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ハイスぺ駐妻に囲まれ現実を思い知らされた女

2回に渡り「ロンドンにいる間に大学に行ってみよう!」と思うきっかけになった出来事を書こうと思う。

根拠なき仲間意識

駐妻のことを検索すると、まずはレコメンドで「駐妻 いたい」「駐妻 うざい」などが目に入る。

ふう。

それはさておき、けっこう「英語全然なのに駐妻になることに!」的な文章が多く見られる。

考えてみれば「英語はもともと出来るので、駐妻となった今も苦労はしていません!」という情報発信をする人はいないだろうから(してみて欲しいが)、当たり前かもしれない。

だが渡英直後の私は、「やっぱりね?みんなそこまで英語できないよね?」と高を括っていた。今思うと愚かしい。

あれ?おかしいぞ?と気づき始める

まずは駐妻の多くが通る道、語学学校へ通った私。

そこで駐妻ができるインターンの情報を得る。

インターンとして働く代わりに無料で英語授業が受けられるらしい。

扶養を抜けてまでがっつり働く気はなく、フレキシブルに旅行も行きたい、英語も無料で学び続けられるということで、まさに駐妻に向いている条件である。

さっそく愚かな私も飛びついた。そして日本人のスタッフの方に相談した。

すると、そのインターンは最低でもC1クラスの英語力が必要とのこと。

私はその時B2クラスな上に、先生の英語が理解できない時もあった。それを正直に言うと、スタッフの方は優しく諭してくれた。

「B2クラスの中でも下の方だと感じているなら、インターンは難しいかもしれない。講師や同僚も困らせてしまうかもしれないし、何より自分もつらいはず。もう一度考えてみて、よかったらまた相談して。←優しい。」

その通り過ぎる。

そして、最低条件とされているC1クラスの目安を調べてみた。

英検1級。TOEIC950~990点。IELTS7.0~8.0。

ちょっと待ってくれ。みんなそんなレベルなのかい。

これは難しいかもしれない、とかの騒ぎではない。

追い打ちをかける

驚きを隠せず帰宅すると、奇しくも夫からこんな情報が。

「○○さんの奥さんは、絶対音感に似た能力があって、一度聞いた英語は完璧にネイティブ発音を習得できるらしい。」

再び、ちょっと待ってくれ。

もうハイスぺを通り越して、人間国宝あらわる

駐妻たちよ、どうなっているんだ。

真相は分からないが、夫は私に「悔しい!私も猛勉強してやる!」となって欲しかったのでは、と思っている。

実際、ハイスぺ嫁持ちの同僚たちのなかで、夫は可哀想だったと思う。

駐妻は夫のキャリアでマウントを取り合うようなイメージがあるが、もし逆の「嫁の英語スペックでマウンティング合戦」が行われたら、夫は一貫の終わりである。ズタボロの哀れな夫。

土俵が違い過ぎてどうにも

しかし何故だろうか。

あまりのレベルの違いに悔しさも湧いてこない。

夫の思惑、外れる。

そして、「絶対にC1レベルになってインターンをしてやる!」という気持ちにもなれなかった。

未だにこれという理由は分からないが、語学学校を心から楽しいと思えていなかったのかもしれない。

断られてから何を言っても負け犬の遠吠えなので詳しく書かないが、とにかく目標に掲げて努力するほど、語学学校を「ロンドンでの居場所」にしたいと思えていなかった。

実はこのあと、大学院受験を決めてIELTSが必要になり、IELTSコースに通ったことで語学学校での思い出もすごく大切なものになったのだが。

とにかく、この時にインターンを断られたことが1つのきっかけとなった。

言ってみればネガティブなきっかけだが、もし私の英語レベルが高くてインターンとして受け入れられていタラ、大学に行っていなかった。

ハイスぺ、続々

ちなみにその語学学校は次々と駐妻が通ったようだが、おそらく私以外全員そのインターンで働いていたのではないだろうか。というレベルでみんな働いていた気がする。

詳しく聞いていないがチラッと聞いた感じだと、入力作業やアシスタント的なインターンではなく、マーケティングやら、外部CRMツール導入の設計やディレクションやら。

「それ、がっつりお金取れるのでは?」と思われる内容であった。

しかも忘れてはならぬ。英語で、である。

これから駐妻になる方々にお伝えしたい。

私のような者のブログを見て油断しない方がいい。

ハイスぺ駐妻は多い。

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