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C/2022 E3 (ZTF) ZTF彗星 おうし座 2023-02-15-20-47

C/2022 E3 (ZTF) Comet 2023-02-15-20-47

東京某所、ベランダより電子観望
MACSY60, Ceres-C, AZ-GTi, SharpCap 4.0, SynScanPro 1.19.20, Siril 1.0.6
2023-02-15 20:47~21:20, Gain: 400, Exposure: 3.2s stacks: 1800sec
7.08等級 RA/DEC: 4h41m39.36s/+15°31'14.2'' (steralium)

世間で話題?のZTF彗星、うちのベランダから撮ることができるのか、Stellarium で事前にシミュレーション。観測が可能になるのは、近日点を過ぎた2/11以降、20時から24時くらいまでの北西方面、おうし座の近くと判明。せっかくだからチャレンジと構えていたものの、しばらくの悪天候、曇りがちながら、2/15 になんとか撮影成功。

WCS Information (SiriL)

アメリカのパロマ天文台、掃天システムである Zwicky Transient Facility によって発見、カタログ化されたこの彗星、軌道計算から、次に近づくことがあるとすれば約6万年後になるとか。彗星の象徴である尾は、氷の核から太陽風によってガスが押し出されたものであり、画像では上に向かってうっすらと伸びる形になっています。全体を覆うコマも炙り出せて、スタック画像が完成した瞬間はとても嬉しいものでした。

今回、彗星本体のスタックには、SiriLで一度通常の重ね合わせをした後、画像シーケンスの最初と最後を、彗星/小惑星向けの整列機能で再度整列させて重ね合わせしました。このあたりの作業手順は、別記事でまとめておくつもりです。
彗星は、だんだんと離れて行ってしまいますが、まだしばらく撮影可能な等級らしいので、雲が晴れたら撮りためておきたいと思います。

別日撮影 C/2022 E3 (ZTF) ZTF彗星 おうし座 2023-02-21-22-50

ステップ1:周辺の星で通常の重ね合わせ
ステップ2:ステップ1の整列データを今度は彗星の移動で重ね合わせ
Sharpcap スタック画像

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