中国の音楽市場について⑥中国でヒットしている曲について ⑶


おはようございます、かわはら社長です。

今回も引き続き中国要素のある楽曲について話したいと思います。
劇伴もメインストリームで戦うためには民族楽器の部分は必須になります。

なぜなら中国で一番ヒットする映画、ドラマ、ゲームなどの題材が中国要素とマッチする作品なので、必然的に求められます。

最近日本でも話題になっていましたが興行収入50億元(約800億円)を突破したアニメ映画「Ne Zha」も中国神話が基になっていますし、前回挙げたドラマ「长安十二辰」も昨年を代表する作品です。

https://music.apple.com/us/album/1475611300

※apple musicやiTunesで「The Longest Day In Chang'an」(长安十二辰)を検索するとOSTが聴けます。

中国市場を意識した「カンフーパンダ」(音楽:ハンス・ジマー/ジョン・パウエル)も中国要素を取り入れていますし、弊社も手がけている中国No.1ゲーム「王者栄耀」ハワード・ショアが手掛けた春節楽曲もやはり中国楽器を取り入れています。※3作目からカンフーパンダは米中合作作品です。

世界の頂点たちもそうやって制作しているのに、日本で出来なければお話にもならないということです。

実際にハリウッドの作曲家達の中国楽器の使い方はめちゃくちゃカッコいいです。(アメリカは在米演奏者や中国系米国人で演奏家も多いので、その辺の人達が活躍しています。弊社は社内にも民族楽器に精通している人間がいるので負担は少ないですが、その辺も含めて環境を作らないとお話にならないということです。)

ニッチな層で戦いたければ日本スタイルでも仕事はあるんですが、何度も言いますが避けては通れないのが中国要素です。日本の作曲家が戦う上で必須になるし、中国でヒット出したいプロデューサーにも理解してほしい大事な話です。そもそも中国の作品に合う音楽を作らないと土俵にも上がれないですからね。

とはいえ"ニッチ"も大きいのが中国なので、それも否定はしません。

日本の音楽業界の方々からお話しを聞いている限りですが、皆さんが体感している中国の大半が「ニッチ」な印象ですね。

ニッチでも規模が大きいせいか、それがメインストリームだと勘違いしている人も多いですかね(笑)

次回は中国要素のないメインストリームの楽曲もご紹介していきたいと思います。

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