何もしない日々を過ごしていたら、ぽつぽつと浮かんできたやりたいこと
人生おやすみ期間の私の心を灯してくれたもの-趣味編-
https://note.com/mincho63/n/n636279b49114?sub_rt=share_b
音楽編に続き、趣味編。
いざなんでも好きなことしていいよと言われると、私って何がしたいんだろう?と固まってしまう日々が続いた。
ひたすら寝て、ご飯だけ食べて、一日一個だけ家事をして。
私、いつまでこんなダメダメ人間の日を過ごすんだろうと、ひとりで悩んでまた夜眠れずに朝方に寝る、という日々が続いた。
それでも人間、ずっと心を動かしていなかった分、ちょっとだけでも心が動くと敏感に反応するらしい。
ぽつぽつとやりたいことが浮かんでくるようになった。
やってみたい。行ってみたい。
そんな衝動が湧いたことが嬉しくて、私は少しずつ外に出るようになった。
私ってこんなものが好きだったんだ、と気づいていく過程は、嬉しくもあり楽しくもあり、新鮮な気持ち。
今でも気を抜くと自分の心の動きを感知できなくなるときもある。
だけど、大丈夫。ちゃんと私、好きなものある!って思った日々の記録。
個展 "Notre Jardin" foxico
実際にご本人とお話しできたのだけど、緊張しすぎて「がんばってください」しか言えなくて、もうすでにがんばってる人にがんばってくださいって言っちゃったなぁと反省した。
この展示に訪れて、今の私は、自分の庭を耕せなくなってしまったんだと感じた。
それはネガティブに受け取ったわけではなくて、ただ今の状態を知っただけ。
そして自分が耕せないとき、風とか動物とかわんことか違う誰かが自分の庭を通り過ぎていて、いつの間にか代わりに耕してくれているのかもしれないな。
そもそも自分の庭は、ひとりきりで耕すものではなく、誰かと一緒に耕していくものなんだ。
そんなことを考えました。
実際の絵の投稿
Maker’s Baseでピアス金継ぎ
小学生の頃から図工が苦手で、自分に芸術のセンスがないことを幼いながらに悟った。
周りの友達と自分の作品を見比べて、恥ずかしい気持ちばかり抱えてた。
でも本当は自由に何かを作ってみたい。
芸術的なことは苦手だけど、やりたい。
そういう気持ちはあったんだと思う。
何にも欲が沸かない日々をある程度過ごしたあと、金継ぎという言葉に興味を持って予約した。
雨の中、初めて降りる駅、初めて1人でものづくり。
この日は、周りには知らない人しかいない。
誰の目も気にならない場所で何かをつくることってこんなに解放感に包まれるんだなと驚いた。
石の形も組み合わせも色も、誰かにどう思われるか考えずに、自分の声だけに従うことができる時間。
自分の直感を信じて完成したピアスを見て、私は達成感に浸ることができた。
Natsumi Takahashi✖️BOTTA COFFEE 『skylight』
店内に流れる心地のいい音楽。
素敵な店員さん。
美味しいマフィンと桜ラテ。
初めてカフェでひとりでぼーっとした気がする。
こんなにゆるやかに時間が流れるものなのか。
私は優しいものが好きだし、好きなものに囲まれて生きていきたい。
自分の心が好きだなぁと動いた瞬間だったように思う。
スヌーピーのアイシングクッキー作り
母が誘ってくれたスヌーピーのアイシングクッキー体験。
母と何か一緒に作るなんて、やったことあったっけ?くらい記憶がなく、はじめはちょっと緊張した。
母は手元が器用。意外となんでもそつなくこなせちゃうそんなセンスを持っている。絵が上手だし、パンもお菓子も作れる。
そんな母と自分のクッキーを比べちゃうんじゃないかとちょっと身構えたけど、やり始めたらまったく気にならなかった。
自分のペースで、ちょっとの失敗は気にせず、いいじゃんいいじゃんと楽しんでいる自分がいた。
自分は周りの目を気にしてばかりで、情けないと思い込んでいたけど。
それは小さい頃の私で、今の私は意外と気にせず、目の前のことを楽しめる大人になっていたと気づいた日。
Meals
ぷらぷら街を歩いて見つけたお店に入る、という初めての試み。
奥に見えるお皿が並んでいる様子が可愛いな。
店員さんのバンダナ姿、店員さんが料理している様子、この横並びな感じがいいな。
カフェやごはん屋さんの空気は、店員さんが働く空気と密接に影響し合っている。
そんなことを考えながら、(実は求人も調べてしまったけど)何もせず、ただぼーっとする時間を過ごすことができた日。
1階にある食器屋さんは見ていて飽きない時間だった。当時は気づいてなかったけど、今思えば、器を眺めることが好きなんだろうな。
何が心のとっかかりになるか誰かに教えてほしかった
今思い返してみると、世の中にはこんなにもできることの選択肢があったんだなぁと思う。
なんだけど、それに気づくことがすごく難しかった。
自分の心の声を聞くことができなかった人にとって、どれだけ難しいことなのか、それを説明することさえ難しい。
何をすればいいかわからずに、ただ暗い部屋で閉じこもっていた過去の私を思い出しながら、
今同じように孤独な日を過ごしている人へ。
何か心のとっかかりになるといいなと思っています。
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