2023.10.17日記

いやー、徐々に余裕がなくなってきてますね。余裕というのは身体的余裕と精神的余裕がありまして、どっちかっていうと精神的余裕の方がすり減っている感じがします。主には11月の公演が迫ってきていることへの不安感。台詞覚えなきゃ、キャーっていう毎日のプレッシャーがあります。仕事は最近落ち着いてはいるんだけど、この先忙しくなりそうな気配がします。11月は週一で平日の稽古が追加になるのに加えて、個人的に演技のワークショップに申し込んでて、それが二週間に一回あります。けっこう、体力が心配ですね。でももはや波に乗っちゃえば逆に楽かも。今この、始まる前のソワソワ感が一番こたえます。がんばっていきましょう。

さて、今日は国立能楽堂の10月の公演プログラムこ冊子を読んでいて、國分功一郎先生のエッセーが寄稿されてました。能における極限まで抽象化された動きに、スピノザやドゥルーズの哲学との関連性を見ることができるのでは、という話でとても興味深かった。スピノザは西洋哲学史の中では例外的に、人間の身体を重視した哲学を形成した人物だという。そうなんだ。スピノザ曰く「我々は未だ身体が何を為しうるのかを知らない」らしい。