2023.7.24日記(思い出横丁とアルバトロス)

新宿の思い出横丁で飲んだ。私はまだ新宿って多分人生で20回も行ったことないと思う。どこに何があるか、よくわかってない。最近末広亭にはちょくちょく行くので、新宿三丁目がだいぶ楽しい場所だということはわかってきた。

思い出横丁は新宿駅西口の方だ。東口ではない。迷った時は椎名林檎の歌舞伎町の女王の歌詞を思い出せばいい。「JR新宿駅の東口を出たらああいあいあ〜そこはあーたしの庭 大遊戯場歌舞伎町〜」だから、その逆を行けばいい。

思い出横丁は、赤提灯の居酒屋がひしめき合うノスタルジックな飲屋街である。検索するとそのルーツは、戦後直後に焼け野原にできた露天商のマーケットらしい。めっちゃ海外からの観光客多かった。もつ焼き屋に入ったのだが、僕と妻以外はみんな外国の方だった。店の中にはフランス語や中国語、英語が飛び交っていた。店には英語メニューもあったが、最近は言語認識アプリが発達していて、日本語のメニューをカメラで読み込み一撃で自国の言語に変換できる。みんなスマホを駆使して頑張って注文していた。店には最初アルバイトの東南アジア系の店員さんがいたが、途中から、チャキチャキの江戸っ子みたいな大将と交代した。大将は外国人とか関係なく、「空いたお皿上にあげて」「注文ちょっと待って」と全部日本語で通していた。中国人らしきお客さんが「Cola, two!」と英語で注文していたが、大将が「何?一個?一個でいいのね」と全然通じてなかったので、途中から妻が間に入って通訳していた。

他のお店を見ても、歩いてる人を見ても外国人観光客ばかりで、日本にいながら海外旅行気分で私は楽しかったが、ずっとここでもつ焼き屋をやってきたお店の大将は、あんまりこの状況をよく思ってはいないのだろうか。

その後向かいにあるバーでお酒を飲んだ。Bar Albatross。アルバトロスって何の鳥だっけ、アホウドリだっけ、塚本邦雄の短歌でアルバトロスがどうとかいうのがあったよな。などと考えていた。

途中から10歳くらい歳上の集団と相席になり、お酒を奢ってもらった。ラッキー。

Bar Albatrossにて。