4コマ その197 (素材提供 10トンさん) 11 minaqua 2014年6月10日 22:51 阿吽「では次は我らか。とある寺に泥棒が入ったことがあった。その時の話じゃ」 泥棒「金を出してもらおうか」 住職「金が欲しいのか。ではこの風呂敷を隣のお寺へ届けてくれ。その後、駄賃を渡そう」 泥棒「了解した…否!駄賃が欲しいのではない!泥棒に来たのだ。寺の金目の物を寄越してもらおうか」 住職「そんなもの、この貧乏寺にはない」 泥棒「なるほど…。本当になにもないのう…。泥棒仲間では『ここに金がある』と噂なのだが」 住職「噂のみよ。ただ、そこの屋根に登って見る月の素晴らしさだけは千両にはなろう。せめて登って月でも見て帰るがいい。はしごを用意しよう」 泥棒「ふむぅ…。なかなか高い場所よの。確かにいい眺めではあるが…。住職、そろそろ降りる。はしごを貸してくれ」 住職「さて…ハシゴはだしたくないのぅ。このまま御用聞きを呼んでも良いが。…まず、その腰の刀をこちらへ投げてもらおう。それから有り金だせばはしごをだしてもよい」 泥棒「泥棒を脅すつもりか!」 住職「そのとおり、泥棒から金を獲るから、寺の名前が『金獲寺(きんかくじ)』というんじゃよ。ま、改心してまじめになるなら別の話だが」 泥棒「ちくしょう。…これが本当の坊主丸儲けか。泥棒よりタチが悪いわ!」 阿吽「阿吽です!」 マネージャー「…」 11 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート