【森の中の図書館】曽爾エリア

「森の中の図書館」は、MIND TRAILコース内の様々な場所に本を散りばめるプロジェクトです。 参加アーティストをはじめとした様々な選者の皆さまから、本芸術祭のコンセプトや奥大和の自然の中で読みたい本をテーマに書籍を選んでいただきました。MIND TRAILのコース内や、ちょっと休憩したい時に読んで欲しい本をご紹介します。(選者50音順掲載)

※本ページに掲載の書籍は、曽爾エリア内に置かれています。
 コース内で実際の書籍をお読みになる際は、ポストの鍵ナンバーが必要となります。ナンバーは下記となります。
・(S11)  左へ2回→4/右へ1回→7
・(S26) 左へ2回→5/右へ1回→3
・(S34) 左へ2回→6/右へ1回→4


ヴィヴィアン佐藤/美術家
書籍名:『かくれ里』

コメント:
大和奈良のかくれ里を白洲正子の独特な視点で読み廻ってみる。「名人は危うきに遊ぶ」という名言を残す正子。本物と偽物、どちらも自分の観察眼を持って接してみる。日本人であれば一度は「かくれ里」を手に秋の奈良を廻ってみたい。日本人であることが嬉しくなるはずだ。
推薦ページ:吉野、葛城のあたり

北浦 和也/曽爾アーティスト
書籍名:『もりのえほん』

コメント:
今回のマインドトレイルの道を歩いている時に、ふとこの絵本を思い出しました。山や森や林の中に潜む動物を想像しながら、木々や草花・雲などがいろんな形に見えてきて、ドキドキワクワクして自然を楽しめる絵本だと思いました。
推薦ページ:22、23ページ

小松原 智史/曽爾アーティスト
書籍名:『「山奥ニート」やってます。』

コメント:
ニートが山奥の限界集落で月1万8千円で生活するという内容を書いた本です。私に必要な環境の全てが揃っているように感じました。普通が生き苦しい人にとって、新しい生き方の選択肢になるのではないかと思います。

坂本 和之/曽爾アーティスト
書籍名:『木を植えた男』

コメント:
私にとって新米の父親から解放してくれた一冊です。中学生の長男から誕生日に
贈られたもの。これを選んだ彼の感性を損なわないように見守ればいいと、、、後にこれが実話に基づいたものと知り更に心に残る一冊となりました。

城谷 耕生
書籍名:『一本の樹が遺したもの』

コメント:
23歳の可愛らしいアメリカ人女性のジュリアは森林伐採に反対し、なんと2年もの間、伐採予定の木の上で暮らし続けた実話。
木の上での困難な生活(どのように調理し、用を足し、体を洗ったか想像できますか?)と寒さに耐え、執拗な伐採業者の圧力に耐え自然を守り続けた彼女の強い愛。奥大和の豊かな森林の尊さを再認識させられる本だと思います。

武田 晋一/曽爾アーティスト
書籍名:『山學ノオト』

コメント:
曽爾村の隣村、東吉野村で自宅を開放して図書館を運営する夫婦の生活を綴った一年の日記に、山地での生活を考察した草稿やエッセイなど。人文知の拠点をつくることを目的とした「ルチャ•リブロ」の思考の軌跡をぜひ読んでみて下さい。

西岡 潔/曽爾アーティスト
書籍名:『ミュータント・メッセージ』

コメント:
オーストラリア先住民族アボリジニが大地や自然から受け取るメッセージは我々現代社会に暮らす人間には受け取ることは難しいが、ここ曽爾村にも自然や大地からのメッセージはあるに違いないそこに共通点を感じ選書。

前田 エマ
書籍名:『
葉っぱのフレディ

コメント:
森へ来ると私は、大きな見えない力に癒されると同時に言葉にならない怖さを感じます。それは自分の生まれて来た意味や今ここにいること、これから居なくなることを感じずにはいられないから。それを教えてくれた本。

宮島 達男
書籍名:『時間は存在しない』

コメント:
大震災、そしてコロナと不確実な出来事で世界は震撼している。しかし、もともと自然は人間になんかコントロールできない。時間も人間が生み出した概念に過ぎないと語るこの本は、私達の傲慢な生き方に反省を促す。



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