2024.1.11日記

神田茜という講談師の方を知り、色々調べてた。女性講談師の方で現在58歳。若い頃は女性目線で鋭いセンスで尖った講談をたくさんやっていたということで、昔の映像が見たかったのだが、当時の映像は見つからず、一昨年くらいの公演の映像だけ見ることができた。

演題は「初恋エンマ」。おせっかいで豪快なおばちゃんが死んで閻魔大王の裁きを受ける。閻魔大王はおばちゃんの生前の罪を並べ立て(スーパーの試食を全部食べたとか、試着した服を破いたとか、小さな罪ばかり)おばちゃんを地獄に送ろうとするが、意外と閻魔大王は気弱な男で、だんだん形勢が逆転して、おばちゃんに全部論破されてしまう。そんなんじゃダメだとおばちゃんに喝を入れられ、尋問は上からでなく聞き上手になれだの、中年女性は初恋の話題に弱いからそれとなく初恋の話を聞き出すことから始めよだの、仕事のアドバイスを受けたりする。最後は閻魔大王の初恋を応援したりして、ホッコリ系の良い話だった。

YouTubeを見ると伯山ティービーで少し紹介されてるようだ。

昔ながらのホームページも持ってらっしゃって、見てみると俳句や短歌などもされていて、これがまたいい世界観。

桜貝ひろう少女の耳のいろ

触れられるものかと蜆舌をだす

街がうごいている音が聞こえるわたしは動かずに待っている

世の中には面白い人がたくさんいる。