2023.8.16日記(三球・照代2)

この前春日三球・照代の漫才台本を読んだと日記に書いたが、今日は実際の漫才の映像を見た。

昭和54年、国立演芸場出演時の映像。三球氏はいつもの七三分けに青色スーツに赤のネクタイ、照代氏は白のワンピースでオシャレだった。2人は夫婦漫才師であるが、お互いニコニコ丁々発止の掛け合いであった。未来の私は照代氏が昭和62年にクモ膜下出血で亡くなってしまうと知っているから、少し悲しくなる。

漫才のスタイルは、三球氏が普段生活してると当たり前だがよく考えると不思議に思うことを、トボケた調子で発表していくのに対し、照代氏が女性漫才師らしい少ししゃがれた声でツッコんでいく。「最近はエスカレーターが何段あるのか気になって夜も眠れないよ」「なに?」「この前駅のエスカレーターで5049段まで数えたんだけど、駅員さんが不思議そうに見てたよ」「当たり前でしょアンタ。変なことばっかり気になるのねぇ」「タクシーは後ろ向きに走ればいいのにね」「なんでよ?」「前に走るとメーターが上がってくってことは後ろに走ればメーターが下がるでしょ」「え?」「降りる時にマイナス1000円って1000円渡されちゃったりしてね」「それじゃ運転手さん商売上がったりじゃないの」みたいな感じ。

ネタも面白かったけど、昭和の映画とか見るのと同じで、昔の人の喋り方が面白い。少し早口で鼻にかかった喋り方。イントネーションもちょっと違うのかな。昭和の日本人の喋り方をマスターして現代漫才のネタを作ったら新しいんじゃないかしら。