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23歳で初めて選挙に行ったはなし。

昨日、初めて選挙に行った。

本当に恥ずかしながら、23歳になって初めて。18歳から選挙権を有していたにも関わらず、5年間も権利を放棄していたなんて、今思うとなんてことをしていたのか....と悔やまれる。

「若者の政治参加の低さ」が謳われる中、確実に私も「政治に無関心な若者の一人」であった。


そんな私が今回投票に行こうと思ったのは、大学院生になって福祉について学ぶようになったからである。

良い福祉を実現させるには、常に「お金」が必要となる。どんなに理想論を語ったって財源がなければ実現させることができない。

国の予算、私たちの税金をどんなところに使って欲しいのか?その使い道を決めるための選挙なんだと肌身にしみて感じた時、その重要さを痛感した。


私は日本における福祉政策、特に若者への福祉・教育がもっと拡充すれば良いなと思う。出自に関わらず、すべての人が等しく教育を受けられるように。"セカンドチャンス"が得られる世の中に。福祉をもって一人一人の人生の選択肢が広がることを願う。

例えば、日本は他のOECD加盟国と比べると教育にかけるお金が少ない。下記の図はGDPに対する教育費の公的支出の割合を示しており、OECD平均の4.9%に対して、日本はそれを下回る4.0%となっている。少子高齢化が進む中、高齢者への社会保障費が大きくなるのは全く理解できるが、高齢者や日本の未来を支えて行くのは今の子供たち、若者である。

 Total expenditure on educational institutions as a percentage of GDP (2017)(From public, private and international sources, by level of education)

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(出典:OECD 2020:Education at a Glance :Figure C4.1)

一方、ノルウェーや他の北欧諸国はOECD平均を上回る。北欧では「教育=人的投資」「未来を担う人材を社会で育てる」という意識が根付いている。だからこそ、教育費は国民の払う高い税金によって賄われ、原則無料。好きな時に、好きな教育を、出自にかかわらず受けることができる。

今回の選挙においても、各党それぞれが教育政策を掲げていた。同じお金をかけるでもアプローチは全く違って。この政策の裏にはどんな理念があるのか。ただ人気欲しさに口先だけで言っていないか。実現性はどれほどあるのか...

様々調べ、自分なりの答えを出して投票を終えた時。今までは「自分には関係ない」と遠くに感じていた政治の世界を、少しだけ身近に感じることができた。

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