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涼宮ハルヒの憂鬱の考察

2020年3月17日の虚行通信です。
今日、ハルヒのアニメ版を見ました。

"見ている"の方がより正確かも知れませんね、まだ終わってません。
今ニコニコ動画で無料配信されているのでいい機会だと思ってハルヒを見ています。

私は原作を読んでいたので内容はほとんど知っているわけですが、それでも面白いですね。
さすが現代アニメ史に残る傑作と言ったところでしょう。(ところでハルヒもセカイ系なのだろうか?)

今回はそんな涼宮ハルヒの憂鬱を見て私が考えたことをここに記したいと思います。
感想ではなく考えた事です。
まあ読めばわかると思うので早速行きましょう。それではlet's go!


・エンドレスエイトについて

涼宮ハルヒのアニメ版におけるエンドレスエイトに対して私は肯定的な意見を持っていない。

原作ではとるに足らない短編の中の一つなのにも関わらず、京都アニメーションの野心によって原作での扱いとアニメ版での扱いが解離してしまっている。

おそらくハルヒを知っている若者に「ハルヒといえば何のエピソードを思い浮かべますか?」というアンケートを行えばおそらくこの"エンドレスエイト"は高い順位に位置する事だろう。

ただ、原作のエンドレスエイトを読めばわかるとうりあれは夏休みを題材にしたハルヒの短編の一つであり、長編でもなければ大事なエピソードでもない。
そのあとの"涼宮ハルヒの溜息"の方がよっぽど本編に関わる重要な内容である。

しかし何故か今この世の中では涼宮ハルヒ=エンドレスエイトという様な方程式が出来ている。
もちろんハルヒの中の様々な魅力的なエピソードの一つであるし、
アニメ版で成り上がった作品といえば他に、かの有名な「God knows…」が披露された文化祭のエピソードもあるけどね。
(あの話は原作では演奏シーンの描写はほぼなく、SOS団の皆が自分のクラスでどんな出し物をしてたか。みたいな"溜息"の後日談的内容で、そこまで重要な話ではない。)

それなのにも関わらず、京都アニメーションという素晴らしい制作会社の手によってエンドレスエイトはアニメ界の革命とでも言うような扱いを受けている。

あれは"ハルヒ"という作品がもたらした素晴らしさではなく、アニメーション界に一石を投じた京アニがすごいだけである。
よって、ハルヒという作品の良さを引き出しているとは言えない。純然たる改悪であるといえよう。

と、私はアニメを見て思った。異論は認める。
それにアニメ版エンドレスエイトが残していった伝説は確かにアニメ史に残る偉業であるといえる。それを否定するつもりはない。
ただ原作を好きな者としてちょっとだけ反論したくなっただけである。お目汚しをしてすまない。

それでは次に行こうと思う。


・涼宮ハルヒを見た人間は、何故涼宮ハルヒになれないのか。

何故ハルヒを見た人間はハルヒになれないのか、私達は作中の彼女の独白を聞いて少なからず彼女に共感できる点があるはずである。

自分が世界全体から見ればちっぽけな存在である。世界の広さと直面することは、幼少期ならば誰でも一度は経験したことがあるのではないだろうか。しかし、我々とハルヒが決定的にちがうところがある。
それは行動をしているかしていないか、である。

私達は己の事をいくらちっぽけと感じようとも、ハルヒのように突飛な行動をしたり宇宙人や超能力者や未来人を見つけにいこうなんて思わない。

それは私たちの心のどこかに"そんなのあるわけない"という「常識」が住み着いているからであると言える(これはハルヒも同じだけど)、
ただそんな常識的かつ健康的な我々一般人にハルヒはこう言うだろう「興味ない」と、
それは彼女の思想、考え方から来るものだろう。

ハルヒは、いやハルヒという作品は私達にたくさんの楽しい、面白い、興味深い体験を味わせてくれる。

ただそれはハルヒという作品の本来のメッセージの"説得力"でしかないのでは。と私は考える、そのメッセージとは、
「どんなにアホらしくてしょうもないほら話でも、もしそれを信じて世界が楽しくなるなら信じる価値がある!」
というようなことだと私は思う(私の言語化能力が低過ぎて長くなってしまった。申し訳ない。)

ハルヒは"心の底から信じる"ことで様々なとんでも体験に出くわしている(ハルヒはそれに気付いてないけど)そんなハルヒを見ていた私達ならわかるはずだ。

信じることの素晴らしさを、空想することの楽しさを教えてくれる。
ハルヒという作品は私達にベタな言い方をすれば"想像力という翼"をくれる。
ハルヒは私達に常識的とは言えない空想を"信じてもいい"と肯定してくれるある種の免罪符として機能しているのではないだろうか。

とまあこんな感じである。
以上が私がアニメ版「涼宮ハルヒの憂鬱」を見て考えたことだ。
いろんな意見があると思うが、私はこう考えてるよ〜というだけなのであまり気にしないで欲しい。
そんな考えの人もいるんだなあぐらいで捉えていただければ幸いである。


今日のまとめ

実のところまだハルヒを見終わっていないのでこれから徹夜で見ることにします。
見終わったら感想書くかな〜いや、多分書きません。

昨日の虚行通信でサイコパス3の感想を書くと言いましたが、すみません。また明日書くことにします。
3日くらい引き伸ばしているのでちゃんとしっかり丁寧書くことにします。

そんなこんなで本日の虚行通信は終わりです。
それでは、また明日。


オマケ

現在無料配信されている「涼宮ハルヒの憂鬱」です。よかったら見てみてくださいね。

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