【distance】天川エリア/oblaat 松田朋春+則武弥 詩人 覚和歌子

ポエトリーコレクティブのoblaat(オブラート)は、吉野、曽爾、天川それぞれの地域に伝わる伝承などを基に、詩人が書き下ろした詩を巡回していく体験型の作品《distance》(2020)を発表する。作品全体のディレクションを松田朋春が務め、デザインを則武弥が担う。

天川エリアで発表する覚和歌子は、9月に天川村に滞在し地域住民との対話や調査を通じて作品を構想した。天川村の風景やこの地に繋がる物語を織り込んだ詩は4つのパートに分けられ、天川村各所に展開される。村を歩き、詩に出会い、特定の地点から見える風景を視ることで、土地の時間軸の中に組み込まれてゆく体験を提供する。覚が紡ぐ言葉の先に、かつてこの場所にあった情景の不在と、そこに立つ自身の「今」を感じてほしい。なお、覚が書き下ろした詩は以下より読むことができる。
https://www.dropbox.com/s/8ifxpstk6y7kldf/%E5%A4%A9%E5%B7%9D.pdf?dl=0

覚 和歌子

作詞家、詩人。早大卒業と同時に前衛ロックバンドショコラータの作詞でデビュー。2001年、映画「千と千尋の神隠し」主題歌「いつも何度でも」がレコード大賞金賞、日本アカデミー賞協会特別賞。ムーンライダーズ、平原綾香、smap等ポップスなど数百編を作詞。自唱、朗読、映画監督、脚本、舞台演出など、詩作を軸足に活動は多岐。(写真 © FUKAHORI mizuho) 

CD「青空一号」/ 2004年

CD「いつも何度でも(『千と千尋の神隠し』主題歌)」/ 2001年

覚 和歌子・谷川俊太郎 / 詩集「対詩 2馬力」/ 2017年

松田朋春

1964年東京生まれ。プランナー。詩人。2005年愛・地球博公式アートプログラムでプランニング担当。「道後オンセナート2014」プロデューサー。著書「ワークショップ-偶然をデザインする技術」(共著・宣伝会議)他。典型プロジェクト代表。oblaat世話人。 (株)ワコールアートセンター/スパイラル シニアプランナー。多摩美術大学非常勤講師。

則武弥

主なデザイン、活動などにUDCK 、AGC Studio のVI 、瀬戸焼、奥出雲たたらのブランディング、 JAPAN WOOD DESIGN ロゴ等。 「oblaat」「典型プロジェクト」「東京ピクニッククラブ」で活動。

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