編み物のこと。

私のyoutubeチャンネルをご視聴いただいている方ならご存知の話かもしれないが(或いはそこまで見てる人もいないかもしれない)とにかく、私はかぎ針編みが好きだ。編み物、と一括りにしても、手法というか、道具というか、大きく二つあって、「かぎ針編みcrochet」と「棒針あみ knitting」で大きく違う。かぎ針編みができても棒針編みができない人は多いし、その反対もまた然り。私はかぎ針編み大好きで、棒針あみは殆どやってこなかった。

かぎ針編みに初めて出会ったのは小4か5の頃で、できもしないのになんとなく手芸クラブ、に入り(当時何かのクラブに所属しなくてはならなかったのだが、できたらカッコ良さそう、という理由で入ったw、私は「なんとなくかっこいい」という理由から何かを始めることが多い人生で、それについても今後ちょっと思い出したら書いてみようと思う)そこで、かぎ針編みに出会った。その時作ったのは長編みのマフラーだった。それからしばらく、子供を妊娠するまでかぎ針を触った覚えはない。棒針もなんとなくできたらかっこいいやん?モテそうやん?と思って高校の時に母に教えてもらってマフラーを完成させたこともある。ただ棒針の方はガーター編みしか教わらず、作業量の割に、出来栄えがいまいちだったので「思ったほどかっこよくない」と思ってそれ以来触ってこなかった。<お前の技量次第だろw

かぎ針編み(以後かぎあみと表記する)を本格的?に始めたのは子供を妊娠した時だ。初めてのママあるあるで、「生まれてくる子になんか作ってあげよう!ウフフ」的なノリで、赤ちゃんのおくるみと帽子を作った。ま、正直なところ、妊娠中、死ぬほど暇だった、というのが始めた理由の一つだ。人生の中で一番暇で幸せな時期だった。編み物はとにかく時間がかかる。故に最高の暇つぶしだった。いや、最高の時間の過ごし方、というべきか。かぎ針と、毛糸だけあれば十分、という手軽さ。洋の東西問わず、編み物はグローバルなものなのでどこでも必要なものが手に入るので始めやすかった。基本的な編み方は小学校の時にやって体が覚えていたので編み図があればなんでも編めるというのも私にとっては気軽さがあった。ここで裁縫となると、ミシンを出してー、必要な材料を揃えてー、型紙切ってー、というのが非常に面倒になる。めんどくさいが口癖の基本的には怠け者の私には向かない。私は寝転んでお尻をポリポリかきながら「あーあー、空から十万円落ちてこねぇかなー」と言ってるようなズン飯尾さんそのものの女なのだ。ちょっとでも面倒なことはやる気が起きない。

そんなわけで妊娠中に始めたのがきっかけ、と言いたいところだが、子供が生まれると今度は忙しくなってほとんどかぎあみなんかしなくなった。

本格的にかぎあみに手を染め始めたのは(薬を始めたようないい方だな) 子供が手を離れて一定時間家から離れてくれる小学生になってからだ。最初は刺繍をチマチマやっていた。が、刺繍したって生活に役に立つもんなんかあんまり作られへんやん…という貧乏性かお前は!というような思いが根底にあって続かなかった。(刺繍好きの人に殺されそうな事を言いました。趣味って心と生活を豊かにするものですのにねぇ、奥様。いやぁね、貧乏人って。と思ってください)要するにそこまで好きにはならなかったということでしょう。

次に始めたのがかぎあみだった。使わないものは作らない、生活に必要なものを作ろう、と思った。コースター、エコタワシ?とか作ってたけど、「かぎあみの小物って…。そんなに使わんな。」(個人の意見ですw)と思い、すぐ飽きた。しかし編む作業は、心が穏やかになる。何だか抱えている不安が編んでいる時は消えている、という事に気づき始めた。なので段々大きなものを作るようになった。あ、着れる物作ったら服買わなくて済むやん、と思いはじめた。(服は買わなあかんわw)しかし、段々と本等を見ても編みたいものがなくなってきた。かぎあみの本に載ってる服が

チョ、ダサい。ババ臭...ではなくて、あんまり自分のテイストに合わない(お前のチョイスした本が悪かっただけじゃw)

これは当時感じた本音なのだが、本の見つけ方も悪かったのだろう。そんな自分を棚に置いて「よし、自分で考えて作ればその問題は解決する」と思ったか思わなかったかは覚えてないが、要するに、考える前に手が動いてた。

私は見切り発車をするタイプの人間だ。よく考えずにとりあえずやる。編み方の名前?そんなモン知らんかったとしても、結果編めたらそれでええやんwという感じで。とりあえず、ショッピングモールを歩いて可愛い服を眺めて

あ、あれいいな。と思ったらそんな感じの服を作る。

作れるか、作れないかはおいといて、とりあえず、大体こんな感じかな、という適当さで。本当は色々技法、正しい要領を知る事が何事も手際良くできるのだと思うし、重要なことだと思う。が、それに囚われすぎて何もできないのだとすれば、元も子もない。

一番大事なのは、やってて楽しい。面白い。ワクワクする。好き!

私はそれだけでかぎあみやっている。続ける中で、編み物する人って周りにいないなーと思ってたら、世界には多くのかぎあみ好きおばちゃん、お姉さん、おっさん、兄さん、がいる事をyoutubeを通して知った。世界中で発信しているそれらを見て私もyoutubeやろ。と思ったか思わないかの段階で始めましたwこれも面白いからやってる、て感じ。だから私の動画を見て「あれ、こいつ、初心者なの?」って思う人もいるでしょう。そりゃそうよ、あんた、私、かぎあみ毎日やるようになって初めてまだ10年も経たないよw編み物って数十年選手が多いんですから、ペーペーの新米ですよ。でも新米がやっちゃいけないルールなんてないですからね。ゲージが何か、という事を知ったのもつい最近ですよwww

因みに。棒編みもとうとう今年夏デビューしました。私が編みたいセーターのデザインでは、どう考えてもかぎあみでは無理!という結論に達したからです。夏前から初めて今、セーター4枚目です。現在、旦那のカーディガンを編んでいます。このカーディガンに関しても見切り発車で、旦那の持っているパーカーと旦那の提示してきたアウターの写真を見ながら適当に編み進めていますw

と、いかにもできそうな事を言ってるが、棒編みはメリヤス 編み!しかできません。このメリヤス編み自体も、視聴者の方にご意見をいただき、或いは、ライブで「そうじゃないよ、こうだよ」と教えていただいたり、或いは、インスタやTwitterのメッセージで「こうすればできるよ!」と写真や動画を個人的に送ってくださった事で正しく編む事ができるようになった。この時ほどyoutubeをやってて良かったなーと思ったことはない。とは言え、未だに満足いくものは作れません。ざ!ビギナーですから。

だから棒編みできまーす!とは口が裂けても言えないのですが、編み物しない人の前では、あんた、私はプロだからなんでも聞いて頂戴よ、くらいの勢いで話せますw知らない人にとってはね、棒編みの棒持ってるだけでプロなのよwちょっとでも知ってて5分も話せば、「こいつ、何も知らねーじゃん」ってなるんですけどね。

私の編み物歴、はそんな感じです。最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。


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