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矢吹可奈は覚醒済みです

今回は以前の虚行通信で書いた矢吹可奈さんのソロ曲に関する考察に、加筆修正したものをお送りします。それではどうぞ!

・おまじないから読みとく矢吹可奈というアイドルの存在

少し前にミリシタに追加された矢吹可奈さんのソロ楽曲「おまじない」の歌詞がとても素晴らしい。

ミリシタというのはアイドルマスターブランドの作品の一つである、「アイドルマスターミリオンライブ!」の最新ゲームで、
基本無料のリズムゲームだが、難易度はそこまで高くなく、あくまでアイドル達との触れ合いに重点を置いた構造が人気を博している。

アイマスのソロ曲は、他のコンテンツでいうところの「キャラクターソング」に近しいところがあって、そのキャラクターの設定や性格、バックボーンに沿った内容の歌詞であることが多いんですよね。

そして今回追加された「おまじない」も例に漏れずこの曲を歌唱するアイドル、"矢吹可奈"のための曲といっても過言ではありません。

矢吹さんは歌を歌うことが大好きで、即興で歌を作って歌ったりする描写が多々あります。
しかし決して歌が上手なわけではなく、劇中では度々「歌が下手」「音痴」という扱いを受けます。
実際プレイヤーが聴いても音程が大きく外れていたり、リズムが取れていない事がわかるほどです。

矢吹さん自身もそれを自覚していて、自分の好きな歌をしっかり歌えるようにとレッスンに励んでいます。
転んでもただでは起きない根性を持った人です。(私はそこまで矢吹さんに詳しく無いので間違っていたらすみません)

そして彼女のソロ曲である「おまじない」には、なぜ彼女が周りに音痴だと言われ自分でも歌がヘタだと自覚しているのにも関わらず、
歌に対して諦めることなく常に真摯に向き合っているのか、その理由が描かれているのではと思いました。そしてそれはこの曲と同時に追加されたメインコミュでも触れられています。

おそらくですが、彼女は幼少の頃すでに歌による挫折を経験していて、それを誰かからの助言で"乗り越えている"と思います。
具体的なエピソードはこの楽曲と同時期に追加された限定のSSRカード(ゲーム内における最高レアリティ)のコミュにあると思われるのですが、私は持っていないのでここは曖昧になってしまいますがご了承ください。

これは結構すごいことなんじゃないかと私は思っています。今までのアイドルマスターのキャラクター達は、アイドルとして活動していくなかで自分の中に超えられない壁や目標のようなものを見出し、
それをプレイヤーであるプロデューサーと共に乗り越える。といったパターンが多く、既に自分の中の壁を乗り越えた状態にあるのは非常に珍しいと感じました。

矢吹さんの場合、自分の歌声に悩むことはあっても歌うという行為そのものに悩むことはない。
少し古い言い方をすればすでに”覚醒”しているといえるかもしれないですね。(覚醒美希や覚醒千早などアイドルの中にある大きな壁を乗り越えた後の状態を”覚醒”と表記することがアイマスではたま~にある)

まだ歌が上達しないという悩みはあるものの、彼女の中にある歌への情熱は非常に前向きなものであるし、この曲がゲームに実装された時に追加されたストーリーの中でも彼女は
”大きな声で歌うのは元気になれるおまじないのようなもの”
と言っていました。”歌う”という行為自体が、彼女の歌への悩みを緩和させる手助けをしているということなのでは、と私は考えます。

だから彼女は何度ヘタクソだといわれようとも、歌を歌う事で自分を鼓舞し、立ち上がることができるのでしょう。
プロデューサーが介入する隙は全くといっていいほどにありません。矢吹可奈は"矢吹可奈"として、一人の人間として、完全に自己が完成しきっていると言わざるを得ません。

もちろん大舞台を前に緊張したり、自分に自信がなくなってしまう事もあるので彼女のサポートが必ずしも必要ないというわけではありませんが、アイマス初期のアイドル達のように一人一人とプロデューサーが寄り添うといった事が必要ないアイドルなのではと私は思いました。

そして「おまじない」は、非常にいい曲だと思います。
これは筆者の感覚的な部分が大きいかもしれませんが、歌詞も非常に明るく前向きになれるしダンスもかわいい、何より歌っている本人が非常に楽しそうなのも非常に良いですね。

とまあ本当は曲の話だけをしようと思ってたけど話がどんどん脱線していってしまったな…すごくいい曲なので聞いてみて下さい、YouTubeのリンク貼っておきますね。


本日のまとめ

思ったより内容が少なかったのですが今回はここらで終わりにしたいと思います。
みなさんも是非矢吹さんを応援してあげてください。よろしくお願いします。

そんなこんなで本日の虚行通信は終わります。また明日。

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