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カグラバチ53話「暗がり」についての考察

 このnoteは現在(2024年10月執筆当時)の最新話の内容に触れるnoteです。ご注意ください。 初読感想から 最新話はどうだっただろうか?今回の話はとてもよく練られた話だったように思う。  特に紙吹雪の使い方が絶妙だった。各シーンでまばらにちりばめられた紙吹雪は、前回昼彦から提示された「人を殺す」という点において同類ではないのか?という投げかけに対するチヒロくんの心境の複雑さ(迷いあるいは葛藤)をよく表していた。  このような、文章では語らずあえてビジュアルで語ると

    • 「構図」で読むカグラバチ

       「カグラバチ」は現在(執筆当時2024年10月)、週刊少年ジャンプにて、快進撃を続ける新進気鋭の作品だ。その鮮烈な「復讐劇」というストーリーラインと、派手なアクションシーンの絵作りはとても目を引く。  私はこの作品の良さを支える要素の1つに「構図」があると思う。  ではその「構図の良さ」とは一体何なのか?  これからその良さを紐解き、どのような形で作品に落とし込まれているのかを見ていこう。 目次 カグラバチの魅力 この漫画の特徴は何といっても白と黒がとても魅力的に描かれて