コーチングの公理と時間の流れ:未来から過去へ

時間の流れとコーチングの公理

「時間は未来から過去へ流れる」という考え方は、苫米地式コーチングにおける基本的な公理の一つです。ここでは、公理の定義を以下のように説明します:

公理とは、一つの公理が他の公理と矛盾しない「無矛盾性」と、他の公理から絶対に導き出せない「独立性」を持つものです。これらの公理が集まることで、公理系が構築され、特定の数学的体系が形成されます。異なる公理系では、異なる数学が生まれることになります。


コーチングの視点からこの概念を考えると

  1. 公理「時間は未来から過去へ流れる」:

    • この公理に基づくと、抽象度の高いゴール設定が導き出されます。具体的には、現状の外側に目標を設定し、アファメーションやセルフトーク、ビジュアライゼーションなどの方法を用いてコーチングの「数学」が展開されます。


  1. 異なる公理「時間は過去から未来へ流れる」:

    • この公理は、前述の公理と矛盾します。つまり、同じ体系内での「無矛盾性」ではなく、「独立性」に基づきます。このため、異なる公理のもとでは異なる結果が得られることになります。たとえば、アファメーションやセルフトークの効果が異なる「別の数学」が生まれる可能性があります。


これにより、「時間は未来から過去へ流れる」という公理を理解せずに「コーチングは効かない」と感じるのは、その理論の前提を理解していないからかもしれません。したがって、公理の理解が重要です。


ただし、公理とはあくまで仮説であり、絶対的な真実ではありません。コーチングもまた一つの仮説として捉えることができるでしょう。

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