ロンドン生活47日目

興味と自意識と渦のぐるぐる。

オーストリア旅行を終え、当初スコットランドに行こうとしていたが、金銭的にも気持ち的にもそうもいってられなくなり、ロンドンの部屋に引きこもっている。本当は大英博物館にもテートモダンにも演劇にもダンスにも行きたいのだけど、急に腰が重くなった。異国の情報、新たな人間関係のインプットが多く、まだ消化仕切れていないのかもしれない。

寮を一歩外に出るとそこは英語の街。今のレベルでは試練の洞窟にはいけないので、ずっと宿でセーブしている。来週から始まる本コースのモジュールを見ていると、各コースで5,000、6,000wordsのエッセー課題があると書いてある。まだ自分のコースは始まってもいない。とりあえずレベルを上げなければいけないので、native camp でオンライン英会話をしたり、BBCのラジオを聞いたりしているが、すぐにyoutubeやnetflixを見てしまい、気づけば一日が終わっている。そんな日もいいかと思ってしまう自分の弱さ、みたいなことを考える自分に向き合うのもかれこれ十数年になるので、人の悩みなど大して変わらないものだと思う。

「○○(私の名前)はいつまでも一番やりたいことの周囲をぐるぐる回っている。それはいざそれに飛び込んで、それが本当にやりたいことではなかったらどうしようということを恐れているからだ。」

大学時代に友人から言われた言葉を最近よく思い出す。挑戦してみて違った時に幻滅するとともに、目標を失ってしまうこと、できない自分に失望することが怖いから、その目標を奉って距離をとる。失敗すること、幻滅することを過度に恐れている自分はやはりプライドが高いのだ。もしかすると、そんな自分から変わりたくて決意した留学だったのかもしれない。新しい環境、新しい人間関係、新しい知識と経験、それらによって何か、大元の自分を揺るがせたいと思ったのかもしれない。しかし、いらないプライドは日々存在感を増しているようにも思う。おっとしめしめ、やっと表に出てきおったか。増大させその輪郭がはっきりしてきたところで、一網打尽にしてやろう。と腕まくりをしながら過ごそうと思う。

私はいまだにぐるぐるしている。でもそのぐるぐるは、徐々に渦の中心に近づいている。

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(お気に入りのTシャツを干している図)