スクリーンショット_2019-12-03_16

ひろがる地図|東京都現代美術館

アーティストの作品でもなんでもないんだけど、こうゆう書いた人の姿や様子を想像させるものって好きだなあ。

民宿とかに泊まった時に置いてある、みんなの感想ノートみたいなものとか。

スクリーンショット 2019-12-03 16.49.21

これは、みんなが「東京ってあなたにとってどんな街?」という問いに対して自由に書いて貼ったもの。

この展示を見に行った時、ちょうど今の状況がいやで、違うことがしたいな、違う場所に行きたいな、と思っていたころだったから、すごい色々考えてしまった。

スクリーンショット 2019-12-03 16.49.11

特に、この人の言葉はすごく響いた。

私もこの街でこのまま過ごして、大切な場所になっていくのかな。

確かに4月に東京にきてから、たくさんの人に出会って、一緒に笑って、大事な人たちが、この街にも増えてきたなあ。

まだずっとここにいたいとは思えないけど、そうなる日が来てもいいのかなと思った。

スクリーンショット 2019-12-03 16.48.43

スクリーンショット 2019-12-03 16.48.51

---------------------------------------------------------------------------

今和泉隆行[地理人](いまいずみ たかゆき・ちりじん)
市販の市街地地図のフォーマットで、架空の都市「中村市(なごむるし)」を描いています。彼が20年以上かけて断続的に改訂している地図は、創造主として理想の街を具現化したものではなく、ここに暮らす156万人の日常や葛藤を観察者として読み取っていく過程が形になったものなのです。
*1985年生まれ、東京在住。7歳の頃から空想地図(実在しない都市の地図)を描き、現在も空想地図作家として活動を続ける。地図を通じて人の営みを読み解き、新たな街の見方を模索している。        

---------------------------------------------------------------------------

そしてそして、一つ目の作品。

架空の都市って言われると、非現実的で、SFっぽいものを想像するけど、あくまでリアルで、現実的な都市で、面白かったなあ。

途中から、あれ?この都市ないんだよね、あれ?ん??

ってなって、うん、そうだよね、うんうん。

って。

スクリーンショット 2019-12-03 16.49.33

---------------------------------------------------------------------------

マリー・コリー・マーチ
「私は楽天的だ」「私は家族を愛している」といった属性や性格を表す文章が書かれた200個のプレートが壁にちりばめられ、参加者が自分に当てはまると思うものに毛糸をかけていくと、壁面全体が大きな織物のようになる参加型の作品《アイデンティティ・タペストリー》を展示します。

---------------------------------------------------------------------------

そして、2つ目の作品。

この作品はめちゃくちゃアナログなんだけど、それぞれの相関がインターネットの情報網?のような感じがして、不思議な感じだったなあ。

自分も当てはまるものを追っかけていくと、あ、何人の人が私と一緒なんだ、と思って、あったことも見たこともない人に親近感を抱いたりして、面白かったなあ。

画像6

画像7

---------------------------------------------------------------------------

光島貴之(みつしま たかゆき)
音や匂い、触覚や身体感覚など、視覚以外の感覚によって空間や物事を認識し、それを目に見える形や色で表現するアーティストです。製図用のラインテープとカッティングシートで描いた平面作品で知られますが、今回は木製パネルに打った釘の間隔や傾き、高低差などで立体的に表現した新作も展示します。
*1954年生まれ、京都府在住。10歳の頃に失明し、鍼灸師としても活動。1995年より製図用テープとカッティングシートを用いる独自のスタイルで「触る絵画」の制作を始める。兵庫県立美術館やサンディエゴ美術館など国内外での展覧会・個展が多数。

---------------------------------------------------------------------------

自分も目を閉じて、作品に触れて地図を感じてみよう、空間を感じてみようと思ったのだけど、あんまりわからなくて、これはやっぱり、長年目が見えない状態で過ごしているからこその感覚があって、制作されているものなんだなあと感じた。

目の見えるわたしとは違う方法で、空間を感じてるってどんなんなんだろう、気になるなあ。

画像8

画像9

これは作者がサンディエゴ?の電柱で張り巡らせた街の様子を見て、作った作品。

それぞれの家が、一本の紐で繋がっていて、それに支えられているんだなあ。


おわり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?