笑いと恐怖
今日、ABCお笑いグランプリがありましたよね。
今回は生意気ですが、ファイナルラウンドの感想をお話させて頂こうかと思います。
ファイナルラウンドはカベポスターさん、蛙亭さん、オズワルドさんの3組での戦いでしたね。
今年の注目度が急上昇されているお三組だな、という印象でした。
今回のお三組のネタを拝見して、私が思ったことはどのネタにも『狂気』が潜在しているということです。
カベポスターさんはマジックと超能力の間の力を持った友人への恐怖。
自分自身のマジックで友人をトリックであり小道具の一種とする永見さんの狂気。
蛙亭さんは、岩倉さんの『ポイ捨て』に対する度を越しているほどの嫌悪感と躊躇いなく走行中の車から飛び降りる命知らずな行動の狂気。
蛙亭さんは日常生活の中に潜む社会問題を取り上げ、狂気を上乗せして演じているというイメージがあります。
オズワルドさんは割り込みをしてきたおじさんに対する的はずれな怒りと、それを的はずれな方法で発散しようとする畠中さんの狂気。
ゆったりした雰囲気の畠中さんが出す狂気は、他の方とは一線を画す特徴的な狂気だと思います。
皆さん見ている側が少しの恐怖を抱くネタのように感じました。
いわゆる『サイコパス』とは少し違いますが、ホラー映画や人間の深い闇を描いたような作品が増えてきているので、お笑い界にもただ面白いと言うだけではなく、人間の様々な感情を描いたネタが増えてくるのではないでしょうか。
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