突然降ってかかった『洗脳を防ぐ!』ミッション

ネットワークビジネスに苦しむ女性についての記事を投稿していた矢先、筆者にとって身近な人物がその波に巻き込まれることになった。


その女性は仮にAと呼ぶことにしよう。Aは社会人になってからの友人に誘われて、北海道へ旅行に行くことになった。何でも、誘ってくれた友人Bがツアーに参加するけど、一人ではこころともないということで、一緒についてきてくれと言われたらしい。


Aは一回は断ったが、Bより再三催促されて、結局折れる格好となった。意思の弱い人間、明確なゴールがない人間が付け込まれやすい。


筆者は、Aから直接、最近知り合ったBの勤める化粧品会社の北海道旅行について行くという話を聞いていた。


筆者はちょうどそのタイミングで化粧品会社のネットワークビジネスについて書いていたので、気になり、Bの化粧会社は安全基準を満たしているか(要はネットワークビジネスではないか)を調べた。調査の結果、かなりのガチのネットワークビジネス系の化粧品会社であると判明した。


とは言え、Aは既に北海道に旅経ってしまっていた。


筆者は、もしかしたらこの旅行中に、Aが、Bとその会社に洗脳されてしまうのではないと懸念した。関係者と協議した結果、初動で筆者が防ぐことになった。


まず、Aが旅行中に商品を買う、もしくは代理店契約を結ばされてしまうことを警戒して、事前に関係者経由でメールを送った。ただし、内容は『あなたは騙されているかもしれない』ということを直接送るのではなく、間接的にAの無意識に届くように仕掛けた。これが第一段階だ。



翌々日、Aが北海道から戻って来る日がやってきた。本格的な実施はこの日に決行となった。筆者が関係者の代わりにAを米子空港まで迎えに行き、そこで直接実施する。米子空港から松江市内までの40分間が勝負だ。失敗は許されない。



飛行機が到着するのは19:40。筆者はワザと、その時間よりも少しだけ遅れて行った。


事前に関係者から、代わりに筆者が迎えに行くことを聞いていたAは、筆者の車を見つけるやいなや車に向かってきた。Aが車まであと2メートルくらいのタイミングで、少し前に車を動かした。もちろんこれも意図的だ。これでAの無意識に侵入する準備が整った。


その後の帰路で、Aの旅の話を聞くふりをして、何かしらのアンカー(わたしも代理店になるというような意識状態)がないのかチェックした。その時は、とくに発見できなかった。


しかし、油断は禁物ということで、逆にこちら側があらかじめ、アンカーを封じ込める策を打っておいた。もちろん、Aはそんなことが仕掛けられているのに気がつかない。


たとえば、事前にコンビニ立ち寄ると言っておき、実際に車をコンビニの前に運んだ。けれど実際は、『やっぱりやめた』とキャンセルする。この時に『アフラックのアヒルの真似』をした。こういったところに洗脳を防ぐためのヒントが隠されている。


このような仕掛けを5個くらい、Aの無意識に仕掛けておいたので、『もう大丈夫だと』確信した。確信と同時に、Aを関係者のところに戻して、今回のミッションは終了した。


今のところ、Aの関係者より異常は報告されていない。


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