わたしと初音ミク - #10年とボカロ曲

しろばなさん企画の #10年とボカロ曲 に乗っかって、せっかくなので何か残しておこうと思いまして。好きに書かせてください。

企画まとめ→https://togetter.com/li/1144213

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10周年を迎えた初音ミクが新たなステージに差し掛かろうとしているように、10年という月日は我々人間が新たなステージにたどり着くのにも当然十分な月日であるということ。

初音ミクが今年で10周年。わたしは今年20歳。
初音ミクと出会ったのは10年前、10歳の頃。
事あるごとに主張してますが、わたしたちの世代は子供の頃に初音ミクに出会い、初音ミクと共に大人になった第一世代です。

初音ミクに育てられて大人になった。
そういう実感が強くあります。

初音ミクを我々が支え育て続けてきた。
そういう実感も強くあります。

わたしが育てた初音ミクにわたしが育てられている、のだと思います。つまり初音ミクはハブであるということ。わたしとわたしの。我々と我々の。過去の初音ミクファンと未来の初音ミクファンの。

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出会いの話をしましょう。

当時わたしが通っていたお絵かきBBSで、初音ミクの衣装を着せた他のキャラクターを描くのが流行っていて。それをきっかけに初音ミクを聞いてみようと思ったのが、ハジメテノオトの投稿日、2007年10月14日でした。

私に預けてね、と言われたんです。

昔過ぎて細かい記憶は全然ありません。でもすぐに好きになった。初音ミクをきっかけに絵を描き始めました。初音ミクをきっかけに曲を作ったりもしました。音楽だって初音ミクが教えてくれました。言語も。初音ミクの曲をきっかけに本をたくさん読むようになりました。ひとに話せる趣味ができました。友達ができました。物心ついてからの人生のどこを切り取っても初音ミクが歌ってる、そういうふうになりました。わたしのぜんぶをわたしは初音ミク経由で思い出すようになりました。ミクさん。だって、私に預けてね、って言われたんです。正直ハジメテノオト自体をちゃんと好きになったのはこの数年だけれど、でもどうしようもなくきっかけでした。

初音ミクはおもちゃ箱でした。
なんでも入れられて、なんでも出せる。わたしに世界を教えてくれる。だけど脆くて荒く出し入れしてるとそのうち壊れちゃう。そういう存在でした。

大事にしました。すっごくすっごく。
気づけば10年も大事にしてました。

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お酒を飲みながらこれを書いています。
10年って、つまりそういうことですよね。

次の10年間は、きっと初音ミクからわたしを引き出すことの方が多くなるんじゃないかなって思ってます。わかんないけど。わかんない未来を、初音ミクといっしょに進めることに感謝と、祝福を。これからも大事にするね。

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