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バレンタイン

こんにちは。今日はバレンタインデーですね。

バレンタインは私の家族にとっての節目でもあります。叔母の帰天日です。

2年前の今日、胃癌で亡くなりました。61歳でした。
叔母の闘病を間近で家族として体験して、すごく大切なものを得たことは確かですが、何年たっても、叔母を失った喪失感は変わらないし、何回思い出しても涙が出ます。現にこの文章かきながら涙出てます。笑
きっとそれは自分が死ぬまで変わらないと思うし、それでいいと思っています。
悲しいというよりは寂しいが正しい感情ですね。
今でもたまに、

「あ、やあや(叔母のことをそう呼んでいました)死んじゃったんだ」

って本気で思う瞬間があります。
不意に一瞬、死んじゃったこと忘れているんです。
何か見たり食べたりした時に「やあや好きそうだな〜」とか考えてるんです。
まだまだ私の中では生きてるし、こういうのを“愛情“っていうのかな〜と今のところは思っています。

叔母が亡くなった年からバレンタインに自分用にちょっと良いチョコレートを買うようになりました。
昨日届いて、今朝ミサに行く前にコーヒーと一緒に食べました。
やっぱり変わらず寂しいし、切ないし、会いたいなと思いました。

叔母の病気が分かってから亡くなるまで一年とちょっとの時間がありました。
私の母はその余命宣告を

“神様がくれた、お別れの準備をする時間“

と表現していましたが、まさにその通りでした。
叔母との別れは、人生で最も寂しい出来事でしたが、私がこれまでに見た中で最も美しさを感じる出来でもありました。
自己中心的な発想ではありますが、伝えたいことは1から100まで全部伝えたし、叔母に愛されていたんだという確信を持ってお別れしました。だから後悔はひとつもありません。

なんだか暗い感じになってしまいましたが、私にとって叔母との別れは一概に悲しい、寂しいものではないです。
人は誰でもいつか死んでしまうわけで、終わりを自身で見据えて準備をしていた叔母は本当に美しかったし、幸せだったんじゃないかな。
そうであって欲しいなあ、来年は自分だけじゃなく誰かにチョコレートをプレゼントしたいなあと思う2年目の今日でした。

それではミサにいってきます。

2021.2.14 #missmyaunt

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