ロンドン生活229日目(帰国まであと10日)

先日大学から帰国可能者については帰国を推奨する旨のメールが届き、いろいろ考えた結果、来週末に帰国することを決意した。

これから状況が深刻化するであろうイギリスに残ったとしても、大学も、美術館も劇場も、パブやレストランも閉まり、寮に閉じ込められる生活を強いられるであろうし、授業もオンラインで継続するとのことで、日本に帰ったとしても受けることができ、今後イギリスに戻れないことがあっても単位等は日本で取得ができるだろうということで、苦渋の選択だったが、仕方ない。

本当は1年間をロンドンで過ごして、友達ともきちんとお別れを言って、気持ちよく帰ろうという予定だったのだが、予定通りにいかないのが人生だなと思う。

友達やこれからもっと仲良くなりたかった人や、だんだん親しみがでてきたロンドンの街を残して、帰ってしまう。それも心の整理がつかないまま。読んでいた小説の後半がごっそり抜けていて、最後のページを迎えるモヤモヤ感。なんてね。

まあ先が見えない分、このあと状況が改善して、もう一度ロンドンに戻ってこれるかもしれないわけで。それに日本でもまだ大学院生活自体は続くわけで、気持ちを切り替えて、日本での勉強を頑張ろうと思っておるわけです。

とりあえず一旦、私のロンドン生活は230日とちょっとで、一旦幕を降ろすことになるようです。noteは続けられればいいな。

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先日最後の合気道に行く道すがら、暮れがかる澄んだ空と美しい運河の景色を見た。世界はこんなに大騒ぎでも、美しいものはいつもと変わらず静かに佇んでいる。