ロンドン生活105日目

最近は定期的にくるダウナーモードでうだうだ悶々としていたのだが、(だいたい他人にイライラするときは自分がうまくいっていないときである)昨晩合気道の稽古に行ってきて気分がすっきりした。自分が今通っているのはLondon Aikikaiという道場なのだが、家から結構遠く(片道1時間)行くまでは、「家から出たくない〜外の世界の刺激に触れるのめんどくさい〜」と一人で唸っていたのだが、今日行かなかったらそのことでまた明日落ち込むことが目に見えていたので、重い腰をあげた。実際行ってみると、案の定、とても気分が晴れた。

私の思う合気道のいいところは、

1、全身運動なところ

まず体を動かすことはやはり気持ちがいい。元来運動音痴の私だが、合気道は幼い頃からやっていて、唯一得意な運動だ。それに技をするのに体全体を使うし、受け身をとって起き上がる一連の動きでスクワットになる。実際今日は全身が筋肉痛でまともに歩けない。

2、精神性が強いところ

他の武道と大きく異なるのは相手と争わないところ。それゆえに試合もない。体を通して相手を理解しようとし、その中に強さが現れるという考え方(私の理解です)で、とても平和な武道であるところが好き。(海外では「動く禅」と評されているらしい)

3、言葉がいらないところ

他のスポーツや武道にも言えるが、今の私にとっては英語を話せなくても人と交流できる場なので、それがとてもありがたい。稽古は基本二人一組なので、「この人は迷わず投げてくるな」とか「この人は考えるタイプだな」とか技をやっている中で相手の性格などもわかって楽しい。

まだまだいいところがあるけれど、今の自分にはこの3つが大事なポイント。

それとロンドン合気会は、すごく技がうまかったのとお互いに気持ちよく稽古しているところ(道場によっては自分の技を見せ付けたり、わざと技にかからなくしたり、流派の違いを嫌味に言われたりするところもあるので)がいいなと思った。現在師範が日本の本部道場で2年間修行中らしく、ベテランの方複数で道場を運営しているのだが、いろんな人の技を教えてもらえるので逆にそれも気に入っている。あと、なぜかよくわからないが、道場生にほとんどイギリス人がいなくて、フランス人、イタリア人、スペイン人などが多い。(イギリス人には合気道は不人気なのか?)

稽古に行く前は、人と比べることがどうとか才能がどうとか継続することがどうとか頭で色々と考えていてそのことをnoteに書こうと思っていたが、稽古が終わって頭がすっきりするとそんなことは当たり前すぎてどうでもいいなとなった。頭と体をバランスよく使っていきたい。

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(道場といっても、コミュニティホールに毎回畳を敷いて稽古している。この畳がまじで重いのが毎回の悩み)