基本書・演習書まとめ
推定78期です。
成績発表に乗じて、独学で勉強する上で使用した基本書や演習書をまとめてみました。
以下、ランクになります。
☆→神
◎→かなり良い
○→良いが、必要不可欠とまではいえない
△→不要
憲法
・憲法学読本→○
通読に適していた。が、答案に活かせたかは不明。個人的に憲法は基本書いらないと思う。
・憲法判例の射程→△
判例の理解は深まったが、答案には活かせなかったと思う。
・憲法ガール→◎
非常に高度な説明がされているが、司法試験憲法の解説として優秀。食らいついていけば力は着くと思う。
・判例から考える憲法→△
先輩からもらったので一読したがよく分からなかった。
・憲法上の権利の作法→△
同上
・憲法Ⅰ基本権→△
Twitterでオススメされていたので一読したが、分厚く1周に時間がかかる上、難しかった。
・憲法演習ノート→△
先輩からもらったので一読したがよく分からなかった。
・合格思考→☆
憲法の参考書はこれと過去問で足りる。個人的には判例の勉強よりも合格思考の内容を叩き込んで後は事案に即した検討をする方が良いと思う。
行政法
・基本行政法→☆
神。極論行政法はこの通読だけで十分だと思う。過去問やってアウトプットの仕方理解したら、あとはひたすら通読
・事例研究行政法→○
初見の長い事例問題に慣れることができる。が、聞かれる内容は基本行政法に大体書いてあるなと思った。
・基礎演習行政法→◎
短い事例問題を通して、知識の使い方を学べる。これも事例研究行政法同様、基本行政法に書いてある内容とかなり重複する。
・実践演習行政法→○
予備試験の過去問解説。過去問の解説+αもあって良かった。
・行政法解釈の技法→◎
処分性、原告適格等のど典型論点の理解が非常に深まる。答案に活かしやすかった。
民法
・民法全→○
民法の分野ごとに基本書買いたくなかったのでコスパ重視して買った。内容も簡潔だが個人的には好きだった。ただ、なくてもいいと思う。
・大島本→◎
要件事実的に民法の答案を書き始めてから良くなった。民訴の理解にも役立つ。
・民法演習サブノート210→○
網羅性が高く、基礎知識の確認に良かった。が、必須かと言われればそうでもない。
・伊藤塾の赤本→◎
民法は要件事実意識しつつ、基本的な攻撃防御のパターンのストックを増やすのが最適解だと思っていたので、その点基本的な問題をこなせて良かった。
・択一六法→☆
神。民法は条文が最も重要なので論文対策としても条文素読は効果あると思う。また、条文のどの要件の解釈問題として論点が出てくるのか理解しやすかった。
会社法
・紅白本→◎
試験対策として必要十分な記載。非常に通読がしやすく、かつ、答案に反映させやすい記述が多かった。
・会社法事例演習教材→○
解答例がないのが若干のマイナスだが、網羅性が高く論点のストックに資する。章末の問題をやるだけでも50問近くあり、有能。
・事例で考える会社法→◎
論点の理解が非常に深まる。今までの理解が浅かったことを痛感させられた。答案にも反映させやすい。ただ、非常に難易度は高い。
民事訴訟法
・リーガルクエスト→◎
読みやすく、通読向き。自白や弁論主義、既判力といった典型論点は何周も読みこむべき。
・ロジカル演習民事訴訟法→☆
神。難易度自体はそこまでだと思うか、当該論点の理解がかなり深まる。リークエの該当箇所を記載しており、リークエユーザーとしては非常に使いやすい。
・ロースクール演習民事訴訟法→○
先輩からもらって一読だけした。TKC模試の設問3で「まさに」の問題があった。良い本だけど、ロジカル民訴で足りる。
・読解民事訴訟法→◎
R4予備合格の方がかなりオススメしていたので買った。本自体は薄く通読しやすい一方、全体的に内容が濃くて実力付く。既判力のとこや必要的共同訴訟のとこは良かった。
刑法
・徹底チェック刑法→☆
☆3つつけたいレベルの神教材。予備刑法の惨敗からTKC模試刑法5位、司法(おそらく)上位Aにもってきてくれたといっても過言ではない。基本刑法より薄く、基本刑法より濃い。勧めてくれた友人には大感謝。
・基本刑法Ⅰ→○
全体的に非常に読みやすく、試験対策としては完璧。持ってて損はない。が、総論に関しては応用刑法の方が良いため、どちらか1冊とすると間違いなく応用刑法にすべき。
・基本刑法Ⅱ→◎
Ⅰ同様非常に読みやすく、試験対策に特化さた基本書。枕にするレベルで読みこむべき。各論に関しては応用刑法よりも基本刑法の方が良いと感じた。
・応用刑法Ⅰ→◎
基本刑法Ⅰの論点をより詳細に解説するもの。答案にそのまま使える表現が多々ある。応用刑法を簡潔にまとめて自分なりの論証を作れば刑法総論は十分。
・刑法事例演習教材→☆
言わずもがなの神演習書。刑法は上記の基本書等で知識付けたらあとはこれと過去問やり込めば大体太刀打ちできる。
刑事訴訟法
・基本刑事訴訟法Ⅰ→○
読みやすく、刑事手続の理解に資する。もっとも、試験に問われるかと言われればそうでもない範囲も多く、必要不可欠とは言い難い。
・基本刑事訴訟法Ⅱ→◎
刑訴の基本書として通読しやすい。また、答案に活かしやすい表現が多い。
・刑事訴訟法事例演習教材→☆
通称古江本。論点の理解がかなり深まる。刑訴の論証は古江本を中心に作った。刑訴は簡単と言われがちだが、そうでないことを痛感させてくる良書。はしがきの論パ批判は必見。
・エクササイズ刑事訴訟法→○
司法試験くらいの分量の事例問題が20問弱ある。難易度も丁度いい。が、解説が答案例の形となっており、解説が充実しているとは言いがたく(逆にそれが良いとも考えられる)、ロースクール演習刑訴法の方が良かったのでなくてもいいかなと思った。
・ロースクール演習刑事訴訟法→☆
神。なぜ知名度が低いのか謎。先輩からもらって使い始めたが、非常に良い演習書だった。論点の理解を深めつつ、事例問題に慣れることもできる。また網羅性もある。廃盤なのが残念。
経済法
・条文から学ぶ独占禁止法→☆
神。経済法版基本刑法とも言うべき本。条文→解説の構造となっており、理解しやすく、試験対策向き。また試験に出うる箇所は200ページ弱と通読にも適している。
・論点解析刑事訴訟法→○
演習量確保のために使っていた。問題に慣れることができ、解き方を習得することに資する。が、経済法に関しては過去問だけで足りる気もするので必要不可欠とまでは言い難い。
・1冊だけで経済法→◎
経済法の答案の書き方を学ぶのに使える。また、紙媒体で勉強したい自分にとって、出題の趣旨・採点実感を紙で読むことが出来るのは良かった。前半の趣旨・規範等はよくまとまっていて直前の暗記に使いやすかった。
以上を使用しつつ、自作論証集を作って、直前期は丸暗記する勢いで読んでいた。以下、サンプル。
以上です。お読みいただき、ありがとうございました。