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月の鏡にうつる聲

どうも。水無月です!!!!
こちらのブログはお久ぶりでしょうか。

久々に観劇レポなんかを書いてみようかなぁと…

と、いうことで8月4日~8月13日まで池袋にあるTheater Mixa(シアターミクサ)で上演されていた、おぼんろ第23回本公演「月の鏡にうつる聲」に参加してきました。

夏のおぼんろも今年で3年目。
Wキャストが定番になりつつあったプロセ公演ですが、今回は語り部(キャスト)が9名で物語を紡ぐということでわくわくしておりました。

<物語>
岡山県、吉備の里には古くから温羅伝説というものが語り継がれている。
この伝説誰もが馴染み深い、かの桃太郎伝説のモデルとなったものとされ、温羅とは山に住む鬼、それを討つべく朝廷から派遣された吉備津彦は、桃太郎であるとされている。

ただの御伽話と思われていたこの伝説。
だが、近年、岡山県で実際に温羅が住んでいたとされる「鬼城」が発掘され、歴史学者たちの間に衝撃が走った。

『月の鏡にうつる聲』はこの温羅伝説を元に創られた物語。物語は、鬼退治から20年後、桃太郎が鬼の首を取って以来、雨が降り止まなくなった呪われた村から始まる。

武勇伝として語り継がれた鬼退治の裏に隠された残酷な愛の悲劇とは?
10年前に執筆され、国内外で評価を得た物語を、戦争の風潮が世界に影を落とす2023年、大幅な改稿と新たな演出で幕を開ける。

おぼんろ公式HPより引用。

この物語。
私がおぼんろ主宰である末原さんに出会った頃。
ちょうど代アニの学生さんたちがやるという情報を見たことがあり、タイトルだけきいたことあるぞという気持ちでした。

初日。
実はあらすじも何もかも読まずに参加しました。
桃太郎の話とはしっていたので、犬、猿、雉はいるよなぁ。
あと鬼でてくるよなぁ…と。

あとは本当になにも入れない状態での初日の参加になりました。

初日が終わった感想。

気づいたらボロボロ泣いてた。
民話×おぼんろが合わないわけないよね…はぁああああああって気持ち。

床の花えぐくね…

これ前情報で聞いていたので始まる前に二階に上って絵を目に焼き付けて1階席でみてたんだけどすべてがつながりすぎては~~~~~って気持ちだった。

ずるすぎる。

今回1つの役をやるわけではなく、語り部全員が何役も兼ね役をするという特殊な構成だったのだけれど、ストーリーテラーというか配役を固定しないことによってより「語り部」だなぁって感じられる演出ですきだった。

気持ちを切らさない演出まじでうますぎる…
舞台転換などもあったり、殺陣があったり。

おぼんろではめずらしいことが沢山つまっていたけど、私が出会ったときの「おぼんろ」をすごく感じた物語でした。

と、いうことでつらつらとおもったこといっぱい書いていきたいと思います。

◆萩谷慧悟さん

某事務所にいたころから知っていたし、7ORDERとして頑張っていることもしっていたので、おぼんろに萩谷くんが出演するとは思わずキャスト発表で普通にびっくりだった。
私の中での萩谷くんの印象はSHARKというドラマとライブでドラム弾いてる印象があったので今回アナタの和太鼓シーンはやっぱり圧巻でした👏

アナタという名前がもう印象的だしこの物語に参加したいまだから「アナタ」という名前の意味も実感できる。

ビクロとの母と子のやり取り。
あそこが本当に好きすぎるし、気づいたら泣いてる。

戦いの前の親子の会話。
強がっていても母には弱いところも本心も全部話すそんな親子関係が素敵すぎた…

アナタのお父さんも太鼓をたたき続けていたっていうし、ビクロもめっちゃ強い母ちゃんだし。
その息子なんだからやっぱり強いやろみたいな気持ちになる(概念)

最後の「おかえりなさい」「ただいま」の下りは号泣でしかなかった…

そこからの怒涛のラスト。
ラスト太鼓の音とともに紡がれるセリフ。

「あたり一面、花が咲き誇っていますように。」

雨の降り止まない村から最後このセリフと共に、力強い太鼓の音と照明が明るくなり、主宰の仕込みの花が照らされた時の余韻でまた涙が止まらなくて、カテコなのにズビズビだった…

あの瞬間これが晴の国の物語なんだとハっとさせられてさすがだとおもいました。

アナタが紡ぐ言葉が「あなた」の物語になる瞬間鳥肌。
沢山葛藤して最後には自分の「正義」にきちんと向き合えた「アナタ」にとても勇気をもらいました。

*
*
若桃太郎のまっすぐなところ。
無鉄砲でむちゃくちゃでそれでも憎めないまっすぐな所。

アナタから若桃への切り替え難しいと宴の時にいっていたけど、
それを感じないくらいまっすぐな桃太郎でほんとに素敵でした。

決め台詞のところ。
若桃のやんちゃ感がたまらん。

きびだんごの下りめっちゃすき。

鬼退治のシーン毎回目を瞑ってしまうくらいしんどくてつらかった。
大切な親友だと気づきながら首を取らなきゃならないという…

後ろに描かれた鬼が切られたようにみえるあのシーンほんとにいつも震えが止まらなかった…

温羅の首を取ったあとの記憶のシーン。
楽しそうに話す2人のに思わず泣いてた。

最初にでてきた桃太郎のいろんな噂がこのシーンで回収されるなんて…

そして回を重ねる事に温羅(末原さん)と若桃(萩谷くん)の距離感が近くなっている(きがする)みたいなことがあってそれもなんか苦しかったです…

ガッキーズで全力でおふざけしてるのも印象的でしたが、温羅にかめはめ波うつのとセットの棒の間にボール挟むのつぼすぎました笑

◆松村龍之介さん

2.5の俳優さんにとても疎いもので今回おぼんろで初見でした。
端正なお顔立ちで作画よすぎとおもっていたらお声までいいとか…

ザギリはみていてもとても難しい役だったように思います。

生まれた時から3人一緒っていうのがもう最高だ(関係性オタク)
だからこそお互いをよく知る間柄だからわかることというのが見えてしんどくなる。

親友を殺した桃太郎に対して「処刑だ」って最初に言ったのはザギリなんだけど、結局ビクロを逃がしたユミルに対して怒りを見せて言い争いの中で殺してしまう(そうするつもりはなかった)というのがもうなんかしんど(語彙力)

自分で何かをしたいといったことがなかったザギリが沢山の葛藤して導いた答えが「戦う」こと。

「生きることは自分の手で掴まなきゃ」ってアナタがいったことに対して、「死よりも大事なことを求めることが生きること」とザギリの中の答えを聞いたときにザギリの中の「正義」はこれなんだ…って。(残酷…)

それならば大切な仲間さえ排除しようとしてしまうのかとザギリをみていてとても苦しくなりました。

それでも戦の場面で村人たちに可愛がられているザギリが無垢な少年にみえて可愛くて愛おしくなってしまった…

雨がやみ月を見た時のザギリの何とも悔しそうに「なんて綺麗な月だ」っていうセリフがもう…(苦しい)

*
*
若雉!!!!!!!!!!!

のすけさんの若雉めっちゃすき~~~~~(語彙力)

桃太郎と初めてあっとときの戦いのシーンやっぱりいい。
余裕でふいに攻撃するところニヤニヤしちゃう。

ここの関係性も大好きなんだよなぁ。

鬼退治前のキメ台詞のシーンまじで好きすぎる。
のすけさんの低音ボイスめちゃいいし、暗闇の中で妖艶に現雉も一緒に登場してくるのがまじでエモ。

二刀流の殺陣も最高すぎました。

宴で塩崎さんが話されていたけど歴史上の人物で二刀流は一人しかいないってちょっとびっくりだった。

で言われたら刀ってめっちゃ重いもんなぁとおもったけどやっぱり二次元を愛しているオタク的には二刀流はロマンあります。

ガッキーズでノートに何かずっと描いてるのすけさんおもろかった。
何かいてたんだろうとはおもってる笑

◆石渡真修さん

こちらものすけさん同様おぼんろで初見でした。

ユミルなんて優しい子なんだ…

臆病で優しいユミルすき。
だれよりも3人であることにこだわり、そして一番ザギリを理解している(ザギリとユミルの関係性尊い…)

大楽「ザギリと共に戦うから」ってセリフが「ザギリの為に戦うから」ってなってて死亡した。舞台はナマモノなのでそういう日もある。

だが大楽でこれはクリティカルヒットすぎる…

ユミルがビクロを助けるシーン。
あそこめっちゃすき。

そしてゾンボの話を無垢な瞳で語るユミル愛おしすぎる。

意図せず大切な仲間であるザギリに殺されてしまうけれど、
それでもラストザギリとユミルが太鼓を叩くアナタの横で微笑みあっているのをみてこれでよかったのかなと思ったり。

死後の世界で3人は月明りに照らされアナタの太鼓の音をききながら笑ってるだけで報われた気がした。

ユミルを見るたびに「優しさ」ってなんだろうと考えることが多かった。

「優しさ」は「強さ」であってほしいと私は思います。
だからユミルの「優しさ」も「強さ」であるとおもっているけれど、この世界では優しい人が最初に死んでいくから苦しくなった。

どうかアナタとユミルとザギリでいつまでも幸せに笑っていてくれの気持ち。

*
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若犬!!!!!!!!

臆病ユミルからオラオラの若犬に変貌するましゅうくんすぎょい!!!!!

兼ね役の中で一番喜怒哀楽の振れ幅すごかったんじゃないかなっておもう。
でも犬丸も根は優しいからそこはユミルとかわらないよなぁって。

ただ脳筋だしすぐ怒るし素直笑

きびだんごのシーンで一番最初にまずいっていうのも犬丸なんだよなぁ。
そういう正直なところ犬丸だ~って気持ち。

台本見たらリアクションは役者に投げてる感じ(?)だったからあそこすべての解釈一致ですきだった。

ガッキーズのちょっと幼く決め台詞言う感じすこ。

◆井俣太良さん

つみツミぶりの井俣さんでおかえりなさいの気持ち。
チョキちゃんはJKだったので今回はどんな感じの役なのかわくわくしておりました。

登場からこれは井俣さんだわって気持ち。

犬丸のオラオラ感。
登場から声量すごくてさすがやってなってしまった。

犬丸の不器用なところも脳筋だし素直だしすぐ怒るところも。
すべて愛おしすぎて最高か…ってなってました。

大人組の4人の関係性ばちくそエモすぎて大好きだった~~~

ラストの戦前ない頭で考えた犬丸の答えが忠犬すぎて最高にすき。

戦場で決め台詞と共に赤い花びら(血)舞わせながら死ぬ犬丸かっこよすぎるし、井俣さん花びら二回に分けて投げてたから綺麗いに舞ってたさすがすぎる。

老桃といっしょに言い合いしてるときパワーとパワーのぶつかり合いすごいの気持ちでした。

ガッキーズでめちゃくちゃふざけてたのも好きだし、毎日上がる舞台写真と動画もありがとうございました笑

赤いランドセル開けっ放しにしておじぎめっちゃしながら遊んでるの最高すぎました!!!!!

あれ教科書入ってたら全部出てくるやつなんよ笑

村人も怖いもの知らずで最初に煽るのが井俣さんなのとてもよかったです。

◆塩崎こうせいさん

リュズタンからとてもお世話になっております。

今回の猿彦もなんだか一歩引いてみている感じがノリムネとにているなぁと思っておりました。

参加者と話していておぼんろの塩崎さんはショタ感がつよいという話になりました。
基本一歩引いてみてる役が多くて子供でも大人でも達観した感じというのかなぁ。

鬼退治前に後ろで腕を組む猿彦がもう最高にすきだし、若猿が決め台詞いっているときに軽やかに動いてるところすごい猿彦だ~ってなりました。

子供のころから4人でそのときから何かを我慢することはなかったってのが最高に好きなセリフだし関係性オタク的に沸きポイントだった。

桃太郎に弓渡すシーンはやっぱり好きだし、自分の弓の腕に誇りを持ちつつもまっすぐ飛ぶ桃太郎の矢筋のファンだって少年のようにいう猿彦が最高に好き。

だからこそ20年ぶりに桃太郎に弓を持ってこいと頼まれた時の驚きと嬉しさが混ざったような猿彦の思わずよかったねぇ…ってなった。

からの「桃太郎!おまえの弓だ!」最高だし渡し方もかっこいい。

宴で弓の渡し方の話おもしろかったし、萩谷くんの意見を無視した語り部人の話もおぼんろだ…ってなったんですよねそういえば。

あと今回殺陣を付けたのか塩崎さんというので、演出家のムチャブリに答えていただきありがとうございましたの気持ち…

殺陣があるおぼんろは初めてなので今回とても驚いたのと、マジかっけぇの気持ちでいっぱいだった(語彙力)

宴の時に沢山お話聞かせていただき、1つ1つ作っていくから時間が早くてって…殺陣つけるのたいへんだよなぁ…ってなりました。

◆さひがしジュンペイさん

おぼんろでのパワーといえばみたいなところある。
夏のおぼんろのさひがしさんは忙しいイメージ(リュズタンのせい)

今回老いた桃太郎が登場したとき「これはさひがしさんだわ」ってなりました。それしかありえない。

お気に入りの小道具を宴の時に紹介してくれましたが、桃太郎の持っているひょうたん。

登場と一緒に浴びるように豪快にひょうたんからお酒を飲む姿。
やさぐれ感と貫禄半端ねぇしなんかラスボスかみたいな存在感ですが、さひがしさん本人は全然お酒強くないという前情報があるのでギャップってなる(お決まり)

温羅と幼桃のシーン。
客席からその様子(記憶だけど)を見る老桃の表情が優しく笑みを浮かべているのに涙。

老桃が語り若桃が行動する鬼退治のシーンはやっぱり辛すぎる…

アナタと桃太郎が話をするシーン。
後ろにうつる影と共に描かれた鬼がずっと見ているし老桃の影にかぶっているのが苦しくて仕方なかった…

最後の決め台詞。
3人続いてこのセリフをいうけど老桃のパワーがほんとにすごい。
それまで過去を引きずっていた桃太郎ではなくまっすぐな少年時代の桃太郎の面影がもどってきたように思えて感動でした。

そしてあの人もわすれちゃいけません!!!!!!
弁士!!!!!!!

毎回温度差で風邪ひく弁士コーナー笑

宴で手拍子しようってなってから最初タイミング掴むまでむずかしかったけど、わんこそばの下りとかたのしかったなぁという気持ち。

ガッキーズでギャーギャー騒ぐさひがしさんもかわいくてすこ。
「直ちに炎上!」の言い方すきだった笑

◆高橋倫平さん

おぼんろの陽のものだと私はおもってる。

雉衛門まじでりんぺーさんだわ~ってきもち。
二刀流するなら絶対りんぺーさんだよねっておもったもん。

いつもは奇抜な役が多いりんぺーさんですが、雉衛門みたいな役めっちゃ似合う。

妖艶な雉衛門最高にすき。

3人が捕らえられたとき颯爽と登場する雉衛門さすがにかっこよすぎる。
しかもBGM三味線なのもめっちゃそれ!!ってなる。

鬼退治の時も若雉の決め台詞と共に軽やかに舞うようにでてくるの。
妖艶で美しい…とおもったよね。

20年もあっていなくても仲間なんだと思える4人の関係性がエモすぎるんだ…

「帰ってきてよかった。やっぱり、この四人が日本一さ。」っていう雉衛門が好きすぎた。

アナタと雉衛門が会話する中で雉衛門がどんな想いでいたのかを想像してくるしくなった。自分の立場と感情をコントロールするのってむずかしいなぁ。

でも「3人に出会えたことが俺の生まれてきた唯一の自慢だ。」って涙をこらえながらこのセリフを吐いて去っていく雉衛門の姿がもう…(語彙力)

*
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ほかにも兼ね役めっちゃやってるし、できちゃうのよなぁ。
ヒナセみたいな不思議な少年。

大臣はまじで嫌なやつすぎる。
でもあーいう怪しげな悪役はりんぺーさんなんよなぁって気持ち。
(だが温羅に鬼をさせたのはまじで許せん(温羅過激派))

ガッキーズの悪ガキは隠し切れない身体能力の高さがみえてめっちゃよかった笑

晩御飯チャレンジ。
特殊すぎて毎回当たんない笑

宴でいわれるまで逃げてくる女子(黄色い浴衣の)あれがりんぺーさんだって気づいてなかったです。

◆わかばやしめぐみさん

おぼんろの看板女優であり、カメレオン女優とおもっております。
めぐさんもりんぺーさん同様おぼんろの陽のものだと私はおもってる。

今回本当に沢山の重要な役どころをになっていてまじですごすぎた。

まずはビクロ。

アナタの母であり、ゾンボの妻です。
声を大にして言いたい。

強い女本当に大好物です!!!!!!!!

ビクロのセリフにハッとさせられる場面がたたあった。

みんなが戦う話をしている時、突然ビクロの歌が聞こえてくるシーン。
あそこのシーンの「自由になるために不自由になってどうするんだよ!」っていうセリフがめっちゃ印象的だった。

自由であることは誰にだってできる。
そうおもうけれどこの世界では自由を得るには「戦い」が先行してしまうのもどかしい。

そして反発した人は暴力で黙らせるのも…

ユミルとビクロの会話の中でビクロが「勝ち得るとか奪い返すとか難しい事いうけどね、まずは自分が自由になることだよ。どこで何されようと、自由になるのは誰にでもできる。」ってセリフ。

ほんとうにそうなんだよ~~~って気持ちでした。

そしてアナタとの会話シーン。
もう限界なのに力を振り絞り和太鼓を運ぶ姿。

花冠をかぶって最後の力を振り絞りいうセリフの力づよさ。
めぐさんのパワーあるセリフ大好きなんだ。

「太鼓の拍子ってのは、心のなかに平和の種を撒くんだよ。たねだけみて、全然綺麗じゃないってのは、馬鹿がすることだよ」ってアナタにいうところ。

このセリフもまた好きすぎるしまじでいい母ちゃんすぎるし強い女すぎる。(好きしか溢れない)

*
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幼桃まじでかわいい。

温羅との出会いのシーン。
すべてが綺麗なんだよなぁ。

幼桃のセリフめちゃくちゃ末原節すごいし言葉のチョイスが好きすぎる。

ピーチフル🍑

てかじいちゃんとばあちゃん自発的にかつ同時多発的に死んだんだよなぁって気づいたときに桃太郎のバックボーン激重なんじゃねってなってしまったんだよなぁ…

たぶん末原さんのことだからこういうところもちゃんと考えてあるんだろうなぁというきもち。

2秒で考え付いたら~考え付かなかったの桃太郎お気に入り。

かーらーのー温羅と幼桃の絡み。
今回の物語の中でこの二人が関係性オタクの私にドストライクで刺さってきてくるしかった。

お化け屋敷現象みたいで自分よりも怖がってる人がいると怖くなくなるみたいなあれと似てるこの温羅桃の関係性。

自然の中で生きてきた桃太郎が兄貴分として悲しんでる温羅に山のことを教える描写まじで尊すぎる…

ガッキーズとの闘いでもそういうのが見えて愛おしすぎた。

そして物理的身長差ありがとうございます🙏🏻🙏🏻

温羅伝説調べて4メートルくらいあったってみては~~~って気持ちだったけど、めぐさんと主宰の物理的身長差で私はとても満足しております。

やっぱりでっけぇのと小さいのが正義!!!!(ただのオタク)

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そして若猿彦!!!!!!
めぐさんの少年役大好きだし、桃太郎との出会いの場面で戦う猿彦がめっちゃ猿彦すぎた。

胸のあたりとかお尻とかかいてるのめちゃくちゃ猿のそれで芸が細かい👏

きびだんごのシーンまずいとは言わず苦しそうにしながらもきちんと飲み込む姿が解釈一致すぎてすこ。

決め台詞のシーンのパワフル感はやっぱりめぐさんだーってなった。

ほかにも弁士タイムでのザリガニの妖精笑
あーいうふざけた場面で絶対に吹っ切れるのめぐさんの好きな所。

ザリガニから泡吹きたかったから中にあのTシャツ来てた話おもろかったw

歌舞伎みたいな拍子木の演出もすごいよかったなぁ。

宴でのさひがしさんとの言い合いを見てゲラゲラしてましたが、成人式みてるからの下りで客演3人がめちゃくちゃびっくりしていたのが印象的すぎた。(おぼんろ参加者的にはしていたので)

◆末原拓馬さん

おぼんろ主宰です。
もうなんかすごいです(語彙力)

あなたが創る沢山の世界がわたしはやっぱり好きだし、おぼんろが好きだと今回も噛みしめました。

いつもながら脚本、演出、出演をこなす中で今回舞台美術や小道具にまで手入れててまじでビビる。

しかも床の花たち本当によすぎるんだよ。
2階席はやっぱり本当よかった。

物語に参加する前と後じゃあの花の見え方ちがうもんね。
2階席情報量えぐいから初日に2階席でみてたらキャパ超えてたなって気持ちです。にくい演出してくる。天才だよ。

温羅です。
もう私は温羅が大好きすぎるんです。

幼桃と親友になってガッキーズと戦うとき、弟分みたいに盛り立て役してる温羅が可愛いくて愛おしい。

それをそばで聞く老人桃太郎がニコニコしてるのもすきだった。

武器はすきじゃないといった温羅が取り出したのは花の種。
桃太郎が帰ってくるのを花と一緒に健気に待っていた温羅を想像してしんどくなる。

温羅と桃太郎の再開は悲劇でしかないし残酷だけど。

記憶をさかのぼるほど温羅桃が尊くて愛おしい。
この二人の世界はいつだって綺麗なんだ…

温羅と桃太郎の記憶が楽しくて愛おしくてどうしようもないほど綺麗だからこそ、鬼退治の時の描写がまじでしんどくて苦しくなる。

吉備の里が雨のやまない村になった理由も温羅が花を枯らさないために流している涙っていうならそれは桃太郎のためだしって。

さっきも触れたけどこの世界で「優しさ」はなぜか「弱さ」になってしまうことが本当につらい。

温羅を見た時に「泣いた赤鬼」という作品が私の頭をよぎったんだよねぇ。
あれも心優しい鬼のお話なんだけどさ。

心の優しい温羅に「鬼になれ」っていた大臣については許しません(温羅過激派オタク)

ラスト温羅が桃太郎に花を渡して2人が亡くなる姿に、死んだあとは2人で幸せに笑っていてくれと願わずにはいれなかった。

夏のおぼんろ作品ってなんだか記憶にまつわる物語が多いなぁって印象あるんだよねそいうえば。

やっぱり夏の切なさってそういうところあるからかなぁとかおもったり。

蜜については参加者で話したときに「お花の妖精では?」ってなってた(真実はわからんけど)

鬼になった温羅をそばで見守っていたのが蜜でよかった。
桃太郎に温羅が植えた花の話をしたときに照明がカラフルになるのがほんとにきれいなんよなぁ。

あそこでいつも泣いてた。

めぐさん同様拍子木を叩く主宰めちゃくちゃみえるし、戦闘シーンでSEと拍子木の音がリンクしてるのが好きだった。

弁士おわったあと棒をもったとき小学生の男子の掃除の時間みたいなのツボでした(ほうきでよくやるよなぁあれ)

衣装も岡山といえばなデニムと軍服で和テイストな感じめちゃかわいかったし、美術もセットが変化するのはおぼんろでは初だとおもうので新しいなぁという印象でした。

この物語を通して沢山の「正義」に触れました。

戦いがすべてじゃない。

和太鼓の音と共に平和の種を心に。

でんすけでんでん。

人の声に耳を傾けていけたらいいなぁ。

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