Bo3概論 〜80枚思考法〜

□はじめに
shadowverseにおける大会は主にBest of three(最大3試合という意味 以下Bo3と呼ぶ)で行われる。そのため、Bo1で行われるランクマッチよりもBo3で行われる大会などに焦点をあてたデッキを構築していく上で必要になる考え方を以降で述べていく。そもそも筆者自体、大会などで顕著な実績を残している訳では無いので説得性を欠くが、その点に関しては予めご了承願いたい。

□Bo3概論とは何か
Bo3では基本的に異なるクラスのデッキを2つ選択して行われる。その際、40枚のデッキを2つ選択するという意識ではなく、80枚のデッキを1つ選択する意識を持つということである。

□Bo3概論
デッキ構築の段階から40×2ではなく80×1の意識を持っていくのだが、「その意識とはつまり何だ?」と思う読者も少なくないであろう(むしろ今回はこのような読者に向けた記事を書くつもりであるので、ある程度心当たりがある者は読まなくてもいいと思われる)。まず初めに簡単に述べようと思う、それはつまり"意識するデッキタイプを揃える"ということである。デッキタイプの例を挙げるならば、
・アグロ(打点を出せるカードを多く採用していて序盤に決着をつけにいくデッキ)
・ミットレンジ(盤面を制圧できるカードを多く採用していて、中盤に最も強さを発揮するデッキ)
・コントロール(処理カードを多く採用し、終盤に一気に決着をつけにいくデッキ)
などである。大体の話であるが、アグロはコントロールに、ミットレンジはアグロに、コントロールはミットレンジに強いという相性がある。この相性というものを根底にデッキ構築を考えていくことが大切である。
意識するデッキタイプを揃えるというのは、相手の特定のデッキタイプに対して相性の良いデッキを2つを選択するということである。それは、そもそもデッキタイプの相性に対して強いデッキタイプを2つ選択するということではなく、採用するカード単位で相手のデッキに対して強くしていくのだ。
ここまでは堅く述べてきたので分かりずらかったかもしれない。以降は具体例を元に話していくので、そこで理解を深めてもらえれば幸いである。

VEC環境を例に上げていこう。ナーフ後環境で考察していくことにする。
環境に存在するデッキとして主に
・自然ビショップ
・自然ドラゴン
・自然エルフ
・自然ロイヤル
・アマツエルフ
・リオードロイヤル
などがあげられる。以下、筆者の意見としてデッキの特徴や相性を述べていく。
・自然ビショップは特に不利対面はなく全体的に有利対面となるミットレンジ寄り 手札から打点を出せるカードが多い
・自然ドラゴンは自然エルフに対して強いコントロール寄り
・自然エルフは自然ロイヤルに対して強いミットレンジ寄り 盤面を制圧することを得意とする
・自然ロイヤルは使用したことないので、よく分からない
・アマツエルフは自然ドラゴンに対して強いアグロ 引きに左右されやすい
・リオードロイヤルは自然ドラゴンに対して強いアグロ アグロの割に引きに左右されることが少ない
筆者も自信がある訳では無いため、意見を異にする方も多くいるだろうから、今回は仮にこれらを前提にしたときにどのようにデッキ選択していくのか述べる。ついでに次のことも前提としてもらいたい。
・自然エルフ 自然ビショップの採用率が高い
仮定が決まったので考察していくことにする。まず自然ビショップが基本的に不利対面が無いことを考えると、選択するのが当たり前だろう。次にもう1つのデッキをどうするか考えることになるが、相手が自然ビショップを持ってくるとしても強く出れるデッキが明確に存在しない。そのため、自然エルフの採用率も高いことを考えれば、自然ドラゴンを持っていくことが決まる。ここまでを整理すると、自然ビショップと自然ドラゴンを採用し、相手は自然ビショップ 自然エルフの可能性が高いと想定してる。
次にデッキ構築についてだが、詳しく述べるつもりはない。特筆すべき点のみ述べていく。今回では採用したカードに注目して欲しいのでは無く、なぜそのカードをその枚数採用するに至ったのか、その過程を重視してもらいたい。相手のデッキを考えれば、自然ビショップはミラーに強く自然エルフにも強いカードを採用していきたいので、ミラー意識で母なる君、カラトなどの2〜3枚採用は有り得るだろう。ロングゲームになることも多くなるためである。さらに自然エルフ意識でクルトは3枚必要になり、シナジー効果をあげるために、黄金の鐘、荒野の休息は3枚採用となる。次に自然ドラゴンだが、ミラーよりも自然ビショップや自然エルフなど意識しているので、除去札や守護札を多く採用する必要がある。自然エルフに対しては細い回復も有効となり得るのでドラゴンシェフや守護を立てることで相手の打点を減らしやすいのでネプチューンの採用なども有り得るだろう。単純に考えればこの様になるが、さらに考えるとすれば、そのデッキの勝ち筋を考えたときに採用される確定枠と相手のデッキなどに対して合わせた選択枠が存在し、選択枠でなるべく多くのデッキを見れるようにすることなどであろう。

□勝つために
デッキ選択とデッキ構築について述べたが、勝つためにはまだ必要なことがある。それらについて簡単に述べようと思う。
・環境にどのデッキが多いのかを把握すること
・そのカードを採用することによってどのデッキやどのカードに対して強く出れるのかを正確に把握すること
・完成したデッキをしっかりとまわせる練度

□終わりに
理論的にプレイングやデッキ構築することは大会の成績を良くする上で必要であると思う。Bo3概論は直感では無く、理論的にshadowverseをすることのきっかけになれば幸いである。

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