカードを保護するスリーブといった、カードゲームを遊ぶ上で必須のサプライ品が大量に必要になります。足りないものは買い足しておかなければなりません。
今回はMtGプレイヤー御用達の通販サイト「晴れる屋」でグッズの調達を行います、丁度余ってたお買い物ポイントがあったのでこれも使ってしまいましょう。
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700円分のポイントを使用し2000円以下で調達できました、お得~。
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3-4.会場を用意しよう
人もキューブも用意できたなら、最後に用意するのは場所。
勿論公園の端っこでちまちま遊ぶという選択肢もありますが、カードゲーマはキモいので社会から隔離されるべき公共の場を占有して遊ぶのは倫理的に良くないので、ドラフトで遊ぶ為にどこか自由に使える部屋を用意する必要があります。
幸いなことに私は二年生、所属しているカードゲームサークル創作サークルArteのサークル長は一年生に代替わりしたので、先輩の権力を濫用しパワハラ後輩にお願いすることでサークルの懇親会としてキューブドラフトを主催できるでしょう
早速お願いしてみましょう。
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最悪の先輩
勝ったな、ガハハ!!!
後輩の活躍により無事教室を確保できました
これで俺の勝ちだ!!!
第三部完!!!!!
…….
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ははははは…は…?
マジ?
サークルの活動を悪用しようとしたら
学支にダメだよと言われました。
天罰でしょうか、いいえ、誰でも
仕方ありません、第二候補です。
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出でよ!横浜市西地区センター!
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すいません、12/16に部屋を借りたいのですが….
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申し訳ございません、予約は一週間前からしか受け付けてなくて…
あと土曜日は毎週殆ど予約開始時に枠が埋まってしまうので、お部屋を確保するのは難しいかもしれないです。
オタクを隔離しようと思ったら
市の職員にやんわり拒否されました
天罰でしょうか、いいえ、誰でも
予約確保、失敗…
キューブドラフト開催不可能ですご清覧ありがとうございました
???<諦めるな!!!
そ…その声は…!!!
チャパ亭!?
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それだ~~~!!!
こうなったら仕方がありません、恥も外聞も捨てて老師に頼みましょう。
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ニャン老、マジで一生のお願いなんだけど12月16日お部屋借りていい…?
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……
ええよ!!!
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にゃ…にゃんろ~~~!!!(涙)
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ニャン老の優しさにより無事部屋を確保できました
これで俺の勝ちだ!!!
第三部完!!!!!
…….
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ははははは…は…?
マジ?
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二日前にまさかの事態発生でキューブドラフト開催危機に。
この時期の体調不良はもう避けられない事故なので、ニャン老にはしっかりと休んでいただいて、最終手段の奥の手を使いましょう。
俺の必殺、うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
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炭水化物、怒りのレンタルスペース確保___最初からこの手を使えばよかったなと思いつつ遂に開催場所も完璧に確保できました。
これで改めて言える。
これで俺の勝ちだ!!!
第三部完!!!!!
4.キューブドラフトをやろう
2023年12月16日
聖夜直前で日本一キラキラとしている自由が丘に日本一隣に住んでほしくない日本一五月蠅い日本一キラキラしていない大学生たちが集まりました。
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今回の参加者はこちらの方々です
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皆さんMtGのプレイ経験は殆どありませんが公式のルール説明動画などで基本ルールは覚えてきて頂いているので、その他細かいルールは適宜説明しながら、他ゲーの知識で乗り切ってもらう形で進めていきます。
雑談は無駄な時間なので強制的に切り上げさせ歓談も程々に早速ドラフトを始めていきましょう。
4-1.ドラフトをしよう
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1パック目10手目
とりあえず流れてきたカードでカードパワーが高いカードを集める方向でカードを取っていった結果こんな感じに。
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明らかに黒と緑のカードが多く集まっているので、これはゴルガリでデッキを組んだ方が良さそうですね。
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やはりカードゲーマ―の性か知らないカードゲームでも楽しんでくれている様子で、準備をした甲斐があるなと思いながらドラフトを進めていると…
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2巡目に立て続けに高パワーなカードを獲得!!
これは勝つる!!!ゴルガリミッドレンジにオールインじゃい!!!
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3巡目で色を調整しつつ…
ピック結果がこちらになります。
この45枚から実際に対戦で使用するカードを選び、土地などを加えつつデッキを組んで今回使用するデッキが完成しました。
今回はバリューの高い4コス獣を活かしつつ、複数の蘇生札と除去札で戦闘をサポートしていくコンセプトでデッキを組んでみました。特に「鉤爪の激戦」の対象を「磁石ゴーレム」や「スラーグ牙」にすることで多くの敵クリーチャーを除去できるので、終盤戦の詰め切り力がかなり高いかなと思います。
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一方爆発力が足りないデッキなのが心配。相手のアンフェアな動きに弱く、攻めきれなかった時はおとなしく負けてしまうでしょう。
じゃあデッキも完成したので…
チャパ亭、勝負じゃい!!!
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4-2.いざ実戦
初戦の相手はチャパ亭君。
どうやらマナ加速をするデッキのようです、ちょっと苦手寄りかも…
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序盤はクリーチャーを展開しながら相手の顔を詰めていけましたが、やや攻め手に足らない少しもっさりとした動きに。一方チャパ君もまだまだ決定打を投げられない様子で、ジリジリとした硬直状態が続きます。
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うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
「再活性」で「探索する獣」を蘇生や!!!!
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お互いにお見合い状態が続いた序盤を抜け、先に攻撃を仕掛けることが出来た僕。強力なクリーチャーを蘇生することで一気に攻めあがります。
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じゃあ「探索する獣」を「死の芽吹き」で破壊で。
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この動きにしっかり対応して除去を打ってきたチャパ君、このまま流れを支配し攻守が入れ替わります。
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「カザド=ドゥームのトロール」を召喚
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「スラーグ牙」を出して「鉤爪の激戦」の効果で除去や!
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一手一手で有利不利が大きく変わる、正にTCGの一番面白い部分を味わえる対決。
しかし長期戦をすればこちらの爆発力の無さが目立ってくるもので…
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![](https://assets.st-note.com/img/1702908729165-b7rwvsQPYQ.png)
「黙示録、シェオルドレット」を召喚!
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現スタンダード最強カードの登場で一気に攻め手を無くしてしまい…
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これでとどめだ!!!
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負けた…だと…?
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間違いなく私の方がMtGのプレイ歴は長いのに、それでも構築やプレイが上手い人には勝てない。ドラフトの真髄を見た一戦でした。
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納得行かないのでもう一戦やらせてください。
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うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
クリーチャー大量展開!!!!
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急遽行なった泣きの一戦、想定通りの動きが出来ていない後輩相手に理想の動きを押し付けてしっかりと勝ちきり、なんとか先輩の意地を見せました。やっぱカードゲームは負けたらつまらないし勝ったらおもろいわ。
4-3.他の人との戦い
折角なので他の参加者とも戦ってみました。
VSおろしま+C戦
初心者相手に理想ムーブを押し付ける最悪の上級者ムーブして勝ち。
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おろしま君は普段紙のカードゲームを遊んでいないらしく「DTCGより考えることが多くて難しい」と呟いていました。楽しんでくれているようで嬉しかったです。
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VSよよよ戦
相手の速攻戦術に成すすべもなく負け
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基本ルールすらあやふやなまま参加したよよよ君。家帰って確認したら、彼のデッキが一番綺麗で強かったみたいです。なんなんだこいつ…
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VSぽめだif戦
辛勝と理想ムーブで2勝
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何をやらせても上手い器用万能キャラでおなじみのぽめだif君、とにかく言語化能力が高くて尊敬してます。
今回は赤黒ベースでピックしたようですが、少し戦いにくさを感じているようでした。対戦後の感想戦で赤色のカードパワー不足を指摘されたので次回以降改善する予定です。貴重な意見感謝…!!!
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↑ぽめだif君の言語化能力が遺憾なく発揮された伝説の記事。
勿論卓の各地でも私関係なく対戦が行われており
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チャパ亭君がねこじをボコボコにしていたり
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ほとりさんがよよよ君をボコボコにしていたりしました。
各々楽しんでくれたようでお兄さん大満足。
こんな感じで各々対戦を楽しみながら1日が終了…
キューブドラフト会は大成功に終わったのでした。
5.感想戦
まずは7人で開催できて本当に良かったなと心から思います。
準備段階でかなりイレギュラーが発生して直前まで会場や時間すら決まらなかったのに、土曜日の貴重な時間を使って参加してくれた皆さんに感謝しかないです。
帰り際におろしま君が「次があったら呼んでくれ」と言ってくれました。お世辞かもしれませんが、長い時間準備したあの時間が報われた気がしたあの瞬間は今年で一番嬉しかった出来事でした。
夏頃からキューブドラフトをやる話は上がっていたのですが、それを形にしようと声をかけてくれたチャパ亭君とるる君にも心から感謝したいなと。彼らがいなければ夏休みを使ってキューブのリストを作り上げることもありませんでしたし、3Qにテストプレイもやらなかったと思うので。
この記事を読んだ皆さんが少しでも“MtGって面白そう”“私もキューブドラフト参加してみたい”と思ってくれたらうれしいです。都市大キューブドラフト会は春にも開催予定なので、興味があれば私の方まで連絡してきてください。
MtG村は未経験者や初心者を心から歓迎します、是非これをきっかけにカードゲームを始めてみませんか?
長い記事でしたが、最後までご清覧頂きありがとうございました。
おまけ
その1.他の人のデッキを見てみよう
折角なので他の人のデッキを見て構築に上から目線で口を出す最悪の遊びをしてみましょう。
おろしま+C
白黒青の三色で構成されたミッドレンジ系のデッキ。
基本戦術は青白のブリンクシナジーでアドを稼ぎつつ、優秀な除去カードや打消しで凌いでいく形。トークンを横展開して「実物提示教育」で展開した「戦慄宴の悪魔」を増殖させていくサブプランも入っていて爆発力もあるのがグッド。唱えにくいかもしれませんが、横展開から刃の歴史家を出す動きも強そうですね。ピックされたカードを使って綺麗に纏まっていると思います。
このキューブには今のところ飛行シナジーを意識したカードを入れていないのですが、このピックを見てるとそういうカード群を入れるのも面白いかもしれないですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1702916623205-8vTwXd6CFz.png?width=1200)
ほとり
はっきり言いましょう、バカのデッキです。
“まともに唱えるな、踏み倒せ”と書いてある超大型カードを真正面から唱えようとする姿勢、“各色の強いカード唱えれば勝てるでしょ”と言わんばかりに色が散らされた様々な多色のカード群。そしてそれらの動きを可能にする大量の土地とマナ加速カード群。
“シナジーなんてクソくらえ”と言わんばかりにカード単体がそれぞれが独立していますが、そのどれも対処が要求される強カードばかりで、うまく回った暁にはカードパワーの暴力を止められるデッキは殆ど存在しないでしょう。見れば見るほどイギュラー過ぎて相手にしたくない、強力なデッキと言えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1702947393872-hwp2bZQ3ex.png?width=1200)
ねこじ
ねこじのデッキは青白のビートダウン。4マナ帯のプレインズウォーカー2種を中心に添え、低コストクリーチャーで一気に盤面を作っていくデッキに見えます。緑をタッチする最大の利点は「探索するドルイド」により無限のパンプアップが行える事。「貴族の教主」も出せたら最強のマナ基盤になれます。
![](https://assets.st-note.com/img/1702945321973-bYUSeUlfXS.png?width=1200)
ただ個人的には緑成分を切って完全に青白に寄せ切っちゃっても良いのかなと。「密輸人の回転翼機」などの強力なアグロアーティファクトもピックできてますし、緑入れなくても十分戦えそうな気がします。「ヴェンディリオン三人衆」も意外と侮れないカードです。
![](https://assets.st-note.com/img/1702945447977-WntET4ogfP.png?width=1200)
よよよ
恐らく最強のデッキはこれでしょう。
「増員された浪人」「稲妻」「再鍛の刃、ラエリア」等を利用した徹底的なアグロで相手に防戦を強要し、「ロナスの勇者」で「偉大な統一者、アトラクサ」や「止められぬ巨大戦車、グラーツ」を踏み倒すことでそのまま勝ちを目指せる強力な動きが魅力の、赤緑ベースのアグロデッキです。
通常の踏み倒しデッキと違い、アグロプランが強く作られているのがポイント。「野生の律動」や「活力の温泉」などの3マナエンチャントがしっかりと入っており、“踏み倒さなくても強い”という点が逆に踏み倒しを強化している良いデッキだなと思います(こなみ)。
![](https://assets.st-note.com/img/1702975015312-rRYZ2kgXaF.png?width=1200)
私個人の好みで言うと「カルド―サの鍛冶場主」は「騙し討ち」に変えても良いかなと思ったりします。SA付与して出てくるアトラクサ、だれにも止められないので。
![](https://assets.st-note.com/img/1702975073899-45nP4gdteB.png?width=1200)
チャパ亭
チャパ君のデッキは青黒緑の三色で組まれたアナカラーなランプデッキ。
一見すると“踏み倒せを真っ当に唱える”みたいに見えるこのデッキですが、実は「楽園のドルイド」などの2マナのランプカード5枚から「最高工匠卿、ウルザ」などの4マナ帯カード5枚に繋げる、2→4のマナカーブが強く意識されており、デッキとしての動きが明確になっているのが“ランプデッキとしての強度”を上げているように感じます。ほとりさん、デッキっていうのはこういうものを指すんですよ。「奔流の機械巨人」からリソース札の「多元宇宙の警告」と除去の「死の芽吹き」を打ち分けたり、余ったマナを「歩行バリスタ」「残虐の執政官」に注ぎ込んだりと、様々な状況に対応可能で良いですね。あとシンプルにシェオルが強い。
![](https://assets.st-note.com/img/1702995021583-ZvJpr4gFkh.png?width=1200)
ぽめだif
赤白黒の三色で構成された、生け贄シナジーと頭でっかちなクリーチャーを駆使して速攻で相手を攻め立てていくデッキです。アグロとミッドレンジの中間くらいの位置取りで、渋いカード選択が光っているように感じます。アグロデッキは土地を削った方が強いと言われていますが、三色で土地の種類が増えてしまうので色事故の危険が生まれ、その配分に苦労が見えたんだろうなという感情を勝手に抱いています。
赤にちょっとピーキーなカードが集まりすぎてるんですかね?
なかなか選ばれない色なイメージがあるので、どう強化していけば良いか悩み中です。
総じて全員思い思いにピックをして、最良を尽くしたデッキ構築をしていることが分かりますね。やっぱりみんなカードゲーム上手くてすげえや(こなみ)
その2.AI補正が掛かったみたいなチャパ亭の画像
![](https://assets.st-note.com/img/1702999213236-JHhx8fA2bp.jpg)
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