マガジンのカバー画像

💊痛み止め系(内服、湿布などの外用薬)まとめ

78
ミナトメモのテキストとつぶやきをまとめました(※他のマガジンと重複している投稿があるかも)
運営しているクリエイター

#マストドンbot

💊
喉や歯の痛みに対しては以下の痛み止めがオススメ
(歯の痛みは受診必須)

薬剤師がいる:コルゲンコーワ鎮痛解熱LXα。痛み止めの力が強いロキソプロフェン優先。トラネキサム酸配合で抗炎症がUP

薬剤師不在:のどぬ~る鎮痛カプセルa、リングルアイビーα200(イブプロフェン)

💊 NSAIDsの外用薬の優先順位
1位:ロキソニン(痛み止めの効果もトップクラス、光線過敏症のリスク低め)
2位:インドメタシン、フェルビナク
3位:ジクロフェナク、ケトプロフェン(光線過敏症の報告が目立ち、使い始めから使用後4週間は患部を衣服で覆う等直射日光を避ける手間あり)

💎【今日の薬局でのOTC接客】
喉が少し痛い、違和感があるという女性が来局。俺はコルゲンコーワトローチとロキソニンSをオススメし、どちらも購入してくださった。少し喉が痛い段階ならトローチだけでも良いんですが、喉の痛みが強くなったらロキソニンを追加して併用できますよってことで紹介。

💊 【二日酔いの頭痛にオススメの薬】

●ロキソニン(ロキソプロフェン)
→二日酔いの頭痛に効果的とする報告(PMID: 37689482)がある。

●五苓散
→顔などにむくみもあるなら、漢方の五苓散もオススメ!二日酔いの頭痛は、脳のむくみによって発生すると言われているからね。

💊
パッケージだけでは足にしか効かないようなイメージだが、芍薬甘草湯は腹痛にも効果がある。
喘息の持病があり、生理痛(腹痛)をなんとかしたい場合の選択肢にもなる。

漢方は長く飲んでやっと効くと思われがちだが、芍薬甘草湯は"頓服として使う痛み止め"という事も伝えよう。

💊
イブプロフェンは小児に対する解熱効果で「アセトアミノフェン」より優れるという報告(PMID:1621668)がある。
実際に医療用医薬品のブルフェン(イブプロフェン)は小児に処方されやすい薬だ。

⚠️「市販薬としてのイブプロフェン」は小児には禁忌なので、オススメしないこと。

💊 頭痛にはNSAIDsなどの痛み止めってイメージがあるし、実際に効果もある。しかし、飲んだからって予防できるわけじゃない。 予防なら漢方の呉茱萸湯。呉茱萸湯は慢性頭痛に対し、頭痛の発作頻度を減らせる報告がある。 病院に行くのがベストだが、NSAIDsの連用よりは選択肢になる。

💊 前した接客
客「ジクトルテープなんですけど、知り合いにこのテープと同じものが市販にあるって聞いたんだけど、ボルタレン?」

俺「ボルタレンと成分は同じなんですが、ジクトルテープは全身に作用するため、市販には同じものはありません。」

成分が同じだから、医療用と同じとは限らない

💊
お客様でロコアテープをお使いの人がいた場合、単なるテープだからと油断したらダメ。
このテープは消化性潰瘍禁忌であり、外用だが2枚で内服と同等の血中濃度になる(※ただし、局所作用ではある)
ロコアテープをお使いのお客様は原則として内服NSAIDsなどの使用は避けるようにしよう

💊塗るズッキノン軟膏

頭痛の効能がある塗り薬
●何か特別な成分があるわけではなく、既得権商品というもの。メンソレータムのラブなどの外用消炎剤の処方に近い
●歯痛も効能にあるのが面白いが、ロキソニン飲んで歯医者行け
●特に頭痛に使う場合、塗り方のコツがあるのがポイント

💊
ロキソニンS(成分:ロキソプロフェン)はそのままの構造では効果を発揮しないプロドラッグ。体内で代謝を受けtrans-OH 体に変換されて効果が出る。吸収されるときには胃粘膜刺激作用の低い未変化体だから副作用も少ない。

ちなみにcisでなく、transこそ活性代謝物なんだぜ!

💊芍薬甘草湯

漢方の痛み止め
●ロキソニンなどの解熱鎮痛剤とは異なり、腹痛にも効果あるのがポイント
→具体的には生理痛などの内臓痛にも⭕️
●筋肉の痙攣を抑えるので、しゃっくりにも使えたりする
●予防目的で飲むのは❌
●効果発現時間は平均6分と言われるぐらいに即効性あり

💊
風邪薬や痛み止めにより、胃が痛くなることがある。そんな時、風邪薬又は痛み止めの予防として唯一、併用できるのが新セルベール整胃プレミアム。ガスター10やスクラートは予防に使うにはリスクが高く、相互作用を起こす可能性も高いからだ
新セルベールはテプレノンが医療用セルベックスと同量

💊病院のカロナール(アセトアミノフェン) 15歳以上 ●急性上気道炎(かぜ症候群)の解熱には1回300mg〜500mg、1日2回まで(1日1500mgまで) ●痛み止めとしては、1日4000mgまで 市販薬は、病院の痛み止めとしての量の上限に大きな差がある だが、用法用量は守れよ