野球の審判 (note野球部)
小学校の頃、体育の授業でソフトボールがあって、なぜか審判することになりました。しかも主審。センターから見たらストライクとボールはわかりやすいけど、主審だからキャッチャーの後ろから見ないといけない。ホームベース付近が見えにくいし、ボールの高さもわかりにくいんで自分の判定が正しいかどうか自信が持てなかったのを覚えてます。
わかりやすい球は判定しやすいんですが、ストライクかボールか微妙な時もあってピッチャーには「微妙なボール投げるなよ!」と言いたくなり、バッターには「臭いところはどんどん振っていけ!」と言いたくなりました。微妙なところはストライク、ボールどっちを言っても正解で不正解だから、心のなかでコイントスして判定するしかない。「…」の状態が数秒あって、どっちでもいいやと思い、ストライクと言ったり、ボールと言ったりした記憶があります。絵が描けないので文で言うなら
1コマ目:ミットにボールが収まる。
2コマ目:審判が「…」。バッターもキャッチャーも審判を見ている。
3コマ目:審判が「…」。バッターもキャッチャーも審判を見ている。
4コマ目:審判がコイントスをしている。バッターとキャッチャーがツッコミを入れる。
みたいな4コマ。
今なら友達が多いほうに有利な判定をするか、ゲームを面白くするために負けてるチームに有利な判定をすると思います。リアルなストライク、ボールじゃ絶対決めません。そもそも微妙なコースだからどんな判定をしても憎まれることになる。おそろしや審判。あれ以来審判はしてませんが、審判にハマってあのまま続けていたら、今頃ものすごく決断力のある大人になってたか、なんでもストライク、ボールで判断する大人になってたかも。
1コマ目:目の前にある料理に向かって「ストライク!」と判定している。よろこぶ料理人。
2コマ目:目の前の女性に向かって「ストライク!」と判定。照れる女性。
3コマ目:鏡に写った自分を見ている。「…」
4コマ目:おおきなジェスチャーで「退場っ!」
みたいな感じでしょうか。
プロ野球の審判たちも、給料日はみんなで焼肉屋に行ったりするんでしょうが、どんな話をしてるか、めっちゃ気になります。カルビを焼きつつ、「あの判定で文句言った〇〇選手はムカつくよな」「明日の試合からあいつは厳しめに判定しようぜ」とか言ってるかもしれません。審判も人間ですから好き嫌いで判定したりするでしょうし。ともかく焼き肉の間じゅう愚痴ばっかでしょう。
1コマ目:焼肉屋に審判がいる。「あの判定で文句言った〇〇選手はムカつくよな」
2コマ目:「明日の試合からあいつは厳しめに判定しようぜ」
3コマ目:「このカルビ、焼き具合どうかな」
4コマ目:「ファールだな」「ああ、ファールだ」「ファールファール」と審判仲間受けギャグ
審判の平均寿命はどのくらいからは知りませんが、ストレスのため日本人の平均寿命より短めに違いあるまいと私は踏んでいます。ファンレターが来るどころか「お前のあの時の判定は間違ってる!くたばれ!」みたいな手紙もバンバン来てるでしょう。挙句の果てには激昂した外人助っ人にぶん殴られ、「ギャース!」と言ったり。
野球にかぎらず、他のスポーツでも審判は大変なんですけどね。(表紙は納得のいく判定を続けて喜んでいるブタ)
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