ことばが解放される
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午前中の空いている電車では、なぜだか筆が進む。
今日は祝日で、いわゆる休日出勤というやつのために電車に乗っている。
今は10時半、朝とお昼の間の時間だ。
そこでぼーっと、研究のことを考えたり、エッセイの続きを書こうとしてみる。
すると、いつもよりも、ことばがどんどん紡がれていくのだ。
空いているので隣の座席に荷物をおいて、ゆったりと腰掛けることができて、
さらに立っている人がいないから、向かい側の窓の景色を一望できる。
ことばをつむぐためには、
身体的にもゆったりと構えないと、ゆっくりと息ができる環境でないと、素直なことばはでてこないみたいだ。
ことばは、私の身体が解放されるのを待っていたのかもしれない。
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