恋愛感情と劣等感:自分を認められず苦しむ?
このことはひょっとしたら私が特異なだけかもしれませんが「私もこんな風に感じるよ!」って人がいないかなと思って記事にまとめてみました。
実は私の初恋はとっても暗いものでした・・・
小学校6年の時、初めて好きな子ができました。その子は1つ下の可愛い女の子でした。廊下ですれ違う時、全校集会やクラブ活動で集まる時、運動会の時など、気づけばその子を目で追っている状態でした。相手からすると気持ち悪かっただろうなと思いますが・・・
というのも、その時の私は周囲のクラスメイトと馴染めず、ずっと黙って本を読んでいる人間でした(いわゆる陰キャのぼっち・・・・)。
加えて、何事にも自信がないいわゆる「精神的に向上心のない馬鹿」でした。当時同級生にも「消極的なやつ」と言われているほどでした。
当然自尊心は脆く、ちょっとしたことで傷つくほどの豆腐メンタルでした(というか根底は今もあまり変わってません)
恋愛感情が高まるにつれ、次第にその子に対する劣等感を感じ始めるようになりました。身長や運動能力、学力など様々な能力を彼女と比較し、何の取り柄もない自分が人間以下のように感じるようになりました。
一般的な「恋の病」のイメージは意中の子で頭がいっぱいになり、日常生活がおぼつかなくなるようなものだろうと思いますが、私の場合はそんなハートフル(?)なものではありませんでした。すべてにおいて自分が認められていない感覚に囚われているのです。
ですから、高校生の頃に出会った志賀直哉の短編小説『赤西蠣太』はとても共感を覚えました。自分と相手との美醜の差を痛感するという心情描写は当時の私の名状し難い心情をガッチリと捉えていました。というわけで、私はこの小説を文字ってこういった状態のことを「赤西症」と呼ぶようにしました・・・・
そもそも、なぜ私は恋愛感情と同時に相手に対する劣等感を抱いたのか?
赤西症について大学生になってから考え始め、以下のように考えてみました。
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