４コマ　その１９６　（素材提供　１０トンさん）

マネージャー「私にもどちらがホンモノの阿吽様か判断できません」

阿「では我らの話を聞くがよい。ホンモノならではの話を聞かせてしんぜよう」

吽「八百萬の神の笑いを誘った話じゃの。数百年前、我らが守護する寺院の前に団子屋が次々に出来た。その時の福助と少彦名の話である」

福助「困ったのう…」

少彦名「いかがした、福助殿」

福助「少彦名殿。実はお寺の横に団子屋が２軒増えての。私の団子屋の売上が落ちておるんじゃ」

少彦名「なるほど、『江戸で一番美味い団子屋』と『日本一美味い団子屋』と並んでおるのう…。ははは、ずいぶんな看板じゃのう」

福助「笑えぬわ。乳飲み子を抱え、女房も角を出しておる。どうしたもんかの」

少彦名「お主も看板を出すがよかろう」

福助「しかし、あの２枚より目立つ看板などは作れぬ…」

少彦名「簡単じゃ。『江戸で一番美味い団子屋』と『日本一美味い団子屋』に続いて、『入り口はこちら』という小さい看板を出せばよい」

阿吽「阿吽です！」

マネージャー「…」