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ナースコールに遠慮は要らない! 入院日記♯3

2021/05/25に右の股関節を人工関節にしました。
入院中(現在進行中)のいろいろを、時系列を追って書いています。

5/25(火) 入院2日目:手術日

起床時間6時の15分前に目覚める。
いつもは5時間ぐらいしか睡眠時間を取っていないので、
夜はかなりつらく、何度も起きてしまった。
すでに腰が痛くて、先が思いやられる。
昨夜から絶食だが、空腹感はまったくなかった。

8時半からお気に入りのジャズピアニストのライブストリームを見る。NYはまだ24日だが、25日が彼の誕生日で、ライブはお祝いムード満載だった。
実は25日を手術日に選んだのも、誕生日と同じ日は縁起がよさそうだぞと思ったから。
なんともミーハーな動機だが、どこか不安があるときはこういうことにすがりたくもなるよね。2時間でライブ終了。

手術は午後一なので、午前中にシャワー。

12:40 看護師さんが「1:05に手術室に行くことになっているので、10分前にはお支度してください」とのこと。マジックテープの術衣に着替えた。
下着(下のみ)は着用可。アメリカ映画みたいにお尻は見えないのでほっとする。その上にガウンのような入院着を着て、手術室に導かれた。

視界は銀色とブルー。それまでリラックスしていたのに、急にドキドキする。
手術室の入り口まで迎えに来られた手術担当の看護師さんが、冗談を言って緊張をほぐしてくださった。

手術台に乗って、左手に点滴。これが驚くほど痛かった。そのあと数秒して、「あれれ? なんかおかしい」と思った次の瞬間、「目が覚めましたか? 終わりましたよ」
病室に帰っていた。

足には着圧ソックス(前の日にサイズを測られる)、その上から、エアが送られるマッサージ器具。脱臼しないように、右足の下にウレタンのクッションが敷かれていた。
看護師さんに時間を聞いたら、4:15。体感では麻酔が聞いてから5秒しかたっていない。

執刀医の先生がいらして、声をかけてくださった。弟にも「無事終わりました」との電話を、自らしてくださっていた。

そこから天井だけ見て過ごす。
両手にチューブがついていて、酸素マスクもついている。
動けない。少しは動けるけど、足を動かすのが怖い。
寝ている体勢もきつい。時間が全然過ぎていかない。つらい…。

しばらくその状態に耐えていたら、お隣の大崎さん(仮)が、いつものようにナースコールした。「あのね、それ取って!」。

ああ、これだ。ナースコールしていいんだ。だってつらいんだもん。
大崎さんがあれだけ鳴らしてて、私がダメなわけがない。
ほんとに必要なんだもん! 良識の範囲内だもん!
そうだ! ナースコールだ!!!

無事、体勢を変えてもらい、ついでにiPhoneとイヤフォンを取ってもらって、音楽を聴くことができた。これだけでどんなに気がまぎれたか。

大崎さん、ありがとう。あなたが昨日からナースコールを頻繁に鳴らしていなければ、私はたぶんずっとつらいまま天井を見て泣いていました。あなたが私の隣でよかった!

しばらく寝て、ほかの方より1時間遅い夕食。ベッドを少し起こして食べる。
ちょっと起き上がるだけで姿勢が楽だ。
看護師さんにそれを伝えたら、「ずっと同じ姿勢でいると大変だから、きつくなったら言ってくれればいいですよ。自分で動かずに、いいポジション探すから、我慢しないでね」と。
もう、ありがたい…。

この日は患部を冷やしたり、酸素の量を変えてくれたり、体勢を変えたり、夜通し手厚くしていただいた。

明日に続きます。

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