2023.9.29日記

最近は『美術のトラちゃん』という本を読んでる。

パピヨン本田『美術のトラちゃん』

尊大な羞恥心と臆病な自尊心によってトラになった美術家の父と、学校の図工コンクールで入賞して調子に乗ってたらトラになった小学五年生の子と、愉快な仲間たちが現代美術について解説してくれる漫画。楽しく現代アートが学べる。

僕は「いまどき現代アートが語れないようでは駄目だ」みたいなこという大人は嫌いだが、現代アート語れるのかっこいいよねっていう、ねじれた精神性で生きてる。トラになるほどの才能もないけど。才能ないやつはアーティストやめろっていうツイートが炎上してたけど、アーティストに固有の「才能」が備わっていると考えこと自体古風。近代人かよ。とかいいつつ3年前くらいはなんだかんだ才能やろと思ってたけど。

本の話に戻ると美術のことを絵で解説してくれるのはとてもありがたい。難しい作品論を文字だけだとちんぷんかんだったりするので。著者は美術家としても活動してる漫画家ということで、難しい現代アートのことをマンガとしてわかりやすく教えてくれる。ユーモラスで笑える。トラちゃん家族の日々の中に美術のトピックスが毎回入ってて(小ネタも満載!)、それの用語解説が次のページにあるので、行ったり戻ったりしても楽しい。おすすめ。高いけど。

てか、著者のパピヨン本田さん、普通に40歳くらいのおじさんかと思ってたら1995年生まれて、年下やないかい!嫉妬でトラになりそう。

今日の一首。

中秋の
名月と聞き
たこやきを
買って帰るは
たこや記念日