【distance】曽爾エリア/oblaat 松田朋春+則武弥 詩人 カニエ・ナハ

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ポエトリーコレクティブのoblaat(オブラート)は、吉野、曽爾、天川それぞれの地域に伝わる伝承などを基に、詩人が書き下ろした詩を巡回していく体験型の作品《distance》(2020)を発表する。作品全体のディレクションを松田朋春が務め、デザインを則武弥が担う。


曽爾エリアで詩を発表するカニエ・ナハは、9月に曽爾村に滞在し作品を構想する機会を得た。曽爾村の風景に繋がる詩は4つのパートに分けられ、曽爾村各所に展開される。村を歩き、詩に出会い、特定の地点から見える風景を視ることで、土地の時間軸の中に組み込まれてゆく体験を提供する。カニエが紡ぐ言葉の先に、かつてこの場所にあった情景の不在と、そこに立つ自身の「今」を感じてほしい。なお、カニエが書き下ろした詩は以下より読むことができる。


カニエ・ナハ

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詩人。2010年「ユリイカの新人」としてデビュー。2015年、第4回エルスール財団新人賞〈現代詩部門〉。2016年、詩集『用意された食卓』(私家版、のちに青土社)で第21回中原中也賞。様々なアーティストやダンサー、ミュージシャン等とのコラボレーションを通して、詩の新しい表現方法を模索している。(撮影:地主麻衣子)

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詩集『CT』/ 2020年

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詩集『なりたての寡婦』/ 2018年

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カニエ・ナハ+中島あかね / ドローイング(じゅびばんたん)/ 2018年

松田朋春

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1964年東京生まれ。プランナー。詩人。2005年愛・地球博公式アートプログラムでプランニング担当。「道後オンセナート2014」プロデューサー。著書「ワークショップ-偶然をデザインする技術」(共著・宣伝会議)他。典型プロジェクト代表。oblaat世話人。 (株)ワコールアートセンター/スパイラル シニアプランナー。多摩美術大学非常勤講師。

則武弥

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主なデザイン、活動などにUDCK 、AGC Studio のVI 、瀬戸焼、奥出雲たたらのブランディング、 JAPAN WOOD DESIGN ロゴ等。 「oblaat」「典型プロジェクト」「東京ピクニッククラブ」で活動。


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