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映画”Magic in the Moonlight”を見てオカルトについて考える

頭が固くて皮肉屋のイギリス人男性スタンリーは、中国人に扮装し、華麗なイリュージョンで喝采を浴びる。

このキャプションに「い・・一体どんな映画なの?」と気になり、見てみた「マジック・イン・ザ・ムーンライト」。

スピリチュアルとは?オカルトとは?そして南仏の日光について考えさせられた。

楽園といえば南フランス

頭が固くて皮肉屋の男性に全面的に感情移入してしまい、終盤どん底に突き落とされ、でも可愛いラストだからホッコリ。という感想であった。

私は正直占いをどうしても信じられない人間で、何ならたまに不快に感じてしまう。

一方で、妖怪や黒魔術などオカルト的な話を聞くのは好き。イギリスの幽霊屋敷やお化けスポットもいくつか行ったことがある。

どういうことなのか、自分が嫌だと感じるスピリチュアルを考えてみた。

・検証不可能なことを言っててズルい
・「私はあなたが知らない真実を知っているのよ」という態度

「誰にでも当てはまることを偉そうにお告げされる」とムッとしてしまうのかもしれない。

その上、占いというのは統計学やら自然科学に基づいているんですよ。ふふん。とか、政治家や経営者は大切な判断をするとき、占いをするんですよ。やれやれ。みたいな雰囲気を感じ取ると・・もう拒否反応なのである。

一方で、アート教室で体験したことがある「星と波テスト」。

描画テストといわれる、心理学の一環のようでいわゆる心理テストと紙一重という感じなのだが、膨大な結果分析と研究論文、統計処理が行われていると聞いて、自分の性質・現在の状態として出た結果が思い当たることばかりに感じてしまった。

結局、自分とは縁がないオカルトは好きだけれど、自分のことを決め付けられるのに抵抗がある。ただデータに基づいた決め付けは信じてしまう。という頑固者であり、単純な女なのかもしれない。

※楽しく女子会などしている時にもちろんこんな嫌なことは言いません。そこまで尖って生きる強い覚悟があるわけでもない中途半端な女です・・。

だからこそ、検証可能なことを次々と言い当てて、しかも奇妙な様子ではあるものの別に偉そうではないヒロインの子に、私ものめりこんでしまった。

「ええ!これなら本物じゃん!」と。

主人公と同じく、猜疑心が強い方が思い込んだらハマってしまうパターン。実は私も人一倍スピリチュアルを信じたくて、お願い誰か信じさせて!と思っているのかもしれない。

そして嘘だった時の絶望・・!

畳みかけてくる絶望は、男性にとって、客観的に自分とお似合いの話が合う女性より、詐欺で生計を立てる28歳年下のきゃっきゃとした美女という信じたくない現実である。

分かっていた!最初から分かっていたのだけれど・・!

そんなレアリスムVSスピリチュアルのストーリーで、嘘でもいいじゃん!楽しいなら!楽しい方がいいでしょ?というスピリチュアル側の世界感に南仏がぴったりだった。

まさに楽園。科学のことなど考える気も失せるだろうな。

朝日の現実VS夕日の魔術

「君が1番綺麗に見えるのは夕方、夕日に当たってる時だよ」というセリフがあったように、映画では暖色の陽の光が綺麗な、夕方のシーンがたくさんあったように思う。

スピリチュアルなことを言い出すシーンは夕日の中や室内。逆に朝日でまぶしいようなシーンはレアリスム側の状況が多かった気がする。

そして、私が南仏ニースで記憶に残っているのは断然まぶしいくらいの朝日なのである。やはり、スピリチュアルに縁がないのか・・?

それにしても、朝起きて窓の外を見たらこの景色、最高だとは思いませんか?

朝のコートダジュールをうろついた時は、ここに来られて本当によかったと心から思った。

天気もあったのか、夕日を見た記憶が抹消されているのだが、いつか南仏にいく機会があれば夕方に景色が綺麗な場所にも行ってみたい。少しのスピリチュアルへの歩み寄りである。

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私の婚期は当たったのか?

さて、25歳くらいのとき、台湾女子旅で有名な占いに行くことになった。当時からひねくれていた私は「検証可能なこと」を占ってもらおうと考えた。

私「私は結婚できますか?出来るなら何歳ですか?」

占「そんなに焦らなくてもいい。」

私「質問に答えてください。結婚するのは何歳ですか?」

という、ひろゆき氏のTwitterの戦いのような会話の末(※字面にすると相当やばいが、こんな口の利き方はしていません。笑)、占いの結果を頂いた。

32歳以降に結婚するかもしれない!

もはや、何も言われていないのに等しいような?みんなそうだよね?

でも32歳未満で結婚する可能性は無い、ということか。(結婚願望があったので少し残念。)

そして、私は27歳で結婚したのである。

2年も覚えていて検証するとは、頑固なうえに、さらには執念深い私である。


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