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祖母と乳癌…

今週は受診がないので、のんびり。
週末は美容院に行ってこよう!
入院するとできないので、最後のネイルにも行って来た。3週後には、コロナ緊急事態宣言以来の自爪生活。
10年以上ネイルを続けてきたから、かなり寂しい…。

今回は、わが家の乳癌を考える。

小さな頃、「おばあちゃんはどうしてオッパイ片っぽないの?」と無邪気に聞いたことがある。
祖母は、「乳癌という病気で、ここに悪いものができてオッパイごと取っちゃったんだよ。」と話してくれた。

戦争で祖父を亡くし、女手一つで父と叔母を育てあげた祖母。
長男の嫁だった祖母は、父に家督を継がせるまで、生きなければならなかった。どんなことがあってもこの家を追い出される訳にはいかない、祖父の弟たちに家督を奪われてはいけない。
そんな中で、結核・乳癌・子宮癌を30代で患う。
生きて帰らなければ…ただそれだけだったと。

田舎の本家には、独特の雰囲気がある。
親戚一同の頂点に立つ本家。
親戚関係が薄れつつある日本だが、うちの田舎ではヒエラルキー健在。
兄は今現在「本家の総領」と呼ばれている。(住んでないけど…)

元祖「癌サバイバー」だった祖母、数多の病気を乗り越えて74歳で亡くなった。
最後は膵癌だった。
毎週末、父と母、叔母夫婦、孫5人が集まり、賑やかな病室でワイワイガヤガヤ。
今だったら考えられない人口密度の中で、みんなに看取られて亡くなった、たくましき祖母。
本家を守りきった祖母の葬儀は、花輪と弔問客が街道を埋め尽くす盛大なものだった。
(余談だが、映画「サマーウォーズ」を見ると、わが家とよく似ていると毎回思う)

息子である父は60代で尿管癌を患ったが、回復。75歳、ALSで亡くなった。
娘である叔母は、70代で乳癌(トリプルネガティブで全摘、術後化学療法せず)、胃癌(内視鏡手術)を患ったが、元気になった。
この並びを見るだけで、私もいつか乳癌になる…と確信していた。
それ以外に、母方の兄弟姉妹にも癌が多い。
遺伝カウンセリングでも、わが家の癌家系図は壮大だった(笑)

が…母はいたって元気。
高脂血症で内服してるくらい。
母の自慢は、お産と痔でしか入院したことがないこと。(お産だって、3回中1回は自宅出産で入院せず)

そんなこんなで、やっぱり来たか!
乳癌よ。

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