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めぐり

ついに終わった2019年、いよいよ迎えた2020年。
あなたはどこでどんな人と出会っただろう。
この人と会えてよかった、そんな出会いがあっただろうか。

生きていれば日々たくさんの人と出会うわけだが、そのひとつひとつが些細な、数々の偶然の上に起こっていることを年末になると思い出す。


あの時、もし違う学校に入っていたら。
あの先生に出会えてなかったら。もし先輩が熱を出さず、代役を任されなかったとしたら。

あの時、別の道を通っていたら。家を出るのが五分遅かったら。タクシーがあと少し早く来ていたら。

自分とあの人との間に共通の友人がいなかったら。いたとしても僕らを引き合わせるイベントが発生しなかったら。


もしそうなら、僕とあの人は、永遠に知り合うこともなかっただろう。
「世間は狭いなあ」とよく言うが本当にその通りだと思う。
六十億の人間から、同じ地に生まれ、同じ時を生き、そしてめぐり会う。

思えば人間との出会いとは、ぜんぶがぜんぶ、細かな偶然の積み重ねでできている。そう考えると、どこかおそろしくもあり、胸が締め付けられるように切なくなったりもするものだ。

そうして出会う人は、人生の中できわめて大切な役割を果たしてくれる。
「めぐり会う」時には、多少の変化を伴うからだ。
そうして変化した自分がまた他の出会った人に少しばかりの影響を与える。良くも悪くもだ。


出会うたびに少しづつ混ざり、影響を受け、また次のめぐりへと向かう。
そうして成長していくものだと思う。

人と出会っても、混ざることなくさらっと通り過ぎてしまうこともある。
出会いはあってもめぐらなければそれまでの自分と変わらない思考・行動のまま。それではもったいないと思う。


季節の変わり目などに体調を崩しやすくなるのは、
神経系のめぐりが悪くなっているから。
冷え性や、むくみが慢性的に起こってしまうのは、
血流のめぐりが悪くなっているから。


体と同じように、思考もめぐらせていかなければ淀んでしまう。
変化が早く大きい時代では、流れるように立ち回らなければたちまちのみ込まれてしまう。

そこで2020年は、「実りあるめぐり」を意識する。
人との出会いはもちろん、素晴らしいクリエイティブや本に触れたときも、その作者や想いとの出会い。
作品と対話をして吸収する。


それを繰り返した先に、本当の成長があると信じて。

こちらでいただいたものは機材購入、サーバー費用などに当てさせていただきます。ありがとうございます。